2017年、6月10日に何があったのか。
大阪では、横山ホットブラザーズが大阪市の無形文化財に指定された。
「お~ま~え~は~あ~ほ~か」に節をつけて歌いながら、のこぎりの刃を
叩いて演奏する、あの方たちです。
名古屋では、NHK「ブラタモリ」の名古屋編が放送されました。
80年代にタモリは、名古屋弁を揶揄するネタで笑いを取っていたこともあり、
この禁忌と思われていた取り合わせが実現すというのは歴史的な出来事なのです。
大阪ではスティングのコンサートがあり、名古屋ではドームでミスチル2デイズ。
6月10日は大阪と名古屋で同時的に芸能史上に画期的な出来事が重なった記念すべき日だったのです。
そんな日の16:30から、名古屋塩釜口バークレーカフェでも歴史的イベントが開催されたのです。
大阪・名古屋 親睦会ライブ Vol.3
名古屋連合SS餃子...いきなり キル・ザ・キング のライブバージョンから。
燃えました。このあたりのサウンドは名古屋に例えると「栄の交差点」。
全てのロックキッズはそこを通らずにどこへも行けません。
ルクスエテルナ...大阪代表。
何度か見させてもらってますが、今日は4人とも気合の入り方がすごかった。
すごいドライブ感のサウンドに素晴らしい歌が乗る。
曲、アレンジ、演奏、すべてが相乗効果で高めあっていた。
Trunk...リハの音を聞いてブッ飛びました。
ブルースをブルージーに。そう、レイドバックだ。
バーボンソーダ、濃い目でお願いします。
ももLOUD...チャーの曲を見事に消化して、しっかりとももラウドの表現になっている。
今回のホストバンド、演奏が素晴らしいのはもちろん、この素晴らしいイベント
の立役者。
マリー &ファナーズ ...そんな、レベルの高いバンドに交じって、まあ、箸休めみたいなものか。
音楽で何かをするとか、音楽を何かに使うという発想が好きではない。
音楽は、それ自体が目標、目的であり、自己完結するものである。
つまり、それほど間口は広く奥が深い。
学んでも、研究しても、そのどこへも到達できないほどの大きなものだと思う。
夢という言葉が嫌いだった。
いや、夢がかなうとかかなわないとかいうのがナンセンスだと思ってきた。
かなわないのが夢なのだと思ってきた。
愛という言葉の意味が分からなかった。
誰かがそれを口にするとき、それはだまそうとするときだと思ってきた。
世の中にあふれる「愛」らしきものは、実は「情」なのだ。
そんな美しい崇高な精神など、はじめから胡散臭いと思ってきた。
ルクスエテルナのギタリスト、ウッチー氏はパーキンソン病を抱えている。
この病が厄介なのは、人の気力を奪うことだ。
脳の神経伝達物質であるドーパミンが減少し、筋肉がこわばったり、手足の震え、
身体のバランスがとりづらくなりコケやすくなるなどの症状が出る。
さらに、薬で症状を抑え、進行していく症状と闘わなくてはならない。
私の父もそうだったので、この病の精神的苦痛の大きさは理解しているつもりだ。
治療の過程で、音楽が有用であることは、複数の著述にあった。
ウッチーさんが、今回、MCで語ったことは、夢についてだった。
大阪と名古屋の友達が集まってライブが出来たらいいなという夢を持った。
それを語ったから、実現した。Vol.3は名古屋でやりたいという夢も語ったから
実現できた、というものだった。
夢が現実になったのだ。そして6月10日は、私とその仲間、名古屋のバンド、
大阪のバンド、そして超満員のお客さん、みんな夢の中にいた。
現実にこのイベントを企画し、実現したのは、幹事であるももラウドさん。
5つバンドをコントロールし、出演ノルマも無しで、しかも集客まで。
もちろん、自身の出番もある。
それでも仲間のために無償で奔走するその行動こそが愛なのではないかと思った。
もう何日も前からフェイスブックで盛り上がっていた。
毎日、イベント情報を誰かがアップし、フォローし、シェアしあっていた。
全員が笑顔で、優しい気持ちで思いやりのある空気がバークレーカフェを包んでいた。
初めて音楽に愛されたと実感した。
幸せな一夜はあっという間に過ぎた。
ウッチーさん、ぜひ来年も名古屋でと表明している。
そうか、これこそが音楽の力であり、存在意義かもしれない。
そうか、6月10日は時の記念日か。