また沢木さんの本です
ご本人が
「コラムでもなくエッセイでもなくノンフィクションでもなく小説でもない亅
と 書いてますが
なるほど、と頷きつつ、その全てに当てはまるような感じもする、面白い本でした
「彼ら」というのは、有名無名に関係無く沢木さんが出会って印象深かった人たちのこと
その「彼ら」の人生を切り取り、33編のお話に綴られています
『来信』『返信』という読者からの手紙とそれに沢木さんが返事を書いた章では
小椋佳さんの名前が出てきてなんだか懐かしくなりました
私は昔 銀行員でしたが、入社が本店(当時は丸の内)だったので
社食で何度か小椋佳さんを見かけたことがあります
シンガーソングライターとして活躍しながら行員としても支店長までいき
当時、ちょっと私の自慢でもあったりしました
沢木さんは『馬車は走る』でも小掠さんについて書かれていますが
私はそっちは読んでいないので、機会があったら手に取ってみたいと思っています
人生いろいろ・・・
手軽に読めるのに、一つ一つのエピソードが じんわり心に残る本でした