夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

映画鑑賞「明日の記憶」 アルツハイマーの悲劇

2006-06-03 20:52:42 | Weblog
      
 メッツ仲間3人で昼食後、明和シアターへ映画「明日の記憶」を観に行きました。若年性アルツハイマーがテーマです。荻原 浩 氏の原作で主演の渡辺 謙さんがプロデュース、監督 堤 幸彦 氏、渡辺 謙さんが49歳の中堅ばりばりの広告会社部長、その妻役樋口 可南子さんでした。

 49歳の主人公がアルツハイマーに侵され次第に記憶を失っていく過程で、本人の葛藤、それを支える妻のあり方にいつ、だれが侵されるか分からないだけに、身につまされました。アルツハイマーは脳の海馬(記憶しておく所)が萎縮していくのだそうです。 脳のパーツが壊れていくのですね。これだけはいかなる薬も治療法も無いようです。

 昔わたしが中学生の頃「生きる」と言う映画があり志村喬さん演じる主人公が、ガンを宣告され、公演のブランコをこぎながら「命 短し 恋せよ 乙女」と歌うゴンドラの唄、・・・・あれはガンがテーマで、当時はガン=死といわれた時代でした。今やガンは手術、抗がん剤、化学治療などで、早期ならばかなり治るのです。しかしアルツハイマーは治る見込みが無いのです。それでも進行を遅くするといったことで、少しでも希望をと、それが明日につながるというのです。
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 映画は渡辺 謙さんや樋口可南子さんの迫真の演技で、たびたび涙を誘いました。最終は自分の妻さえ誰か分からなくなるのですからね。
 この映画は中年のご夫婦の方も多く観に来ておられた様でした。

 1月に「男たちの大和」を観ましたが、「大和」は戦争がテーマであり、 国の平和の礎となった男たちの生き様に心を打たれました。戦艦大和のスケールの大きさにも感動しましたが・・・

 今回はいつ訪れるか分からない身近なテーマに、他人事でないものを感じたのは
私だけではなかったことと思います。

     帰りに「マスヤ」でコーヒーフロートを、
             周りに咲ポピーの花と