>国連事務総長が5大国を批判
>「改革拒否」と不平等解消を訴える
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200719-00000009-kyodonews-int
このニュースに接してまず懐いたわたしたちの感想は
記事表題の通り。というかそれのみ。それに尽きます。
而して、――あんびるやすこさんの『ムーンヒルズ魔法宝石店』に登場する「宝石がするおしゃべりの声が聞こえるジュエル・リスナー」さんでもあるまいに、まして、最早、国際政治の界隈においては盲腸系産業廃棄物でしかない――国連(UN)の、その事務総長さんの発言の真意などはわかりもしないし興味もないですが、日本の保守派の同志の皆さまに向けて一つだけ(表裏でカウントすれば二つ)コメントしたいと思います。
▼ムーンヒルズ魔法宝石店
http://bookclub.kodansha.co.jp/product?item=0000313300
↗最新刊(シリーズ4弾)「魔法の絵筆としあわせの呪文」2020年7月31日出版予定。
セレニティスが絵に封じ込められた経緯が解きあかされる、鴨。(*^o^)/\(^-^*)
蓋し、それらは、
【U】常任理事国の持つ拒否権
[N]拒否権が強すぎること、および、その行使になんの制約もないことが、[G]常任理事国による拒否権の恣意的な行使を頻発させており、更には、[T]端から常任理事会に上程される議案を――すべての常任理事国が反対しない案件に――制約する結果になっている。この[NGT]が安保理を機能不全に陥らせ、ひいては、国連の機能低下に至らせている原因である。
このような、日本では常識とも言うべき「常任理事国の拒否権」の理解と評価は、世界では、少なくともアメリカでは常識ではないこと。
簡単な話です。「常任理事国の拒否権」がなかったとすれば――常任理事国の少なくともアメリカと「ソ連≒ロシア」にとってそこに留まるメリットはデメリットに比べればそうあるとも思われなかったであろうがゆえに――、冷戦期か、遅くとも冷戦直後には、国連安保理は散会しており、よって、安保理という宝石を据える台座にすぎない国連自体も遅くとも30年前には消滅していた。これが世界の大方の国連の現状認識だと思えること。
*完版:保守派のための海馬之玄関ブログ<自家製・近代史年表>みたいなもの
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/a3221c77ea0add17edf737d21088cf96
【N】捨てないでー❗ と言ってるのはどっちかな?
アメリカ国民の、少なくとも相対的多数意見は、国連からのアメリカの脱退を支持しています。蓋し、更には、[4]国連の非効率さと人事の利権化、[8]支那とEUという天動説型の文化帝国主義の勢力による国連の私物化。これらがいよいよ明確になってきたこの5年くらいは、国連から離脱する動きはアメリカだけにとどまらなくなっていきていること。
要は、国連を捨てたくないのは、支那、ならびに、韓国あるいは所謂「アフリカの途上国」の既得権ホルダー、および、その諸国の庶民と悲しいくらい乖離しているEU諸国のハイソなリベラルなエリートコミュニティだけに早晩なると予想できること。
これら【UN】が国連が対峙している本当の問題、鴨。
要は、国連、および、それにぶら下がる形で自己増殖してきた国際
機関なるものを、最早、性善説から放置することは不可能、鴨。
蓋し、換言すれば、【H】普遍的な人権なるものや民主主義・
法の支配という四文字熟語、あるいは、【K】専門的で科学的な知識
なるものによってその権威を正当に主張できる、
【T】公平な国際機関などとそれらを捉える向きは、現在では、
支那やEUといった既得権側の論者の中でもそう多くはないの、鴨。
と、わたしたちはそう考えます。ということで、
では、どうでしょうかね。
この事務総長さんの発言の真意は?
わたしは、国連に批判的な米国やイスラエルやイスラム諸国、ならびに、「うちら国連に騙されていたのかしら」と思い始めている国々、および、それら諸国の世論を分断するプロジェクトの<威力偵察>も兼ねて、支那、または、EU諸国のハイソなリベラルコミュニティのためになされた「観測気球」という見方に、10年前の松井玲奈姫のサイン入り生写真を賭けますけれども(↖自信があります、ということ)。
・今さらですが、念のため確認。国連は「主体」ではなく「舞台」ですから
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/98926ee80c7a90dee85cfce5c1e8d7b3
・戦後責任論の崩壊とナショナリズム批判の失速
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/eb5f9dd62bb13f021d085909baf4d1d2
・<再論>平和主義とは何か--戦前の日本は「軍国主義」だったのか?--
https://blog.goo.ne.jp/kabu2kaiba/e/69c337cd17ce854295c6743d3552f781