ギターとボーカルもやるようになって、ピックは薄いものを使うようにしていた。
今年に入ってから、改めて、音楽とか、バンドとか、LIVEをやることとか、ギターとか、そういったものとの
かかわり方を変える必要性を強く意識している。ひらたく言えば、音楽家として、もうひと勝負したいということ。
3月末から毎日、運指練習は欠かしていない。今年の8/14の年中行事のLIVEは、例年の倍、一時間の
設定、13曲をやる予定である。
で、ピック。
吹けば飛ぶような100円のピックにかけた命を笑わば笑え、である。
ピックは、薄いと、歌のバックでコードストロークが弾きやすい。弦の抵抗を受けにくいので、タッチにバラつき
があっても音の粒がそろうという利点がある。すなわち、いいかげんに弾いてもアラが目立ちにくいということ。
厚いピックの欠点は、薄いピックの場合の裏返しで、いいかげんに弾くと、ヘタに聞こえてしまう。
しかし、ピッキングの強弱によるニュアンスは、厚いピックでなければ、十分に表現することはできない。
練習しながら、やはり、厚いのに変えようと思った。段階を経て、昨日から1.2mm、クレイトンのいちばん
厚いのにした。
これだ。これだったのだ。かつて、ギター専任でやってたころを思い出した。アクセント、フォルテ、ピアニッシモ。
エレキギターは、かくも繊細な表現ができる楽器だったのだ。
厚いピックで引くときのコツは、親指とひとさし指で、柔らかくはさむこと。
薄いピックなら、力いっぱい握ってジャカジャカやればサマになるが、そうはいかない。
この握り具合で、力加減をコントロールするのだ。
ああ、久しぶりのこの感触。
ギターを弾いているという充実感で満たされている。