夕方から全力疾走した。
定時で終わらなくては。
愛知県芸術劇場大ホール。
自転車で10分。飛ばしました。
去年と同じ、アンソニー・ジャクソンとサイモン・フィリップス。ちょうど今時分だったなあ。
12列17番、1Fのちょうど真ん中少し下手より。ピアノが正面に見える席。
SEが止んで客電が落ち、3人登場。
新譜「MOVE」の一曲目からスタート。
素晴らしい。CDは聴きこんだ。何度も何度も聞いた。
しかし、本物は違う。当たり前のようだが、ピアノの音、ドラムの音、ベースの音、空気を伝わって
直接耳に届く。3人とも真剣な眼差し。上原さんは、もう凄い気迫で、アクションも入る。
感激。なんか、もう、ありがとうという気持ちでいっぱいになった。
ここんとこ、いろいろと、クサることが多くて、酒もやめた身では、上手にフラストレーションとか、
ストレスをやりすごせなくて、そういったスラッジがたまっていると感じていて、どうしようもないなって。
しかし、今、目の前で、この素晴らしいトリオが、同じ空間で、あの素晴らしかったCDの曲を、その何倍もの
感動と興奮を、一曲目からぶっ飛ばしてくれている。
ありがとう、来てくれてありがとう。
世界中をツアー中。その間に曲を作って、録音する。きっと想像を絶する過酷な旅を続けているのだ。
本当に、事故とか、病気の無いように祈った。
きっとまた来てほしい。
まるで、徳を積んだ僧侶のようだ。
ナマグサ坊主の説教なんかより、よっぽど多くの人が救われるぞ。
ここにもひとり、救われました。