1分で読める小さなお寺の法話集

子育て、人材育成に関する法話を実話と歴史から紐解いて書いております。

【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 結婚したい、子供ほしい、という檀家若者達にだけ「結婚は、何歳でも出来ますが、子供は、何歳でもという訳にはいかないよ」と。

2022-11-05 09:55:50 | 法話
今日は鬼子母神御礼報謝法要。鬼子母神には如来型と鬼神型が。わが寺は如来型。祈願趣は子供に関する事が主で、子孫繁栄、子授祈願、安産祈願、学業上達、水子供養など。何年も毎月参拝して子供が授かった夫婦も。これがご利益かどうかは、そりゃわからん。ただ、祈願したという安心感から、妊娠し易い体に、かな。

【追伸】
わが寺では過去に2例「ご主人には子種がない」とドクターより診断されたご夫婦がいた。1組は、その土地を縁に人間は生まれてくる事から、夫婦で氏神(八幡様)詣でに何年も日参を。もう1組は、古の彼方から1つの命をバトンタッチの様に先祖が繋いでくれたお陰で今ここに命が、から、納骨堂に何年も日参を。2組とも、男の子を2人づつ。こんな話を聞くと「神仏のご加護、ありがたか」となるが、実際は、現在の医学ではまだ、解明されてないが、心の持ち様で何かしらの作用(免疫向上)が働いたのではないかと。コロナ初期年の4月に肺癌が消えた檀家60代女性にしても、そうかな。神仏のご加護など迷信に過ぎん、とまでは言わないが、信仰が何かしらの心の作用の手助けを、かな。気を付けなきゃならんは、信仰は特別な物じゃない、という事。特別な物(金儲けの手段、洗脳、脅し、など)にしている者がいるだけ、にて。30年程前までは、子供に関する祈願は多かった。が、昨今は減少の方向へ。要因として考えられるのは、50歳まで1度も結婚してない(統計の取り方で数値は多少変わる)が、男性が約25%で、女性が約15%と。40歳では、男性30%で、女性20%と。結婚しない理由は、様々あろうが、国(政治)が後押し出来る事が、何かしらあるのではないかな、と。

【わが寺の鬼子母神さん】






【住職の法話。考え方を少し変えるだけで、苦しい人生が、楽しい人生に】 親でも、助けてやれる事と、助けてやれない事がある。人を頼ってばかりいる人間を、人はいつまでも助けてはくれない。

2022-11-03 13:33:53 | 法話
次の様な相談を偶にお受けする事が。特に、この年末時期に。超進学校に合格した安心からか、俺は勉強が出来るんだ、からか、1年、2年と勉強を怠け、深刻な進級問題に。そうなったのは、自分の責任以外に何もないのに、親に当たり散らかして、不貞腐れるというパターン。何故か拙僧の所へ来るは、全て男子生徒。

【追伸】
こんな子供達には、殆ど同じアドバイスを。「親でも、助けられる事と、助けられん事がある。親に当たり散らかして、どうにかなる問題ではない。親に当たり散らかしても、勉強するんなら、よか。ストレス解消も必要だからね。が、当たり散らかすだけで、何もしないでは、話にならん。先生が親(保護者)と生徒を学校に呼び出し、この時期に厳しく指導するは、最後通告だよ。今の段階で君が勉強に付いていく事は無理、は、先生達は百も承知。つまり、最後のチャンスを与えて、君のやる気(3年生に上げても、大丈夫かどうかの判断)を見てるんだ。授業中は寝る、提出物は出さん、遅刻はする、と。それでは『やる気がないんだな』と先生達もサジを投げるわな。仮に、留年したとしても、君の友人達の何割かは、大学浪人するはず。高校でもう1年勉強するか、予備校でもう1年勉強するか、の違いだけ。超進学校の先生と予備校の先生、質に変わりはない。気持ち的に『下級生と勉強をするは、恥ずかしい』というプライドを捨て切るかどうかだ。なかなか入る事の出来ない高校に入ってるんだ。やれば、出来るはず。これから先の長い人生と、留年する1年とを、天秤に掛けてごらん。自ずと答えは出るはずだ。自分でやらかした事だ。自分でけじめを付けるしかない。人間の人生は全て『そうすれば、そうなる。そうなったのに、まだ、そうするか』だよ」と、相談に来られた生徒さんと保護者には、この様な話をじっくりと。
   教育問題に限らずこの国は、どうも、防衛を含む諸問題に対しても、何か妙な自信があるのか、新しい事に踏み込むのが面倒臭いのか、行き着くところまで、行かないと、本腰を入れる気にならないのかな。人は教えられても身に付かん、人は気付かにゃ身に付かん、ですもんね。どれもこれも、世の中に充満している平和ボケの弊害が出てるのかな。