不安と心配で構えすぎるほど意識していた入試本番は、驚くほどあっさりと終了しました。
10日、水曜日の試験当日まで気を付けていたことは、朝6時に起きること。
ちょうど試験の前日、前々日の夜中に、クラブワールドカップの準決勝が放映されていて、録画した番組を観ながら朝食を食べることでこれをクリアしました。
試験前の3日間は、連続して登校し、通級に出席することも出来ました。
一緒に同じ学科を受験したサッカー部員は息子を合わせて3人。
一人は息子と同じ専願なので、専願のみ行われる11日の面接も一緒に受けることが出来ました。
どれほど心強くて、頼りに思ったことか・・・。
試験も面接も終わった木曜日の午後からは、息子は久々に公園でみんなとサッカーをしました。
そして、金曜日。
息子に合格通知が届きました。
合格はすごく嬉しいし、ほっとしたし、本人もよく頑張ったと思うけれど、息子が通えるのかどうか、「全日制高校にチャレンジする権利」を手に入れただけの感覚がありました。
もし、不合格なら、息子はその高校に通うよりも他の道が向いているのだという気持ちで通知を待っていたので、合格の重さを意識して軽く考えるようになっていたのかもしれません。
けれど、数時間後にそれは一気に重さを増しました。
一緒に専願で受けた友達が不合格だったのです。
サッカー部に、夏の特別補習に、少人数の基礎クラスに、息子の学校生活にはいつもその友達がいました。
彼は、勉強は苦手だけれど、学校が大好きで、放課後の補習を受けて頑張っていたと聞いていました。
学校へ行けない息子が合格して、友達が不合格になることは、全く想像さえしていませんでした。
彼から連絡を受けたとき、息子と二人で泣きました。
「100%頑張らなくてもいいやん。
休み休みでもいいから。
必ず卒業しような!」
先のことは分かりませんが、息子の卒業を目指して、私も出来る限りのサポートをしていこうと思っています。