快風丸

俺の船に乗らないか。

ジロ打ち上げ

2006-05-29 17:02:20 | Weblog
23日間の大河ドラマが終わった。
新しいヒーローが生まれた。

自転車ロードレースって、特にヨーロッパではサッカーと人気を
2分するほどの人気で、新聞のスポーツ欄は、この2種目のこと
しか書いていないほどらしい。

またチャリの話か、とお思いでしょうが、今回はちと切り口が違います。

ちょっと他のスポーツと違うんですよ。
紳士協定とか不文律みたいな、ルールブックにないルール
みたいのが結構あるんですよ。
例えば、優勝に絡むような有力な選手が、パンクでストップしたとします。
すると前を行く選手団はスローダウンして、待つんですよ。
ルール上では、待たなくてもいいし、勝っちゃえばOK。
それで、優勝ですが、そんなことをしたら他の選手、ファン、関係者
から非難の嵐、真のチャンピオンとは認識されないでしょう。

僕も初めてテレビで見たロードレースで、優勝候補が、落車し、
先頭集団がスローダウンして待ち、追いついたところでレースは
再開というシーンを見た。
驚いた。
プロですよ。勝つことこそが重要なはずなのに。
そして、落車した選手が優勝した。
涙が止まらなかった。何というプライドの高い奴らだ。
そして自分もこの世界の片隅に飛び込んだわけです。

選手同士、お互いが尊敬しあい、思いやりの心をもっている。
そして勝負は正々堂々。
日本人が忘れかけている、日本人の美徳がここにあるのです。