今月は末の息子の29歳の誕生日。人見知りが酷く、4歳まで殆ど言葉を。が、しっかり会話を交わす事で、小学1年までには、小声だが普通に会話も。この息子が大学に入学した時「父さん。俺、何のバイトをしたらいいかな」と。「人間の幅を広げたいと思うなら、自分が不得意とする分野の職種を選んだらどうだ」と。

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更に、息子に拙僧「自分にとって居心地が良いと思える場所よりも、居心地が悪いと思える場所の方が、新たな発見に出会える確率は高いと思うよ」と。で、息子が選んだは、銀座アスター。その中華料理店の接客係を。6年間(東京理科大、同大学院在学中)勤め続け、奨学金とバイト代だけで、学費、生活費、下宿代を。親(拙僧)からの仕送りを貰わずに。親が子供を育てるは、やはり限界がある。可愛いからね、それ以上の事は。不得意なバイトをする事で、随分と社会に育ててもらいましたね。この話は高校講演で時折、生徒達に。「この話、拙僧は『子供自慢話』をしている訳ではないよ。『親に経済力がないから、大学に行けない』と不満、不足を抱く者がいるが、親の援助なしに行ってる者が、わが寺の檀家の中にも何人かいる。大学で本気で勉強したいなら、何とでも出来る。置かれた環境に文句を言う前に、それを実現出来る方法は何か、を探し出しなさい」と。
