快風丸

俺の船に乗らないか。

映画 毎日かあさん

2011-02-17 00:18:46 | Weblog


 息子小4と観てきました。息子も僕もこのアニメが大好き。
アニメの雰囲気を期待してました。家族のドタバタ喜劇。
しかし、実際は、かあさんと元戦場カメラマンにしてアルコール依存症の夫との関係が
メインストーリー。

 まず、客の多さに驚く。ほぼ満席。西原ファンとしては素直にうれしい。ほとんど親子連れ。
おそらく、ドタバタを期待して来たであろう。

 子供には、ちと、キツいストーリーでした。
そこは、制作サイドも意識していたようで、アニメでは、「鴨原」という名字だが、映画では
「西原、鴨志田」という実名を使用。よりリアルでシリアスなものにした、というメッセージが
見て取れました。

 期待したものと違ったので、私としても戸惑いがありました。この二人のストーリーは、実話
であることも含めてよく知っていましたが、アルコール依存で吐血したり、幻覚をみて暴れる
シーンなど、大人の私でさえ、迫真の演技は正視に堪えないほどでした。
 
 小泉今日子と永瀬正敏という実際に元夫婦のキャスティングもハマったのでしょう。

 くどいようですが、軽いタッチのギャグ映画を期待してたのです。
自分としては、アルコール依存に苦しむ主人公に深く感情移入してしまいました。
面白いというより、辛い映画でした。

 しかし、そうと知っていたら、見に行かなかったと思います。
西原さんの、もっとも重い部分を表現してあるのです。実話なんです。本当にあったことなのです。
映画の最後半のいくつかのセリフ、素晴らしいエンディングテーマ、そしてエンドロールのバックの
写真、映画として、とても素晴らしい演出がされています。

 西原さんは、こんな辛い話をただの苦労話で終わらせたりしない。深い感動をありがとうと言いたい。
期待と違う内容なので、観終わった直後は感想が言葉にならなかった。
 しかし、思い出しては、つくづく良い映画だったと思います。

 息子も、他のお子さん達も、きっと感じるところがあったろうと思います。
是非、お子さん連れて見に行ってほしい映画です。