やっぱり幸せ♪

日常の色んなこと、特に発達障害を持つ息子との素晴らしき日々を綴っていきたいと思います。

しんどい時こそ、頑張らなあかんねん!

2016年04月13日 | 日記(息子・小5)

「しんどい時こそ、頑張らなあかんねん!」

それは、息子がばあばと携帯電話で話をしている時に話していた言葉です。

 

サッカーチームに入部した息子は、これまで3回の練習に参加しました。

日によってコーチも違い、練習内容も違うようです。

先週の土曜日の練習は、息子にとって相当きつかったようでした。

 

その日、予定表には1時から4時と書いてありましたが、かなり延長したようで、息子は6時頃帰って来ました。

帰ってくるなり洗面所に向かった息子の頬には、乾いて白くなった涙の痕が何本も残っていました。

 

その日の練習では、タイム走があり、ダッシュで行って戻ってくるのですが、制限時間が25秒。

25秒以内に戻って来なければ、何度も何度も走らされるのだそうです。

息子は、何度走っても25秒以内に戻ってくることが出来ず、最後は、30秒以内に時間を延ばしてもらって、練習を終えたようでした。

 

帰って来た息子は、へろへろに疲れすぎて、食事もなかなか進みません。

その晩は、セレッソ大阪の試合がある日だったので、スカパーの録画を観てから眠りました。

 

翌朝、10時間近く眠ったはずの息子は、起きてからもまだへろへろのままでした。

朝食を食べるのも、服を着替えるのも、だらだらとしてなかなか進みません。

「だいじょうぶかなぁ? 25秒までに走れるかなぁ?」

と、不安そうに何度もつぶやき、私に何度もハグしにくるのでした。

 

150センチ以上もある大きな息子にハグされると、苦しいし、戸惑いもあるのですが、息子の凸凹成長の凹の部分は、3分の2だとまだ7歳ぐらいなのかなぁ…と、思うと納得できます。

ただ、いつもは1~2回、学校から帰って来たときなどにハグしにくるぐらいなので、明らかに息子の変調を感じました。

 

その日は、午後2時からの練習だったので、午前中は、4年生の算数のテストのお直しをする予定でした。

けれど、書いた文字までへろへろで、何を書いているのか分かりません。

それに、間違えている問題の解き方を説明をしても、全く頭に入っていないようで、考えようとしないのです。

 

だらだらだらだらと、しゃきっとせえへんなぁ!

いつまで甘えてんねん!!

そう思って、息子を分かっているつもりの私ですら、イライラしてしまいます。

きっと、学校生活やサッカーしている中でもそう思われることがあるでしょう。

 

「やる気出して、頑張らんな~!」と、私が言っても、

「あかんねん。気持ちが切り替えられへんねん。」と、息子は言います。

「今、〇〇の頭の中には、どんなことがあるの?」と、聞くと、

「何もない。真っ白やねん。」と、答えました。

 

そうです。フリーズ状態なのです。

心も体も、自分で動かそうと思っていても、スイッチが入らないのです

 

おそらく、息子にとっての不安や緊張は、私が自分に当てはめて想像出来るようなものとは違うようです。

体中の色んなセンサーやスイッチをOFFにしてしまうようです

 

「お直しは、また今度にしょうか! もうちょっとゆっくりしとき。」

勉強をやめて、息子に言いました。

 

「25秒までに走れんでも、いいんやで。

〇〇は、まだ練習始めたばっかりやもん。

一生懸命走ってたら、今は無理でも、3か月後には走れるようになると思うで。

何度も走らされてしんどいけど、そのための練習や。」

 

「走れんでもいいの~?」

一生懸命走る以上のことは、誰にも出来へんやん!

コーチも、最後は30秒でいいって言ってたんやろ。」

 

頷く息子に、

それに、調子が悪いときは、練習休んだっていいんやで。」

と、伝えました。

 

息子は、いつも通りに練習に出発しました。

そして、帰ってくるなり、明るい声で、

「今日は、タイム走なかった。違う練習やったわ~!」

と、言いました。 

 

そういう出来事があったので、頑張りすぎる息子を心配して、ばあばが電話をくれたのだと思います。

きっと、「しんどい時は、練習お休みしてもいいんやで。」と、言ってくれたのでしょう。

 

その答えが、

「しんどい時こそ、頑張らなあかんねん!」

 

だらだらとして、何も手に付かなくなる時がある息子ですが、本当は、甘えたでも怠け者でもありません。

手を抜くことが出来ない子だから、限界に気付かず頑張り過ぎないように心配してしまいます。

息子の「頑張ろう」という気持ちと努力の芽を摘まないよう、無理をさせ過ぎないよう、これからも見守っていきたいと思います。