息子はずっと調子が悪いままで、なかなか良くなりません。
夏休み中、しかもコロナ禍で外出もままならず、気持ちを切り替えるきっかけが見つかりません。
そんな中、中学のサッカー部の後輩から、21日に地区大会の試合が中学校で行われる旨の連絡をもらったそうです。
昨日はメンタルクリニックの予約日でしたが、息子は、試合を観に行きたいと言ってきました。
緊急事態宣言が出ているために無観客試合となっていて、学校内には入れませんが、校外から金網越しに試合を観るそうです。
なので、病院には私だけ行き、カウンセリングも30分程時間をいただきました。
この日、聞いてみたかったのは、私の接し方のせいで息子の状態が良くならないのか?ということでした。
「〇〇は、
『勉強したいと思っているのに、勉強しようとすると不安が強くなって、わ~っとなってしまう。』
と、言っています。
無理しなくていいから、〇〇なりにちょっとずつでもと思って、『宿題しよか~?』って声をかけたりするのですが、もしかして、声をかけたりするから調子が良くならないのでしょうか?」
「それに、通信制高校に説明を聞きに行ってから一気に調子が悪くなって…、1時間程話を聞いただけなんですが、こんなに調子が悪くなるなんて、学校のことを考えてる場合じゃないのかとか、そもそも〇〇に対する私の認識というか、もしかしたら何かが間違っているんじゃないか?って気がするのですが…。」
「以前のカウンセリングのときに、〇〇君も
『勉強していて分からないことがあると、あれこれ考えてしまって不安になって調子が悪くなってしまう。』
と、話されていました。
夏休みに入って調子が悪いですが、その前は、自分で目標を決めて、一歩一歩進んでいこうとされていたので、今が成長されるときではないかと感じていました。
〇〇君は、学校のことについて何か話されてますか?」
「『通えるものなら、今の学校に通いたい。』
と、言っていました。
でも、授業に出られる自信はないし、私もいきなり通えるようになるとも思えません。」
「通信制高校に話を聞きに行けたことは、私は良かったと思います。
こういう道もあるんだよということは伝わっていると思います。
それに、
『お母さんが声をかけてくれるから、ちょっとでも勉強しようと思える。』
と、話されてました。
やるべきことに向き合おうとすることはいいことだと思います。
今のお母さんの接し方でいいと思います。」
「私から離れるのを不安がって、この前も私がお風呂に入ろうとしたら、『傍におって!』としがみついてきたり、赤ちゃんみたいな喋り方をすることがあるのですが、それも私の接し方のせいじゃないのでしょうか?」
「〇〇君にとって、お母さんが安心できる場所なんだと思います。
今は不安が大きくて、不安をコントロールするためにお母さんの傍にいるのだと思います。
好きなことや夢中になれることがあるといいのですが…、以前はサッカーがやりたいとトレーニングをされていましたが、最近はどうですか?」
「今は全くしていません。
高校のサッカー部に見学さえも行けてません。
サッカーしたい気持ちはあるようで、『筋トレやらな!』とか言ってましたが、気力がなくて出来ないようです。
ただ、15日から海外サッカーが始まったので、テレビで観戦して、少し元気になったような気はします。」
「そうなんですね。
今日、後輩のサッカーを観に行けたことは、本当に良かったと思います。
サッカーでもゲームでも何でもいいので、やりたいことをやらせてあげてください。
それによって、心や体が成長して、お母さんから離れられる時間が増えてくると思います。」
「まだまだ時間がかかりそうですね。
それでも、悪くなっているんじゃなくて、良くなっているのですよね?」
「〇〇君の中の不安の塊を少しずつほぐしていて、それによって悪くなったように思えることもありますが、こうした波を繰り返しながら良くなっていきます。
自分のことを自分の言葉で話してくれていますので、私は、〇〇君の成長を感じています。」
調子の良くならない息子と一緒にずっと家の中にいると、悪い方向に向かっているのではないかという不安に襲われますが、そんな中でも息子は成長しているようです。
続く診察では、先月息子が受けた心理検査の結果を聞かせていただくことになっていました。
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