英語と書評 de 海馬之玄関

KABU家のブログです
*コメントレスは当分ブログ友以外
原則免除にさせてください。

読まずにすませたい保守派のための<マルクス>要点便覧-あるいは、マルクスの可能性の残余(参)

2009年04月22日 22時41分55秒 | 日々感じたこととか
■マルクス関連必須用語[A]社会主義・共産主義社会主義・共産主義(socialism・communism)は元来、個人主義(individualism)の反対概念として登場した言葉です。マルクスの社会思想が主に展開された舞台たる経済部面に引き付けて言えば、平等で均一、独立した<個人>だけを社会的・経済的な諸関係のプレーヤーと見立てて、財の生産と富の分配はそのような<個人>を単位にその責任で行なわれ . . . 本文を読む

読まずにすませたい保守派のための<マルクス>要点便覧-あるいは、マルクスの可能性の残余(弐)

2009年04月22日 09時22分05秒 | 日々感じたこととか
(Ⅳ)ロンドン時代:1849年9月-1883年3月マルクスとエンゲルスは1847年の経済恐慌が引き起こした1848年のドイツ三月革命に「民主主義的統一ドイツ共和国の樹立」あるいは「社会主義的民主主義の赤色共和国の確立」をスローガンにして積極的に関わるものの情勢は彼等に味方せず、結局、マルクス一家は英国亡命の道を選びます。而して、爾来30有余年、ニューヨーク・デイリー・トリビューン紙のロンドン駐在通 . . . 本文を読む

読まずにすませたい保守派のための<マルクス>要点便覧-あるいは、マルクスの可能性の残余(壱)

2009年04月22日 09時17分44秒 | 日々感じたこととか
2008年の世界金融危機に端を発する世界同時不況のためか、あるいは、所謂「失われた10年」から日本を脱却させた小泉構造改革が道半ばで小休止したことに起因する(それ自体は根拠薄弱さを曝して竜頭蛇尾に終った)所謂「格差社会論」の延長線上のことなのか、ここ1年半ほどこれまた所謂「新自由主義」に対する批判を超えて「資本主義」自体に対する批判が日本では喧しい。しかし、私が見聞きする限りアメリカのみならず欧州 . . . 本文を読む