神エホバがモーセを通して命じた通りに、イスラエルの子らの心の賢い者たちは幕屋の垂れ幕と仕切り幕を造ったことが記されていました(出エジプト記36:35~38)。次に、心の賢い者たちはアカシアの木で証の箱(契約の箱)を造り、その箱の内側も外側も純金をかぶせたことが次のように記されています。
「ベザレルは次に、アカシアの木で(証の)箱を造った。その長さは二キュビト半、その幅は一キュビト半であった。次いでそれに、内側にも外側にも純金をかぶせ、またそれのため周囲に金の縁飾りを造った。その後、それのため、その四つの足の上方のために金の輪四つを鋳造し、二つの輪をその一方の側、二つの輪を他方の側に付けた。次にアカシアの木でさおを造り、それに金をかぶせた。次いでそのさおを箱の両側の輪に通して、その箱を運ぶためのものとした。
次いで彼れは純金の覆いを造った。その長さは二キュビト半、その幅は一キュビト半であった。さらに、金のケルブ二つを造った。打ち物細工でそれを覆いの両端に造った。一方のケルブをそちらの端、他方のケルブをこちらの端にした。覆いの上、その両方の端にケルブを造った。そして、それら(二つのケルブ)は二つの翼を上方に広げて、覆いの上方をその翼で仕切るケルブとなり、その顔は互いのほうに向かっていた。ケルブの顔は覆いの方を向いていた(出エジプト記37:1~9)。
心の賢い者・ぺザレルは、アカシアの木で証の箱を造り、その内側と外側を純金で覆ったことが記されています。この証の箱は幕屋の至聖所に置かれ、その箱の中には神エホバがモーセに託した十の律法の書き記された石の書き板二枚が納められました。幕屋が移動式のため、幕屋が移動する時には、この証の箱も移動しやすいように、二本のさおで担ぐことが出来る構造になっていました。担ぐさおもアカシアの木で造り、純金で覆いをかぶせました。
さらにこの証の箱の上側の両端側には、翼のついた金のケルブが向かい合って取り付けられたことが記されています。ケルブとは、特別な務めを持つ高位のみ使いとしての被造物です。打ち物細工の金の二つのケルブが契約の箱(証の箱)の金の覆いの両端から身をもたげる形で造られていました。これらのケルブは互いに向き合い、崇拝する姿勢で覆いに向かって身をかがめていました。ケルブは各々二つの翼を持ち、その翼は上方に向かって広がり、守り保護するかのような姿勢で覆いの上方を遮っていました(出エジプト記25:10~21;37:7~9)。これらのケルブはエホバの臨在と結びつけられていました。「そして、わたし(エホバ)はそこであなたに臨み、覆いの上方から、証の箱の上にある二つのケルブの間からあなたに話す」とあるとおりです(出エジプト記25:22.民数記7:89)。余談っですが、現在日本で見られる「お神輿」の原型は、この証の箱(契約の箱)です。ワッショイワッショイと言って契約の箱を運んだのはダビデ王と言われています。現在日本でもワッショイワッショイと言ってお神輿を担いでいます。
山茶花の なお咲きて来る 善良さ 今日の一句
奉仕帰りに見えた「飛行機雲」