全国各地で地方選挙が毎週行われています。 となりの東京では、2月16日投開票の日野市議選で得票率を伸ばし、同月23日投開票された町田市議選では、得票が前回の16887票から20001標へ、得票率を10.19%から14.52%へと躍進しました。 投票率は前回が50.02%から41.33%へ減少した中での史上最高の得票数・率で新人Ⅰ人を含め5人全員が当選し、市議会第3党へ前進しました。
また、「3月2日投開票された埼玉県議補選(川口市、定数2、立候補3人)では、奥田智子氏が1万6952票を獲得し、2位で当選しました。得票率は、2013年参院選比例区で共産党が同区で得た得票率12.19%の2.3倍でした。 奥田氏の当選で共産党県議団は2人から3人に前進しました。 補選には奥田氏のほか、自民党の前市議と、みんなの党の元県議が立候補(1位は自民党前市議)」(「しんぶん赤旗」4日付)していました。
「しんぶん赤旗」2日付には、東京・町田地区の古橋良恭委員長のインタビュー記事が掲載されました。 この記事を読んで、来年4月に迫っているいっせい地方選挙、大和市議選に勝利するうえで、欠かせない貴重な経験と教訓を得た思いでした。
古橋地区委員長は、史上最高の得票の力になった第1は、「『自共対決』を鮮明にした政治論戦を貫いたことです。 演説でも、ビラでも安倍政権の暴走と『対決』する日本共産党の役割を訴えることを重視しました。 安倍首相が解釈改憲を表明する中、宣伝カーでも『憲法守る日本共産党を町田から伸ばして下さい』と訴えました。 安倍政権の暴走への危惧が広がる中、『自民党に対抗できるのは共産党しかない』という声が広がりました」
「市政においても、『オール与党』市政が保育料、下水道料金など数10項目の値上げと103項目もの補助金カットを検討する一方で、100億円規模の国際会議場(コンベンションホール)建設を進める『逆立ち』ぶりを徹底して告発しました。 同時に、この間、値上げ計画を押しとどめてきた党市議団の実績や値打ちを広く知らせました。~その結果、『訴えれば訴えるほど支持がひがる」変化を実感できる選挙でした
「第2は、市民の切実な要求にこたえた『政策』が力になりました。 『4つのゼロ』(特養ホーム・認可保育園の待機者、75歳以上と15歳までの医療費)と『4つの引き下げ』(国民健康保険税・介護保険料・保育料・ごみ袋代)を基本方針とすて打ち出しました。 同時に地域要求実現のとりくみと宣伝が力になりました」
「第3に、少数激戦を勝ち抜く目標として決めた、1人4500票の得票目標に執念をもってとりくんだことが得票増につながりました。 前回定数36で35位だった佐々木智子議員の地域では、『支持拡大目標突破なくして少数激戦は勝ち抜けない』と前回比1・6倍の支持拡大を行いました」
「第4に、何と言っても党勢拡大が力になっています。 渡場候補の地元支部はこの間、党員を倍加し、宣伝や対話・支持拡大など全員が参加しました」
「地区委員会では、『自共対決』の少数激戦を勝ち抜くためには『しんぶん赤旗』読者数で前回市議選時を回復することがどうしても必要だと、繰り返し議論してとりくみ、3議員の地域で日刊紙や日曜版の読者数が前回時を突破しました」
これらの選挙戦の共通する教訓はとして特に、市民、国民が「安倍自公政権の暴走を食い止めたい」との思いを日本共産党に託したことがおおきな特徴ではないでしょうか。
安倍政権の暴走はいよいよ激しさをますでしょう。 同時に国民の批判、反撃もいっそう大きく広がるでしょう。
身近な要求に基づく政策と実現のための取り組みを本格化し、国政との関連もわかりやすく明らかにした論戦をいまから準備し、実行していきたいと思います。