昨夕、本堂から大声が。50代の父と15歳息子が大喧嘩を。そこへ拙僧「おうおう、仏の前で喧嘩ば、おっ始めたか」と。すると息子が本堂から外へ。「どうしたんや」と父親に。「反抗期で昨夜、殴り合いの喧嘩を」「ほう、君に向かってきたんか。そりゃ、根性が座っとるな。血は争えんで。喧嘩の原因は、何や」と。
【追伸】
この父親が「喧嘩の原因は、基本は反抗期ですが、息子が『パソコンが欲しい』と。対し『お前には感謝がない』とそれが大喧嘩に。父親に拙僧「反抗期の話なら、君の方が1枚も、2枚も上だったろ。JR 〇〇線の〇〇言うたら、その名を知らんもんがおらん程、有名じゃったろうもん。何か、面白いな。警察まで名が知れ渡っとった君が、子供の反抗期で悩んどるとは」と。そこで外にいる15歳息子に拙僧「本堂に上がってこい」と。「いや、いい」と息子。「上がってこんかい」と再び。すると渋々。「高校はどこ受けるんだ」「〇〇です」「ほう、優秀校じゃないか。勉強は」「23時までやってます」と。すると父親が「こいつ、夜中2時までゲームを」「父さんは、勉強してる俺を見てないだろ」と。「成績はどうなんだ」「キープしてるようです」と父親が。「みんなが来春の入試に向けて猛勉強してるこの時期に、成績をキープ出来てるという事は、やってるって事だろ。それに、寝不足で辛くなるは、自分が辛くなるだけだから、パソコンも自分で考えるよ。ところで、寝不足で学校を休む事はあるんかい」「いや、それはないです」と父親が。「パソコン、そんなに欲しいか」と息子に。「はい。1年も待たされて」「勉強に支障をきたす事はせんか」「はい」「おいちゃんに約束せい。男が1度、口に出した事は破っちゃならんぞ」「はい」「じゃ、外で待ってなさい」と。父親に「なあ、信じてやれ。親が否定から入ったら、子供は辛いぞ。お前さんも母親が信じ続けてくれたから、今があるんじゃろ」「わかりました。今からパソコン、買いに行ってきます」と。帰り際、この息子を側に呼んで「君の父さんは、朝4時に仕事に出かけ、帰ってくるは、夜10時。毎日4時間ほどの睡眠で仕事を。これを15年以上も。体を酷使して家族の為に働いてんだ。おいちゃんに言われなくても知ってるだろ。ちょっとでいいから、父さん(親)が君を心配する心もわかってやれ」と。
