快風丸

俺の船に乗らないか。

ナスノミツル

2016-04-22 00:42:44 | Weblog

本日、得三にてライブ。

Unbeltipo ウンベルティポ 今堀恒雄(g), 佐野康夫(ds), ナスノミツル(b)のトリオ。

3人ともミュージシャンとして超一流。レコーディング、ツアーなど誰もが知っているようなアーティストの

サポートなどされています。

このバンドは、全編インストで、複雑なリズム、即興演奏が特徴らしい。

youtubeで見たが、なんともとらえどころのない感じ。

ベースのナスノミツルさん、大学の軽音楽部の先輩なのです。

得三には、いろんなユニットで時々出演されているのは知ってたが、今日、はじめて見てきました。

また、ギタリストの今堀恒雄さんは、小川美潮4to3バンドにも参加されている。

なんともすごい偶然。

 

 演奏が始まって、最初は戸惑いました。

初めて聞くタイプの音楽だったから。

それぞれの楽器を聞いたり、何拍子?楽器どうしはどう絡んでる?

譜面を立てておられるが、どの程度が決まり事で即興の割合はどのくらいだろう?

そんな感じで前のめりで聞いた。

楽しむというより勉強した感じで、ちょっと疲れた。

しかし、それほど聞くべき要素が多いということ。

 

全ての一小節が、一つの曲のよう。

レストランで例えるなら、小さな皿に手の込んだ、それぞれ違った素材、調理の料理が切れ間なく

次から次へと出てくる感じ。

 

前半が終わって小休止。

 

なんか、アメリカ大陸を発見したコロンブスのような気分だ。

まったく新しいものを発見した。

 

さて、後半、だんだん慣れてきた。もう細かいとこを聞くのをやめて、少し引いた感じで聞いてみた。

すると、不思議なことに、複雑と思っていたリズムが大きなグルーブに感じられた。

それぞれの超絶技巧も、3人が一つの楽器のように聞こえた。

なんだか自然現象みたいに思えてきた。

 

たとえば、空の色は青い。しかし、実はとても複雑な色である。青の諧調があり、雲があり、時間によって

刻々と変わっていく実に深みのある青。風が吹く、雨が降る、そんな風景をじっと見ている楽しさに近い

なと思いながら聞いていた。

 

「音」 だけで作った音楽なのだ。

言葉や感情を要素にせず、ただ音のみを使って構築した音楽。

だからこそ、心の深いところで感じるものがあるのだと思う。

 

終演後、ナスノさんと少しお話する時間が持てた。

今堀さんにも5月の小川美潮4to3バンドのライブを予約したと直接伝えることができた。

CDを買い、サインをしてもらった。

 

新しい世界のドアが開いた。