ツクツク法師の渾身の読経もむなしく、南からやってきた夏という名の邪神はのうのうと居座り続けている。
9月半ばを過ぎたというのに、この蒸し暑さはなんだ。邪神と戦う力も無いので、逃げることにする。いざ、子供たちを連れて市民プールへ。
流れるプールで子供たちが流浪の民となっている間に、流れに逆らって歩いてみることにした。結構な水流だ。ふらつきながらも歩き始める。
俺はロッカーなので、ほんとうは、世間の流れに逆らって生きなくてはならない。しかし、現実の社会では、流れに乗ってしまっている。流されている。だからこうして、具体的に流れに逆らうというのは、きっと精神衛生上、良いことだ。
つらくても、みんなが楽しそうに流れていても、ひとり、流れに逆らっている。ロックスピリットが満ちてくるのがわかる。
ふと壁に目をやるとこう書いてあった。
「流れに逆らって歩く人は、そうでない人の進路を妨げないようお願いします。」
また、プールで悟ってしまった。
流れに逆らうとは、かくも孤独なり。
9月半ばを過ぎたというのに、この蒸し暑さはなんだ。邪神と戦う力も無いので、逃げることにする。いざ、子供たちを連れて市民プールへ。
流れるプールで子供たちが流浪の民となっている間に、流れに逆らって歩いてみることにした。結構な水流だ。ふらつきながらも歩き始める。
俺はロッカーなので、ほんとうは、世間の流れに逆らって生きなくてはならない。しかし、現実の社会では、流れに乗ってしまっている。流されている。だからこうして、具体的に流れに逆らうというのは、きっと精神衛生上、良いことだ。
つらくても、みんなが楽しそうに流れていても、ひとり、流れに逆らっている。ロックスピリットが満ちてくるのがわかる。
ふと壁に目をやるとこう書いてあった。
「流れに逆らって歩く人は、そうでない人の進路を妨げないようお願いします。」
また、プールで悟ってしまった。
流れに逆らうとは、かくも孤独なり。