夕映えに

陽が落ちるまで輝きたい、くさぐさの記録(日々の出来事、読書、スポーツ、友だち)

  映画「最後の忠臣蔵」   ”義”に武士の美を

2011-01-11 20:32:06 | Weblog

  今日は寒中には珍しく、暖かく風もない晴れ上がった日となりました。
 森先生夫妻に友だちの5人で映画「最後の忠臣蔵」の鑑賞に出かけました。

  
  今や日本を代表する大物俳優役所光司さんと佐藤浩一さんの二人が
 共演する映画です。
        密かに生き残った浪士を見事に演じる二人  
           
2人の男の生きざまが交差する 
  忠臣蔵と言えば赤穂の浪士47人が主君の仇討ちのため12月14日雪の
 舞う吉良上野介邸に討ち入り主君の仇を討ち、その後切腹を命ぜられると
 う忠義の物語は、映画、芝居、浄瑠璃に演じられ誰しもが知る歴史です。
   
   
 しかし、「最後の忠臣蔵」では、討ち入りの後に大石内蔵助から「討ち
入りの
真実を赤穂の遺族たちに伝え、彼らの生活を助けよ」という命を
受けた寺坂吉右衛門(佐藤浩一)
16年後、最後の遺族を訪ね、すべての
使命を果たし終えた
  その後、京都を訪れた寺坂は、討ち入りの前日に逃亡した瀬尾孫左衛門
姿を見かける。実は瀬尾も大石から密命を与えられていたのだった。その
密命
とは、大石内蔵助の隠し子を、保護して育てよと言うものだった。
                
 寺坂は討ち入りを果たしたが、瀬尾は討ち入り前に蜜命を受けての逃亡であ
るがため、赤穂の者たちからも卑怯者とみなされ、
苦闘と闘いながら、隠し子
(娘 可音ーかねー)を育てる。
やがて 可音は瀬尾に対して慕う心が熱くなるが、
あくまで瀬尾は主君の使命とばかりに、主従の関係で接し
商家へと嫁がす。
 最後まで武士としての尊厳を持ち
使命を果たした後自害する。(瀬尾は
主君から「命はわたしに預けてくれ。」の命を受けての逃亡だった)
   
主君に忠誠を尽くし、最後も使命を果たして死ぬことを喜びとする武士の
在り方に、現代では考えられない侍の美意識を感じ涙しました。
   
  
映画の場面、場面で人形浄瑠璃「曽根崎心中」が演じられ、お初、徳兵衛
の道行きが重なりました。