Top画像で「タンク王」の肩書きを復習しておいて、これから後編の山下りです。記事を読む際に便利なように、前編と重なりますが資料URLを下に記しておきます。
【小田急沿線自然ふれあい歩道+補足地図】
・小田急沿線自然ふれあい歩道:百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース
http://www.odakyu.jp/walk/19/5.html
・百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース地図
http://www.odakyu.jp/walk/19/print/guide_5.pdf
・百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース補足地図画像
http://www31.ocn.ne.jp/~matsuo2000/shinyurimap7revised.jpg
今いる「タンク王」の辺りは標高海抜135メートル。新百合ヶ丘でも一番標高の高い所です(ちなみに、麻生区どころか川崎市で一番高い所も同じ麻生区の黒川と町田市の境界の尾根伝いで海抜148メートルだそうです)。それもあり、この辺りの名称を「七国峠」と言います。一番上の画像がその案内板。今日は天気は今一つでしたが二番目の画像は、七国峠から見た新百合ヶ丘中心部です。而して、案内板に曰く、なーるほど。
七国峠(ななくにとうげ)
このあたり、元の地形は小高い丘であって地形図によると、標高135.0メートルの独立標高が記され、最も高い所であった。
峠道は、およそ今の道なりにつけられていて、地元ではこのあたりを七国峠と呼び、その眺めはすばらしく、富士、箱根はもとより南に天城山、西に丹沢、大山、そして冬の晴れた朝には、はるかに南アルプスの山々の銀色に輝くのが見える。北には秩父連峰、さらに東に眼をやると筑波山も見えることがある。
昔は東京湾に浮かぶ白帆や、よく晴れた日には房総半島も見えたと里人はいう。
これら七つ以上の国々、武蔵(神奈川、東京、埼玉)相模(神奈川)伊豆(静岡)駿河(静岡)甲斐(山梨)上総(千葉)常磐(茨城)その他の国々をも見ることができる。・・・
昭和二十年代、日本民俗学の父、柳田国男先生御夫妻が、ここをたずねられたとき、「多摩丘陵のこのあたりは、尾根すじの道が多い。それは放牧されていた馬を見わたすためだろう。」とおっしゃった。
武蔵国には、四つの御牧があり、そのひとつとつながりがあったかも知れない。昭和四十七年、高松塚古墳が発見された同じ年に、近くの早野古墳から、馬に乘った人の線刻画が見つかった。これらも放牧をうらづけるひとつの例であろう。
七国峠付近は昔から、櫟林、雑木林が多く江戸へ送られる黒川炭として、良質な炭が生産された。今でも近くには、立派な櫟林が残っている。
昭和六十三年三月
そして、次は、その<新百合ヶ丘のエベレストの頂上>で見かけた某政党のポスター。麻生総理は本当によく頑張っておられると思います。そして、麻生区の自民党関係者も! 凄いぞ、麻生総理、新百合ヶ丘とはいエベレスト制覇だぁー!
而して、
б(≧◇≦)ノ ・・・麻生総理断乎支持! 山内、麻生総理を裏切るなよぉー!
と、標高135メートルのオゾンいっぱいの酸素を呼吸してテンションも上がってしまいました。これから下山です。上の画像は、麻生区民の憩いの森、その名も「向原の森公園」。下の画像は、千代ヶ丘地区住民の愛する「ちよがおか幼稚園」です。実は、前編で紹介した「こうりんじ幼稚園」の前にはよく「ちよがおか幼稚園」のスクールバスが停車している。で、調べたらやはりこの二つの幼稚園は同じ系列の学び舎でした。
・学校法人南嶺学園こうりんじ幼稚園HP
http://www.ans.co.jp/u/nanreigakuen/kourinji/gaiyo.htm
そのちよがおか幼稚園の30メートルほど先にあるのが「金程万葉苑」。尚、「向原の森公園」や「金程万葉苑」の説明は最初にURLを記した小田急電鉄の「小田急沿線自然ふれあい歩道:百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース」にありますよぉー。と、新鮮な酸素も随分街の空気の香が混ざってきたこの辺りが、この「ウォーキング de 我が街「新百合ヶ丘」」第1回目でも紹介した「勝坂」です。勝坂の案内板は第1回目の記事を参照してください。下の画像は勝坂から見た新百合ヶ丘中心部。「下山は速い!」が登山の常識とはいえ(笑)、僅か15分前に七国峠から見た同じ新百合ヶ丘中心部に比べてかなり塵芥が、もとい、人の温もりが近づいてきたと思いませんか?
さて、勝坂を下るとそこは普通の住宅街の雰囲気。ここが補足地図画像の(B)地点。わかり難くはないと思うのですが、ここで私は2回この「小田急沿線自然ふれあい歩道:百合ヶ丘駅~新百合ヶ丘駅コース」を歩いている人に道を聞かれたことがあるのです。要は、上の画像が勝坂を下り切った姿勢のまま見える正面の風景なのですが(まさか、逆立ちして後ろ向きに坂を下りて来る人はいないでしょうね!)、実は、この画像の真ん中の坂道を下ってもワンブロック違うだけで新百合ヶ丘駅までの距離も分かりやすさも順路とほとんど変わらないのです。
そして、補足地図画像の(C)地点。下の画像、なーんだ。この空家が、この2009年3月5日をもって店仕舞した「コンビニ」です。これ地図上では結構重要な情報なのですが、なーに、もう新百合ヶ丘駅まで徒歩10分足らず。足と耳と口があれば道に迷っても死にゃーせんです(笑)。
いよいよ今日の(正規の)ウォーキングも終了近し。駅までの歩道沿いに植えられたツツジもゴージャスですよね。後ろを振り返ってもこんな感じ。と、そこでツツジの向うに見えるのは、この新百合ヶ丘近辺の氏神様、「十二神社」ではありませんか! ということで、正規のコースはここで終了させていただき、オプショナルツアーに向かうことにしました。
補足地図画像の(D)地点。十二神社(じゅうにじんじゃ)は1711年健立以来の(小田急新百合ヶ丘駅や麻生役所・麻生図書館のある)万福寺地区の氏神様です。なんでも、「十二神」とは「天神7代と地神5代の12柱の神様」からなり生命力を司る大神とのこと。実は、私と寛子ちゃんが千代ヶ丘に住み始めた10年ほど前は、この十二神社は鬱蒼たる雑木林でした。正に、鎮守の山。その山がみんな住宅地になった現在もやはり神様は我々に生命力を与え続けてくださっているのかな。
「地区の生命力」の基幹は教育と世代間情報伝達。道筋でもあり、最後に、「読書の街・新百合」の旗艦、川崎市麻生図書館を紹介します。図書館の前のブロンズの女の子も「いらっしゃいよ」と言っていたみたいですから。補足地図画像の(E)地点。なんせ、業務委託先の有隣堂の方と市の正規スタッフの連携も抜群で、すべての職員の方がテキパキ親切。麻生区民から圧倒的に支持されている施設なんですよ。
麻生図書館の売りは「書籍の閲覧・貸し借り」だけでなく(他の区役所の部局に比べて利用者にとって敷居が低いことに着目して)「市民生活に役立つ情報を発信」する攻めの姿勢とか。確かに今日も「豚インフルエンザ」関連の情報が早速掲示されていました。偉い!
・川崎市立図書館HP
https://www.library.city.kawasaki.jp/index.html
最後の画像は図書館閲覧室からの遠景ですが、画像の一番奥、赤い屋根に見覚えはありませんか。はい。これが分かる方はこの連載の<通>です。あれは「新百合ヶ丘-百合ヶ丘編」で紹介した「造形教室の赤い屋根」なんです。ということで今回はここまで。
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