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実家から歩いて3分。おばあちゃんちのすぐ裏。
ものごころついたころからここが遊び場でした。
この鐘を勝手については逃げ回り、挙句の果てには、石を投げて鳴らして、また逃げ回り。おかげで、こんなバチあたりものに育ちました。
この寺には、丁稚がおりまして、私が幼稚園の頃、中学2年生のお兄ちゃんでした。
修行が足りない、どうしようもない感じの不良学生でしたが、よく遊んでもらいました。
悪い事なら何でも教わりました。
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あらためて見てみると、立派な寺だなぁ。
ある日、境内の片隅で、立ちションをしていた僕は、丁稚小僧に見つかってしまい、
「ミミズにおしっこかけたら、チンチンが溶けてしまうんやで。」
もう怖くてずっと泣いてました。
大人たちに聞かれても、恥ずかしいのと怖いのとで、ホントのことが言えません。
やっとの思いで、泣きながら言いました。
不良丁稚の兄貴様、ご住職さまにこっぴどく怒られたそうです。
僕もおばあちゃんに怒られました。
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近づいてみるとレモンの木でした。