昨日、拙僧の還暦祝いを子供達が。思えば祖父の還暦祝いの時、拙僧は18歳、今から42年前の事。そんなに月日が流れたとは。ほんと、秀吉公の時世「露と落ち露と消えにし我が身かな。浪速の事は夢のまた夢」ですね。さあ、父(金剛寺先代)の他界した年齢まで、あと12年。のほほんとしている時間はないですね。
【追伸】
信長公が戦の前に好んで舞ったといわれる敦盛「人間五十年。下天の内をくらぶれば、夢幻の如くなり。一度生を得て、滅せぬ者のあるべしや」は有名な話。意味の捉え方は様々。人間の寿命は約50年、や、人間が精一杯生きられる期間はせいぜい50年、など。他にも、この世の50年、あの世の1日、の意味も。父は臨終間際の時、拙僧に「俺は寂しくないぞ。夕方までにはみんな来る」と。これは、この『敦盛』を元に言っていたのではないかと。絵空事の様に聞こえるが、小学生時代から今年60歳までの約50年、ほんと、目を閉じて開けるほどの時間の様に感じられる。これよりは、以前に増して「1日一生」の気持ちで過ごしていかないと、後悔したくないのでね。
