1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 子供は親の言う通りには動かない。子供は親のする通りに動く。人間の汚い所、綺麗な所、子供が生まれてまず見聞きするは、親から。

2022-10-30 21:28:55 | 法話
今秋彼岸中日法要で「ご存知の通り、拙僧の両親は離婚を。5歳頃の記憶から先、家族団欒はなく、両親が会話する姿は皆無。事ある毎に2人から『お父さんとお母さん、どっちが好き』と問われ続け、遂に7歳の時、両親を前に置いて饅頭を2つに割り『どっちが美味しいよ』と突き付けた。環境がこんな子供を」の話を。

【追伸】
この法話の後、30代の若夫婦が拙僧に「この話の子供、住職が7歳の時の話ですよね。何か、何とも言えない気持ちに」と。「その割った饅頭は覚えてるよ。北九州小倉にある湖月堂(明治28年創業)さんの栗饅頭だった。今思い出しても我ながら、可愛げのない子供だったよね。子供が理解してないと思ったら大間違いだよ。口に出して言わないだけ」「そうですよね。わからない振りをしてくれてるだけなんですよね、子供は」と夫婦で顔を見合わせて。昨日(10月30日)、この若夫婦が「あの法話のお陰で」とお寺へお礼に。