近年認知症の問題が大きく報道され、高齢化社会にあって、老人が老人を
看ることも多く、共倒れ、もしくは心中、片方による殺人と、嘆かわしい事件も
聞かれます。
昨日のNHKスペシャルでは認知症の問題が取り上げられました。昨日は1回
目で今日は介護の立場です。
昨夜では、認知症になった方の密着取材でドキュメントも入れての放送でした。
認知症はある日突然もあれば、徐々に進行もあり、ケアーによっては進行を
遅らせる ことも可能とのことでした。
脳の中の海馬が萎縮していくわけですが、萎縮が見られても、その人の生き
方によっても認知症の症状は現れていない人もいます。家のなかに閉じこもら
ず、歌を歌ったり、フォークダンス、社交ダンスなどまたスイミングなどで体を
動かしている人にはあまり現れていないとのことでした。
治療としては病院では薬物療法はいたし方のないものの施設では一人
ひとりに合わせ何がやりたいのか。どんな」ことが得意だったのかなど見出し
、聞き出しそれを取り入れて、少しでも快方に向け治療していく試みもありまし
た。
医者ではとても出来ないことで、多くのスタッフでもってのセンター方式でした。
認知症は年のせいではない、病気である。言動がおかしいと思った時は
病院へ行く。進行は遅らせることが出来る。いつもニコニコ笑って暮らす。
など、普段の生活の中でも気をつけていけば、今からでも多少防げるでしょう。
最近は若年性認知症やアルツハイマーなどもあり、老人ばかりとは限りません。
老人は骨折などで、寝たきりとなり、認知症になるケースも多いです。わたしの
母も骨折から最期は認知症となり(2,3ヶ月)病院でなくなりました。病院でした
から徘徊などで困らせることはなかったですが、夜中に大声を出してきて迷惑
をかけたようでした。人格や人間の尊厳を無くしてしまうことは悲しいことです。
家庭で看ることにも限界があり(特に老人家庭では無理)、まして働く息子や
お嫁さん、娘はそれぞれの生活もあることから、4,6時中看ていられません。
やはり施設の利用と言うことになるのでしょう。またその方が治療の面からも
良いのかもと思われます。
わたしもその時が来たら施設のお世話になることにしたいと思います。