詩編113編には、神エホバは「日の昇る所から沈む所に至るまで」、つまり世界中で「エホバのみ名は賛美されるべきもの」と記されていました。さらに、神エホバは非常に高い方なので、「天をご覧になる」にもご自分の身を低くする必要があります。宇宙の主権者であるにも関わらず、謙遜に立場の低い人、貧しい人、うまずめに対する優しい同情心を示されることが記されていました。神エホバはそのように模範を示し、人々が見倣って同じようにすることを望んでおられるのです。今日紹介する詩編114編には、紅海、ヨルダン川、シナイ山でエホバがご自分の民に行われた素晴らしい業について記されています(詩編114:3~8)。神エホバが民のために行われたくすしい業を知ると、私たちは愛ある親切に満ちる神エホバの業に心を動かされるはずです。「地」で表わされている人類は、主エホバ神ゆえに比ゆ的な意味で「激しい痛みを覚える」、つまり、畏敬の念を抱くべきことを教えています(詩編114:7)。
詩編114編には、下記のように記されています。皆様方はみ言葉からどのような宝を見いだされるでしょうか。
「イスラエルがエジプトから、
ヤコブの家が、理解できない話し方をする
民(エジプトの民)から出て行ったとき、
2 ユダはその(エホバの)聖なる場所となり、
イスラエルはその大いなる領土となった。
3 海(紅海)でさえ見て、逃げ去った。
一方、ヨルダン(ヨルダン川)は
引き返しはじめた。
4 山々は雄羊のように、
丘は子羊のように跳ね回った。
5 海(紅海)よ、どうしたのか、お前が逃げ去るとは、
ヨルダン(ヨルダン川)よ、
お前が引き返しはじめるとは。
6 山よ、お前たちが雄羊のように、
丘よ、お前たちが子羊のように
跳ね回るとは。
7 地(人類)よ、主(エホバ神)のゆえに、
ヤコブの神(エホバ)ゆえに、
激しい痛みを覚えよ。
8 神(エホバ)は岩を葦の茂る水の池に、
火打ち石のような固い岩を
水の泉に変えておられる」(詩編114:1~8)。
上の聖句に記されている、エジプトから脱出するイスラエルの民を救出するために、モーセを用い、紅海を二つに分けた業は出エジプト記14章13節~31節に詳しく記されています。神エホバの紅海を二つに分けたくすしい業を「海(紅海)でさえ見て、逃げ去った」と詩的に表現しています(詩編114:3,5)。さらに、神エホバはご自分の民を約束のカナン(現在のイスラエル)の地にヨルダン川の流れを止めて渡らせたときのくすしい業のことは、ヨシュア記3章9節から17節に記されています(詩編114:3,5)。エホバが荒野で民に水を与えるために岩から水が流れ出るようにされたくすしい業は、出エジプト記17章1節~7節に記されています。神エホバは水の豊富な土地を与え(申命記8:7)、民が神エホバに従う限り、彼らへの給水を祝福すると約束されました(出エジプト記23:25.詩編114:8)。神エホバの愛ある親切の善良さを理解すると、神エホバに感謝し、近づくように心が動かされるのではないでしょうか(ヤコブ4:8)。
幼き手 母に結ばれ 街うらら 今日の一句
生け花の「バラとグロリオーサ」