ASD(自閉症スペクトラム)の特性のせいだと思うのですが、息子は、少しのことで機嫌が悪くなり、言っても仕方がないことをぐだぐだぐだぐだと何時間にも渡って言い続けることがあります。
例えば、翌日にばあばと食事をする約束をしている時、それが、何分かかるのか、何時に帰って来られるのかがとても気になるようで、何度も私に聞きに来ます。
「どこに食べに行くのか、ばあばが一緒に買い物に行きたいのかによっても変わってくるよ。
往復の移動時間もあるから、2時間半ぐらいか、買い物に行ったら最高5時間ぐらいかかるんちゃう。」
そう答えても、息子はそれで納得してくれません。
「何時からご飯?」
「ご飯食べるのは、何分?」
「車に乗ってるのは、何分?」
そう聞いてくるので、
「だから、ばあばの都合とか、どこに行くかによっても変わってくるから分かれへんけど、全部で5時間ぐらいと思う、って!」
と、言っても、
「ママは、何分ぐらいと思う?」と。
「ご飯は、1時間半ぐらいちゃうか~?」と言うと、
「そんなにかかるの~?」
「お店が混んでるかどうかにもよるし、それより早い時も遅い時もあるよ。」
「ママは、混んでると思う?」
「どこに行くかも分かれへんのに、ママも分かれへん。」
「買い物も行くの? 何分かかるの?」
「ばあばが『連れて行って』って言ったら行くことになるし、行けへんかもしれへん。」
「ママはどっちと思う?」
・・・こういうのを、普通のトーンじゃなく、半泣きに近い状態で同じようなことを延々と聞いてくるのです。
この日は、朝から学校へボランティアに行き、その後先生との懇談があり、家に帰って家事を済ませた後、すぐまた出かける用事があり、息子が帰ってくる前になんとか家に帰ってきて、疲れたなぁと思いつつ、もうひと頑張りだと思って夕飯の支度をしているところでした。
そこへ、息子のぐだぐだぐだ・・・
終いには、
「2時間半と5時間を平均したらいいんちゃう?」
「ママ、何時間と何分になる?」
平均する意味が分かりません。。。
「平均する意味ないで。」と、言えば、
「意味ないことない! ママ、平均知らんの~?」
と、またぐだぐだと・・・。
そして、ついに言ってしまいました。
「鬱陶しい子やなぁ~!!」
言ってしまって、やばい! と、思いました。
自分の心の温度が急速に下がっていくような気がしました。
息子は、質問をやめて、
「ヴォ~!」とか「ヴァ~!」とか叫んで、
「走ってくる!」と言って、外に飛び出して行ってしまいました。
(最近、イライラがおさまらないとき、息子は外に走りに行くことがあります。
大雨の中、時折大声を出しながら走っていることもあります)
10分程で帰ってきましたが、その日、息子は夕食を二口三口食べただけで、
「無理・・・。」と言って、残してしまいました。
ますます息子が自信を失くし、不安を募らせるようなことを言ってしまいました。
とにかく、このことだけは伝えようと思って、息子に話しました。
「さっきな、ママ、言い間違えた。ごめん。。。
〇〇は、『鬱陶しい子』とちゃうで。
ママが言いたかったのは、『鬱陶しいこと言うな~』や。
どうにも出来へんことをず~っと言われてたら、ママは嫌になってくる。
〇〇の言ってたことが、鬱陶しかってん。。。」
〇〇は、頷いて、
「明日出かけるの、だいじょうぶやんな~?」と。
息子は、食事に出かけることも不安なのです。
きっと、買い物に行くのかどうかはっきりしないことも気持ち悪くて、時間がはっきりしていないことも不安になる原因のようです。
想像力の問題から、未来の予定を理解することはただでさえ苦手なのに、きっちり決まっていないスケジュールは不安で仕方がなかったのだと思います。
そんな気持ちを切り替えることが出来なくて、延々と私に質問を繰り返していたのです。
「だいじょうぶに決まってるやん。
もし、ご飯食べて調子が悪かったら、『しんどい』って言ったらいいねん。
買い物は、ママらだけで行ってくるから。
でも、きっとだいじょうぶやと思うで。」
息子とのやり取りは、自分が疲れていたり元気がないと、一気に悲惨な状況に陥ってしまうことがあります。
私が元気なら、さらっと無視して、息子が気持ちを切り替えられるように誘導することも出来るのですが、なかなか難しいです。
さらに、思春期。
ますますしんどくなっていく気がします。
コメント、ありがとうございます。
全くですね。
ただでさえ不安で仕方のない子だと分かっているのに、口に出てしまいました。
ばあばの体調などで予定が変わることも多いので、
変に予定を決めてしまうと、急に変更になったときが大変だったり・・・。
息子を納得させるのは大変ですが、その場その場で、賢く対応しないといけませんね
思わず言ってしまった気持ちは凄く良くわかります!
でも、曖昧な予定が不安な子に曖昧にしか答えられず、そのうえ鬱陶しいは息子さんにちと気の毒ですね。