1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 人は他者に言われて腹が立つ時は、自分に身に覚えがある事が多い。身に覚えがないなら、大抵の事は聞き流せますもんね。

2022-10-17 19:27:43 | 法話
読者が「毎日投稿される法話を読み始めて3ヶ月ですが、住職はお寺に勤めて何年程になりますか」と。「約40年」「今と昔で大きく変わった点は何ですか」「やはり1番は、看護協会から講演に何度か呼ばれた時、方々の大病院の看護師さん達が、病院で他界の親の遺体を引取拒否する子供がいる、と聞いた事かな」と。

【追伸】
この読者が「えっ、それって本当なの」と。「病院側が親の遺体を受けに来ない子供に電話をすると『要らん』と。人がそう動くには、必ず、そう動くだけの理由がある。捨てられる様な事をした親なのかも。だが、子供が引き取らねば、病院、福祉が後の始末を。家庭問題、親子喧嘩に第三者は何の関係もない。他者に迷惑(費用、手間)を掛けて平気でいる子供の人間性が問われる。他にも、病院から直接火葬場に向かい、遺骨をそこに捨ててくる子供。遺骨は一応持って帰るが、住所、氏名が記されてある埋葬許可証を抜いて、電車の中や、家庭ごみ収集場所に置き捨てる子供。それも少ない数ではない。ある自治体では2017年度、身元が判明の捨て遺骨51柱の内、引き取りに来たは1柱だけと。ここまでとは言わずとも、これに近い事例は、拙僧の耳にも。わが寺の檀家さんには、絶対にそんな事はさせない。納骨堂契約時には『納骨堂は遺骨を捨てる場所じゃない。姥捨山状態にしたら、遺骨は突き返す』と。捨てるつもりで契約に来た人は、そそくさと引き返していく。子供や孫がそんな親の行動を見て、命の尊さを勉強出来るはずがない。ある中学生が『人間死んだら、ゴミ処理と一緒か』と放った言葉には衝撃を覚えた。何か、悲しいね。だけど、拙僧の今回のこの話は、こうした問題のほんの一部に過ぎん。お寺側(住職)の責任問題も問われとる。人間関係が希薄になってきたも、こうした事も要因の1つなのかな。また、機会があれば、おいおいこの話を」と、この読者に。因みに、こんな話を投稿すると、烈火の如く反論してくる人が。人は他者に言われて腹が立つ時は、自分に身に覚えがある事が多い。身に覚えがなかったら、冷静に聞き流せますもんね。




【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 何かに付けて文句を言ってくる男性に「解釈はあなたにお任せします。が、周囲が迷惑しますので、心の中で文句を」と女性に言われ、撃沈。

2022-10-17 15:22:33 | 法話
檀家父親が「住職。朝ドラ『舞いあがれ』の一場面で『飼育小屋の兎が猛暑で可哀想』と係の女の子が兎を自宅に。が、次の朝、絶命。それからというもの、その女の子はみんなから『兎殺し』と陰口を。一緒に見てた私の娘が『私の小学校でも偶に同じ様な事が。お父さんが言う様に、子供の世界って残酷よ』と娘が」と。

【追伸】
その父親が続けて拙僧に「娘に『よくあるって、お前も陰口被害、あるのか』と聞くと『6年もいれば、そりゃあるよ』『そうか』『お父さんの時代もあったんでしょ』『あったよ。小3の時、授業中にウンコ漏らした友人が、卒業するまでその事を。あだ名も、ウンコマン、から、ウンマン、ウーマン、ウンナン、と変化していき、最後は、ウッチャン、に。あだ名の経緯を知らない人間は、お笑いの、ウッチャン、ナンチャン、のウッチャンのファンなのかな、と思うよな。本人は嫌がってたよ。うんこ漏らしのあだ名だもん。確かに、子供の世界は残酷。知識、知恵、経験が乏しいから、見たまま、聞いたままを、鵜呑みにして即、言葉に。的にされている相手の気持ちなど何も考えとらん。が、昨今は、大人の世界も、子供の世界と同じレベルだよ。全国民総幼稚時代、に突入しとる。安倍元総理の他界以降、特にそれを感じるな』と娘と話をしました」と父親が拙僧に。こんな会話が出来る親子、わが寺には結構、おられますよ。