城台山日記

 城台山の麓で生まれ、毎日この山に登り、野菜・花づくり、読書、山登りをこよなく愛する年寄りの感動と失敗の生活日記です。

旧根尾村最奥の屏風山に登る 20.11.12

2020-11-12 21:32:28 | 山登り
 旧根尾村の屏風山(1354.1m)は奥美濃の山の中では最難関の一つであろう。林道歩きと沢歩きの先には標高差300mの急峻な登り、稜線に達してからは今度は350mの急な登りと後半においては全く緩斜面がないこともあり、それが熟達者を除くと登りがたい山にしていると思う。この山には、昭和58年(1983年)5月1日に残雪豊富な屏風谷を直登し、最後に左の尾根に取付き、山頂に達した。帰りは急な狭い尾根を下り、まさしく滑り落ちるような急斜面を下ったのが最初の挑戦であった。今回、EさんさらにはKさんの助力を得て、約37年振りに挑戦した。

 もうすぐゲートという所(土砂が林道を埋め通行が難しいと判断)で車を降り歩き始めた。問題の箇所は谷側に傾き、通れないことはないとも思われた。10分余りでゲートがあるので、安全策で良かったと思った。林道やまわりの斜面はまさしく紅葉の真っ盛りであった。林道歩き1時間20分でやっと屏風谷への降り口に達した。

 林道歩き始め 7:18

 ゲート前 7.31 この先少しの間バイクの通った跡があった

 林道の紅葉 8:29

 屏風谷への降り口 8:39

 屏風谷に入るとすぐに堰堤が出現。ここは左側に取り付けられた鉄の階段を登っていく。沢を進むと小さな滝が現れる。

 小さな滝 8:47
さらに進むといよいよ今回最大の急登(約300m登る)の取付き。

 急な登り取付き 9:02 熊よけの鐘代わりにならす鍋?
 
 ここから30mばかりはほぼ直登。ここで石でも落としたら確実に後の人に当たる。前回の三国岳はヘルメットを着けたが、今回は持参しなかった。この山こそヘルメットを着けた方が良いと思った。そしてその先は崩壊地があり、倒木が行く手を遮る。

 帰りに撮影(登るときに撮る余裕はない)写真の最下部に難儀な倒木がある
倒木に登り、木々の間を苦労しながら抜けていった。木の幹、枝さらには根っこをつかみながら、稜線まで休むことのない急坂を登った。稜線に達して一安心というところだったが、稜線の道は意外とシャクナゲや灌木、笹が行く手を阻み、時間がかかる。

 稜線から山頂が見えた 10:22

 いよいよ山頂への登りにかかる。最初は灌木、最後は笹の急登が続いた。笹を両手でつかみながら、一歩一歩登っていく。そして11時40分少し前に待望の山頂に到着。山頂には二等三角点が鎮座していた。やっと待望の屏風山山頂に立つことができた至福のお昼時間。まわりを見渡すとまず近くの山、ドウの天井、そして能郷白山、敗退した磯倉、遠くに目をやると白山、少し高曇りで展望は今一つ。しかし、この時期、この県境は北陸方面の典型的な天気となる。岐阜で晴れていても、ここ県境は天気が悪い。テンクラを見ながら、今日を選んだことは正解だった。当初の10日を選んでいたなら、確実に雨に見舞われただろう。

 屏風山山頂 11:40

 ドウの天井方面 12:11

 能郷白山方面 12:11

 白山方面 12.:10

 30分ほどの休憩の後、いよいよ急な下りにかかる。

 山頂直下はこれよりも急 12:18
Eさんの下りは驚くべき早さで、笹をつかんではいないのだが早い。とても真似できない。ある人がEさんや他の仲間の下りの様を見て、「岐阜の山猿」という必ずしも有難くない称号までいただいたと聞く。稜線からの下りは最も注意を要した。ここまでの登りと下りでかなり腕の力を消耗した。コースに垂らされた細いロープを一部使いながら、沢に降り立った。これでもう悪場はないと一安心。後はまわりの景色も楽しみながらゆっくりと下っていった。

 堰堤付近の紅葉 14:09 

コースタイム 駐車地7:20→屏風谷降り口8:39→沢から尾根に取り付く9:02→稜線10:10→山頂11:40~12:10→駐車地15:10


 山頂からの展望写真を除き「写真マーク」のある箇所で撮影しているので地図上で特定できるであろう

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1 コメント

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行けなくて、残念でした (ジオン)
2020-11-13 22:37:00
登頂おめでとうございます。\(^o^)/
私も、久し振りに屏風山に登りたいと、思ってましたが、
残念です。

林道歩きが私の時は40分くらいでしたので
倍になってますし、やぶ化してますね~。
山頂直下の笹は依然と変わらずのようですね。
倒木の多さにもびっくり、、、どんどん登りにくくなってますね。

とにかく無事に登られて、良かったです。
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