気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

第5回大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン~ボランティア~

2018年11月14日 12時26分53秒 | ボランティア
本州北端の楽しい大会のレポも書きたいんだが、
先に、先日行ったボランティアのレポ上げちゃいます。


11月4日、たまたま休みになって、なんかイベントにでも参加しようかな?と
考えていたが
そういえばここんとこタイミングが合わなくてSAJのボランティア行ってないな~
と、思いついて調べてみた。
ちょうど、山梨でトレランの大会が開催されるようなので申し込んだ。

大会当日、早朝4時半車で出発。
圏央道~中央道を使い、上野原インターで降りる。
国道20号を甲府方面にしばらく行くと、
6時ちょい前に会場である桂川ウェルネスパークに到着。
この辺りは初めて来たが、いつもの毛呂山とかより近かった。

「第5回大月桃太郎伝説 扇山~百蔵山トレイルラン」
25kmと13kmの部、3kmのクロスカントリーの部がある。





本来なら眼前に富士山がどーん!と見えるはずだが、
雲が厚く裾野が少し見えるだけ。
昼前から雨の予報。
念の為、雨対策と寒さ対策は色々と用意してきた。

手馴れたSAJのスタッフ達がすでに会場設営を開始している。
ボラ受付をしてスタッフビブスを身に付ける。
本日の担当はエイドらしい
私の車にテーブルやらドリンクを積み込む。



テキパキと会場設営も完了。
受付開始時間が迫るなか、トイレと更衣室を使う予定の里山交流館の鍵が開いて無いというトラブル発生。
7時を回り、早く到着した選手の受付も開始するが、まだ開かず。
15分頃にやっと開錠。急いで更衣室のガラスに目隠しのビニールを貼る。
なんとか間に合った。

しばらくはやることも無いので、受付に来た選手に
「おはよ~ございま~す!」とご挨拶。
毎度のDJ、M崎ゆうこりんもアナウンス開始。

スタート前にボラリーダーのきしやんさんを乗せ、会場を出発。
きしやんさんは私が最初にボラやった時のリーダーで
その後も川の道ボラやみちのく津軽のエイドとかでお世話になっている。

会場からコース沿いに3.5km
ここまで舗装路でほぼ上り。
第1エイドは扇山林道への入り口。

2人でさくさくエイド設置していく。



大会側が用意してくれた警備員のおじさんもやってきて、
魔法瓶からコーヒーをご馳走してくれる。

大月市の職員さん3人もやってきた。

もうすぐスタート時間なのに林道入り口のゲートが開いてないというトラブル発生。
間に合わなければ、障害物競走になるね~、などと冗談言ってると
直前に鍵を持った職員さんが到着。無事開門。

このエイドはスタートから3.5kmしかないから出すのは水とスポーツドリンクのみ
後は梅干し、塩、飴ちゃん。
職員さんにドリンクの出し方をレクチャーしているとスタート時間。

来るぞ来るぞと待ってると思ったより早くトップが到着。
ずっと上りのはずなのに5分/kmくらいで通過。

しばらくするとぞろぞろと後続のランナーが通過。
ピークが来ると前を向く余裕もなくなり
ひたすらコップを並べることに集中。
両脇で職員さんがひたすらドリンクを注ぐ。

規模の小さな大会なので、流れはすぐに落ち着く。
後は落ち着いて応援しながら給水する。

スィーパーのS子姉さんとT夏さんを引き連れたラストランナーも無事通過

急ぎ撤収。
荷物を車に積み込み、辺りの清掃をしてから出発。

大月市職員さんの車の後に着いて次の場所へ。
途中、フロントガラスに雨粒がパラつくが、それ以上は降る事は無かった。
次はラストエイドだ。





着いた場所は日本三大奇橋の一つ「猿橋」

現地で先着していたスタッフのY口さんと合流。

皆でさくさくとエイド設営。



ここでは、水、スポドリ、リンゴ、オレンジ、お茶、コーラ
カステラ、チョコ、お菓子、梅干し、塩
そして、SAJ名物のフルーツポンチ
など、トレランのエイドにしては豪華

13kmの部のトップが来るまで時間があるので、ちょっと観光







紅葉シーズンということもあり、観光客も大勢いるので
その中のランニング大会なので、気を使う。

スタッフ、職員さんの他にも地元の方々が誘導をしてくれている。



「これ、私が切ったんですよ」と誘導係のお1人が教えてくれた、オードリーの切り絵灯篭。

やがて13kmの部のトップが通過。
速い選手はトレランスタイルというより、普通のマラソンランナーという感じ。
時々、転倒したであろう泥汚れがある選手もいて、トレランの大会であることを教えてくれる。

思ったより、ランナーが集団でくることも無く、給水はそれほど忙しくない。

なので、地元の方と共に誘導をする。
この猿橋、木造であり、観光客も渡っているので、
橋の上は走るの禁止。
なので橋の入り口で「橋の上は歩いて下さい」と声掛けをしていく。

ほとんどの選手は理解してくれて歩いてくれるが、
中には無視して走っちゃう人、
イヤホンしていて、聞こえず走っちゃう人
など困ったちゃんもいるわけで・・・

自然の中でトレランやってるなら、



こんな景色をゆっくり見ないなんて、もったいないよホント。

25kmの部のトップがやってくる
2つ山を越えて来てるのに、ほぼ6分/kmというスピード。

観光客の方も興味を持ってくれて
「何?マラソンやってるの?」
「今何キロ走って来たの?」
など質問くれる方もいたりする。

このエイド、川沿いにあるということは、コース中、一番標高の低いところにある。
ここを過ぎると、残り1.9kmはほぼ上りだ。

猿橋の風景に見とれていると



橋の向こう側の階段を見落とし、びっくりする。



お昼も過ぎ、落ち着いてきたので、交代で支給されたお弁当を食べる。
第1エイドと違い、ピークらしいピークも無く落ち着いているので、
ちょっとお遊び。

橋を渡り、階段を駆け上がってみる。



ハァハァ・・・なかなかハードだ・・・
ラスト1.9kmでこれが出てくるのはキッツイなぁ・・・



上から見てもこの角度。
選手でここ駆け上がったのは3~4人しかいなかったかな?





ついでに上の橋からも風景を眺めてみる。
雲が厚いのが残念だ。

1つ前のエイドから、ラストランナー通過の報が来る。

ゴール関門30分前にスィーパーと共にラストランナー到着。
まだまだ元気なようで、案内板を撤収しながら走るスィーパーも着いていくのがやっとといったところ。
この分だとゴールには間に合うだろう。

ラストランナー通過を確認後、撤収開始。

人数も多いのでさくさく片付け、車に積み込む

コース沿いに車を走らせ、案内板など外し忘れがないかチェックしながら帰る。

会場に着くと、あっという間にスタッフが群がり、荷物を運び出してくれる。
手馴れたスタッフ達により、あっというまに機材が片付けられていく。
うかうかしてると仕事難民になるのは、いつものこと。

最後にスタッフ、大月市職員さん全員で余ったジュースでお疲れさんの乾杯!

さて、渋滞が始まる前に帰ろうかな?と車に乗り込もうとすると
館山代表が来てくれて
「今日はありがとう」「もっともっと一緒に大会を手伝ってくれるとうれしいな」
など、うれしい言葉をいただく。
先日行った津軽の話も交えながら、しばらくお話させていただく。

帰りの中央道は少し渋滞していたが、車は流れていたので、それほど時間はかからず
圏央道に入ってからはスイスイ

スポクラ寄って、お風呂に入り、無事帰宅。

次のボランティアはやはりSAJの「第11回年の瀬マラソンin所沢」の予定。
選手、スタッフの皆さん、よろしくお願いします。
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第13回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~ゴール~

2018年11月10日 11時33分03秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...


ゴールは見えたが、まだまだ遠くに霞んでいる。



海岸沿いのスペースで古民具のような脱穀機を使っているご夫婦がいた。
写真撮ってもいいですか?と聞くと「ええ~?」と言われるも
「いいよ~」と言ってくださる。
小規模の脱穀ならこの人力の方が便利なんだそうだ。
「機械は塩害ですぐ駄目になっから」とご主人
なるほど、島ならではの理由もあるのね。
「今日はリュック背負った人が一杯走ってるね~」と言われるので
佐渡1周している事を伝えると驚きながら
「がんばってね~」と応援してくれた。





うろこ状な文様の巨岩





溶岩による奇妙な岸壁
短い距離に色々な景色が広がる。



後半の難所である激坂に入る。



もちろん走れるはずなど無い。



一時、道端の鈴蘭で現実逃避・・・



まだまだ続くよ~



海抜0mからここまで上って来た。



一気に下り小さな漁村を通過
下り坂でセレブ3人組のお姉さま方に追いついた。
次の坂が見えているのが微妙にイヤン・・・



次の上り坂に取り掛かる。



歩きは遅いので、セレブな方々に追い抜かれる。



上りきったところの蕎麦畠は今年も満開。



上った後はジェットコースター並みの下り坂



めっちゃ下る



再び海抜0mまで降りる。
下りでセレブな方々に追いつく。

この時の会話は、「自販機無いね」
陽が傾いてきたとはいえ、まだ暑く
2度の上りで消費して水分が少なくなっていた。
ここから4kmに渡るなが~い素浜
その間、自販機があった記憶は無い
中間辺りのトイレの前に水道はあったはずだが・・・

セレブな方々と4人で進んでいくと、青少年の家の脇に自販機を発見。
喜び勇んで駆け寄るも、シーズンオフですべての商品が抜かれており売り切れ中。
がっかり・・・



失意の為か、疲れが出てきたのか、セレブ3人組から遅れ始める。



まだまだ続く直線路。
セレブな方々は順調なペースで離れていき、ゴールまで出会うことは無かった。

素浜を3km行ったところでようやく水道に辿り着く。
ペットボトルに継ぎ足せた。

素浜の終わりが見えた頃に、マントをひるがえしたタイガーマスク女子が颯爽と現れ
ぶち抜かれる。
後で聞いた話だが、この方、小木と宿根木の2ヵ所でたらい舟に乗ったそうだ。
さすが川の道ランナー。

素浜の終わりに辿り着き、右に曲がり上り坂を上って行く。



振り返ると既に太陽は西に傾いている。



えっちらおっちら上って行くと国道350に復帰
早いものでもう17時





夕陽に映える弁天岩



2回目の夕陽に出会う頃



コース上、一番嫌いな坂に辿り着く。



上って上って、終わりと思うじゃん?



更に上って行くわけよ・・・



先の勾配がゆるくなって、ピークかと思うじゃん



嘘ピーク!





こんな嘘ピークが何度も続き、体力、気力を削り取っていく・・・。
2回目だから覚悟が出来ていたが、最初の時は絶望の連続だったなぁ



前回オアシスに思えた商店は18時半には閉店している。

そこからひとつピークを越えたら、ようやく下りに入る。
楽になるかと思えば、歩道が無く、交通量も多いので、
気を付けながら走るのも気疲れする。

ようやく海沿いまで下り、歩道も復活してホッと一息。
しばらくはフラットな道。



街の灯りが見えてくる。

真野の街に入る。
歩道は細く、でこぼこしている為、疲れた足には辛い。
交通量もまだ多く、油断も出来ない。




前回コースは、海沿いの歩道を走ったが、今回は佐和田の商店街を通る。
時刻は21時近く。
佐和田の町に入る頃には、車はめっきり少なくなっていた。

街中で何組かのランナーを抜いたが、皆、足を引き摺ったり蛇行している。
私も途中、酒屋さんの前で座り込んで、靴を脱いで休憩した。

もう、足の裏は痛いわ、坐骨神経痛はあるわ、ザック背負った肩は痛いわ
でも進まなきゃ終わらない。



商店街を通り過ぎると、海沿いの歩道に出る。
外灯も無く真っ暗だが、フラットなので走りやすい。



やっと来ました、県道45号への分岐
ここからめおと岩まで8.8kmの表示。
約200km 時刻は22時過ぎ。

ここから最後の難関が始まる。

分岐してすぐに強烈な上り坂が続く。
もう少しだと思えるから頑張れる。

ずっと歩き倒して下りに入る。



対岸の灯りが見える。
あそこから来たかと思うと感慨もひとしお。
その対岸から見えた火力発電所の横を通り過ぎると
小さな集落がある。

バス停の小屋でランナーが寝ている。
もう少しなのに、睡魔に耐えられなかったのだろう。
幸い、私は眠気は感じていない。
ただ、足裏やお尻は本当に痛くて、何度も立ち止まる。

何度か上り下りがあるが、もうずっと歩いているので、あまり関係ない。

300mくらい後方にヘッドライトの光がチラチラしている。
もうこっちは走れないし、抜くなら勝手に抜いてくれ~と思っているが、
距離は縮まないので、向こうも状況は同じなのだろう。

来るときバスから見えた、巨岩と合体している家の横を通り過ぎ、
「あと3kmくらいだっけ?」とか思っていたら
「めおと岩まで1km」の標識。

え? あとたったの1km!?

時刻はもうすぐ0時

不思議なものである。
3kmだと思っていたら1kmだった。
もうすぐ日付が変わってしまう。
後ろからランナーが迫っている。

気が付けば、痛くて痛くてしょうがなかった脚で走り出していた。
とてもラストスパートとは言えないスピードだが、走っていた。
途中で日付が変わってしまったが、それでも走り続ける。

やっぱり気持ちなんだよねぇ。

コーナーを回ると、見覚えのある二つの岩が迎えてくれる。

階段を這うように上り、温かそうな光の中へ

ゴーーーール!!

スタッフ、その場に居たランナー達が迎えてくれる。



佐渡島1周 208km 42時間02分

とても褒められたタイムでは無いが、現状の私ではこれが精一杯
完走出来ただけでも満足

「ビールとかハヤシライスとかあるよ」と言われたが
「先に汗流しにお風呂いってきま~す」と部屋へと戻る。

帰り着いた部屋は真っ暗で、皆様爆睡中
起さないよう、そっと着替えを取り、浴室へ

身体を洗い、ゆっくりと湯船に浸かる。

風呂から上がるとロビーへ

ハヤシライス、ポトフ、ビールを貰い、
その場に居たランナー達と、かんぱ~い!!

暑かったね~!後半の坂イヤだね~!たらい船乗った~?
などと、各々の経験を語る。
ビール、もう1本くらい行きたかったが、残念ながら自販機は売り切れ~。
諦めて眠りにつく。


前回は早く寝たので、早起きして最終ランナーを出迎えたが
今回はギリギリまで爆睡
起きると荷物をまとめ





朝食と言う名の宴会に突入。

完走した人も、リタイアした人も
ランナーもスタッフも関係なく
話題は佐渡島1周

私も、いつも会うウルトラ常連さん、沖縄組、みちのくジャーニー、友達繋がりの
人達といろんな話もできた。
新しい出会いも沢山あった。

表彰式に続き、壇上で私の番号と名前が呼ばれる。
なんだろう?と思っていると
日付変わって24日の最初のゴールということで
飛び賞が当たったのだ



副賞は佐渡米のコシヒカリ・・・・重っ!!

楽しい時間もやがては終わる
宴会はお開きとなり
大会側が用意してくれたバスへぞろぞろと乗り込む。
普通の路線バスなので、ほとんどが立ち乗り。
立ち乗りはいいんだけど、つり革に掴まっている指が攣るのにはまいった・・・。
両手3本づつくらい攣って、1人で「イテテイテテ」と悶絶しておりました。



帰りのフェリーは4回目にして初のおけさ丸



ときわ丸よりは古い感じですね。



さらば!佐渡島!!

皆さんはラウンジで集まり2次会をしているが
私は、朝宴会だけで既に呑み過ぎで2等客室でダウン。
寝ている間に船は新潟港へ

混み混みなバスで新潟駅まで行くと、新幹線で一路東京へ。
無事帰宅。



後日送られてきた完走証。
ゴール写真、撮ったはずなのに集合写真になってた。
自分のスマホでも撮ってて良かったよ。


佐渡島は本当に魅力的な島で、いずれは山のほうも探検してみたいです。

この大会は制限時間も長く、宿も基本皆一緒のパッケージになっているので
超ウルトラ入門にはぴったりじゃないでしょうか?
もちろん、マジに走っても走り応えのあるコースです。

あなたも秋の佐渡島を走ってみませんか?
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第13回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~小佐渡南岸~

2018年11月06日 11時59分23秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...


朝日を浴びて、気分もリフレッシュ



朝日に映える手彫り隋道。

ほどなく松ヶ崎に到着。
ヒストリーパークに綺麗なトイレがあったので、朝のお勤め。

海沿いに走りやすい新道が出来ているが、あえて旧道へ





雰囲気のある町並みを走り抜ける。







「おけやき」日蓮上人がここで修行したとか。

新道に合流するとほどなく多田(おだ)の町に到着





第三エイド到着 127.6km 6時半ごろ

残念ながらカップ麺は品切れ
お湯はあるので、おにぎりをカップに入れお茶漬けに。
温かいものを食べたことで力が湧いてくる。
他にも笹団子をぱくぱく

スタッフにお礼を言い「気をつけて~」とのエールを背中に受けスタート。



すぐ隣には佐渡海洋深層水の工場。飲んでみたいな~。



そしてまた長いトンネル。



その長さ1510m



トンネル抜けると佐渡トラ標識



町と町の間には細かなアップダウンが続く。

陽が上りぽかぽかしてきたら、少し眠気がしてきた。

城が浜ビーチのオブジェのような広いベンチにごろ寝。
15分くらいうたた寝したらすっきりした。

再び走れるようになってサクサクと赤泊の町に到着。



参加賞にもなっている、佐渡の地酒、北雪酒造の酒蔵がある。
後で聞いた話だが、ここではいろいろなお酒の試飲が出来るらしい。
前を通った時には、まだ開いてなかったような・・・残念。



前回仮眠を取ったバス停。
前回は辺りは真っ暗だったが、今回はもう燦々としたお天道様がてらしている。



赤泊のフェリー乗り場。



呆れるほど晴れ渡った空。
だんだん暑くなってきた。





民家の裏にあった小さな滝。
小さな虹が架かっている。
帽子やアームカバーに水を掛け涼を求める。







前回は朝焼けの中だった人形達。
今年はお昼近くなっていて、汗が流れ出している。



なが~い塀に囲まれた御殿
なぜかクルーザーが据え置かれている。



佐渡トラ標識を越えると



小木の町に到着
折りしも直江津行きのフェリーが出航するところ。

前回は6時~7時頃到着だったが、今回は12時近く。
6時間近く遅い・・・
いや、遅ければ遅い楽しみもある。



念願のたらい舟に乗船

記念撮影をお願いすると、たらい舟同士で船頭のお姉さんが海の上でスマホをパス
落とさないかとちょっとドキドキしたが、そこはプロ。

「漕いでみますか~?」
と言われるので、せっかくなので小鹿の足でヨロヨロ立ち上がる。
意外と安定している。
説明を聞きながら、櫂を動かすが・・・
「進んでますかね?」
「バックしてますね~(笑)」
なかなか難しい。

約15分の船の旅。500円

お腹も空いてきたので、船着場の売店でめかぶうどんを食べる。

それにしても暑い!!
熱中症になりそう。
寒さ対策は考えてきていたが、暑さ対策は考えてなかった。
トイレで手ぬぐいに水を浸し首に巻く。
これだけでも効果抜群。

小木のレトロな商店街を通り抜ける。

急な上りの道をヒィヒィ言いながら進んでいくと



長閑な田園風景が広がる。







彼岸花の並びが美しい。



千石船の展示館。隙間から覗くだけ。



一旦舗装路から外れ、



階段を下っていく。



宿根木の町に入る。
撮影していると、3人のお姉さまグループに抜かれる。









宿根木の町を出ると、又、急な上り・・・

先ほど抜かれたお姉さま方に追いつく。
「すみませ~ん」と声を掛けられる。
「はい?」
「つかぬ事を伺いますが・・・」と前置きされ
「このコース、後半ただ辛いだけなんですけど、楽しいですか~?」
ん? これは難問だぁ・・・
「正直、辛いだけですね~」
「なんでゴール目指すんですか~?」
をを!マラソン大会の根幹に係わる問題だぁ~
「ん~?義務感かな?」
「あ~なるほど・・・確かに」

「私達も何回もこの大会出てるけど、なんでゴール目指してるか分かんなくなっちゃったので~。」
「ありがとうございます~、がんばってください~」
「は~い、がんばりましょう~」
この方達、後に「セレブ3人組」と呼ばれていることを聞き及んだ。
この方達とは、この後しばらく同じようなペースで進む事となる。



彼岸花に癒されながら



美しい長者ヶ橋に到着。



このコース中でも1,2番を争うであろう雄大なパノラマ



第4エイド深浦展望台 160km 14時頃

ここではミニカップ麺もあったが、小木の町でうどん食べたので、空腹は感じず、
笹団子やカステラをいただく。
セレブ3人組やタイガーマスクの女性ランナー(川の道完走者)とかも続々到着

15分くらい滞在して再スタート。



すぐに佐渡トラ標識。
しかし今は佐渡トラのバイクコースは小木からすぐにショートカットして
北上しているので、この標識は使っていないはず。
そうです、この大会は佐渡トラのバイクコースよりも長いんです。



沢崎鼻灯台の手前を右折
トンネルをくぐると



小佐渡の北海岸に出る。
対岸の大佐渡が見えてきた。
よく見ると、ゴール近くの火力発電所が見える。

残り45kmくらい。
これから後半の難所がはじまる。
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第13回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~1回目の夜へ~

2018年10月29日 14時33分35秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...
本州の北端で楽しい大会に出てきたよ。
レポートは佐渡レポが終わってから~


大野亀ロッジを出発すると、すぐに左折。

分岐点には代表のS木さんが仁王立ちして、誘導している。
左折すると下り坂
見ると数人が立ち止まっている。
よく超ウルトラの大会で見かける年配のランナーさんが下り坂で転倒
膝と顔を擦り剥いている。

何人かのランナーで手当て中。
私もファーストエイドキットを供出する。
騒ぎを聞きつけたS木さんが下りてきた。
後はS木さんにお任せして先へ進む。

下り道路は風化してボコボコ
転倒者を見た後はどうしてもへっぴり腰になりスピードダウンしてしまう。

海岸沿いまで降りると「願」の集落を抜けると



海岸沿いの遊歩道



もちろん走れるわけも無し。



歩いてても気を付けなければ転びそう。



あ~・・・道はどこでしょう?

途中、賽の河原なる洞窟もあったんだが、
地蔵さんが無数に立ち並ぶ光景は、撮影する気にはなれない。



二ツ亀に到着。
ビーチでは地元高校生らしき集団がパンツ1丁で泳いでいる。
9月とはいえ日本海はもう冷たいはず。
若いっていいなぁ

岩やら草地を抜けると



この上り・・・



佐渡の北端、弾埼灯台

佐渡1周線に戻ると鷲崎の町に入る。



第2エイド到着





59.9km 15時20分頃

ここではすぐに出発しようかと思っていたのだが
不正地や上り坂で疲れてしまったので、靴を脱いであがりこむ。

木の床に寝転び目を閉じる
10分くらい寝て
起きると、うどんをいただく。
カレー食べたけど、この先なんにもないからね~。

スタッフのおじさん達にお礼を言い、再スタート。

大佐渡の南海岸側に入る。
この辺りが一番佐渡の原風景が観られる。



中心部から離れるほどアップダウンが多い。



佐渡島内にも八十八箇所巡りがある。
いつか巡って見たいもんです。



こちら側にも内海府トンネルという長ーいトンネルがある。
その長さ1759m
通り抜けると、すでに17時過ぎ
前回よりだいぶ遅れてるな~・・・



きれいな夕陽は望めなかったが、やや薄ピンクに染まった風景に新潟行きのフェリーが消えていく。

あっという間に暗闇に包まれていく。

平松トンネルを抜けたところのポケットパークに暖かな灯りが揺れている。
なんと私設エイドを開いてくれている。
椅子も用意してくれていて、ドリンクやフルーツをごちそうになる。

横には工事用のものか?コンテナのような大きめの簡易トイレもある。
この簡易トイレ、簡易とは思えない綺麗さ
なんとシャワートイレ付き。

エイド主の方にお礼をいい、先に進む。

両津の町灯りが近づいてくるのが励みになる。

やがて、建物が途切れる事が無くなり街へと入っていく。



両津の商店街に入り、ホッとするが、
仮眠所は細長い街の反対側にあるので、まだまだ遠い。







商店街には手作りの灯篭飾りが並んでいる。秋祭りかな?

両津港を過ぎ住宅街を過ぎると真っ暗な通りに入り
不安になる頃、ようやく仮眠所である寿月館に到着。

93.3km 20時45分

前回は18時過ぎに到着したから2時間以上遅くなっている。



外観写真を撮っていると、ちょうどなかからよっちゃんが出てくる。
よっちゃんも前回より遅い出発のようだ。
エールを交わすと闇の中に消えていく。



ガラガラと扉を開けると「お疲れ様~!」とスタッフの方々が迎えてくれる。
猛烈な蚊取り線香の匂いがたち込めている。

ここはCP及び、仮眠所、エイドで、申し込み時に宿泊代1500円を払うと
温泉入浴と布団での仮眠を取る事が出来る。

早速、温泉に直行。
熱めのお湯に浸かり汗を流す。

新しいウェアに着替え、身も心もさっぱりとする。
因みにこの大会は、ドロップバックは無いので、
綺麗なウェアに着替えようと思ったら、スタートから着替えを
一式背負って行かなければならない。
ランシャツ+インナー+半パン+靴下ぐらいなので、それほど重くはないが
やはり負担には代わり無い。
それが嫌ならば、入浴しないか、脱いだ服を又着るかの選択となる。

入浴を終え、大広間に入る。
テーブルは7割がた人で埋まっている。
代表のS木さんが「ほら、そこ座りな」と席を指定する。

おいなりさんの弁当と豚汁をいただく。

ここの仮眠室の布団で寝る気は無かったが、この大広間で長めの休憩を取ろうかと思っていた。
しかし、大量に置かれた蚊取り線香の煙は臭いし、
冷房も無い室内に多量の人がいる為暑く、温泉上がりもあって汗が止まらず。
ランナーの出入りも多く、その度、代表S木さんが大声で指示する。
眠気もまだ無いし、この環境ではゆっくり休めないと判断し出発することに。

出掛けに、朝食用おにぎり2個とペットボトルを貰い、闇夜に出発。
休憩の代わりにのんびりと歩く。

満月では無いが、月が大きく明るい
そのおかげで明るく歩きやすいが、
この大会で一番楽しみだった、満天の星空がイマイチ・・・。
残念!!

両津の街を出るとアップダウンが多くなってくる。
1時間半ほど歩いたところで、バス停が目に止まる。
佐渡島のバス停は雪が降る地方の特徴として、小さな小屋になっているものも多い。
まだ、それほど眠気は感じないが、この先、いい寝床が空いているとは限らない
今のうちに休んでおこうと思い、営業時間外なのを確認し、中に入り横になる。

40分ほど眠れただろうか。
身体がほぐれるまで歩いて、走り出す。

人っ子一人いない佐渡の集落を走っていく。
時折、ランナーを抜いたり、抜かれたり。

2時~3時頃に、山に月が沈む。
月明かりが無くなり、真の闇が降ってくると
全天に振るような星空が広がっている。

これだよ!今回佐渡にリターンしたのはこの星空を見たかったんだ!

時折、ライトのスイッチをオフにして、満天の星空を堪能する。

後ろから沖縄、津軽でご一緒したK菅さんが追いついてくる。
いいペースですね、と言うと
「だって、仮眠所で3時間しっかり寝てるから~」
と笑いながら、颯爽と走り去っていく。
さすがベテラン!

いくつかの峠を越え、いくつかの漁村を越える。
星空が薄くなっていく



西の空が白み始める



空の青が戻ってくる



水平線には雲があり、日の出の瞬間は観られなかった。



永い夜が明け、新しい1日が始まる。
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第13回佐渡島1周エコ・ジャーニーウルトラ遠足208km~大野亀まで~

2018年10月08日 19時24分06秒 | 佐渡島一周エコ・ジャ...
スタート直後はそろそろと進む。

7月のお手軽本州横断後、ほとんど走っていないので
体重は増え放題、筋力落ち放題なので
今回はタイムは気にしないでのんびりと完走を目指すこととする。

それでも最初は軽い坂は走って上る。
夜明け直後だというのに蒸し暑い。



目の前に広がる日本海。
これからゴールまでずっと横に日本海。



最初の町、相川が見えてきた。



水平線の辺りは青空が見えている。
時折小雨はパラついているが、すぐに止むだろう。



コース上唯一のコンビニ。
あれ?
2年前はセーブオンだったよね?



普通の街中にも、普通に巨岩が存在している。佐渡の普通の風景。



ごつごつとした岩も佐渡らしい風景。
一度経験しているからか、前回より距離が短く感じられる。



特徴のある橋が見えてきた。
佐渡1周線を外れ、姫津の漁村へ



確か前回もここで写真撮ったよね・・・



姫津大橋(有料らしい)

一度佐渡一周線に戻ると、又すぐに農道へと誘導される。



田んぼを抜けると、尖閣湾の素晴らしい展望。



雨上がりなので滝の水量も豊富で迫力が増してる。



通らなくてもいい細道に入ると、ここでも絶景が広がる。





隠れ家的な船着場。

この後、尖閣湾のレストハウスにてドリンクサービス。
正式のエイドでは無いけど、ドリンクや飴を提供してくれる。
ありがたや~
前回は寒くて暖かい甘酒にしたけど、今回は蒸し暑いので冷たい甘酒。

この辺りで同じようなペースで走っていたのは、
前回に引き続き、花柄パンツのOさん(長いので以下よっちゃん)
TOFR繋がりのY井さん
おなじみゾフィさんとお連れのワラーチランナーさん。

再び佐渡一周線に戻ると、海岸線をひたすら東へ



狭いトンネルも多く、注意が必要。
・・・となりの古いトンネルも気になる・・・



まだ前半だというのに、佐渡らしい景色のオンパレードで
いくら写真撮っても撮りきれない!



佐渡トライアスロンのバイク距離表示
いい目印だ。



新しい道は歩道も広く走りやすい。
この辺りに来ると、朝の蒸し暑さは無くなり
暑くはなってきているが、風が吹くといい感じ。



畠の中にひっそりと建立されている安寿塚
あの山椒太夫の安寿と厨子王にまつわるお社。



出た!南片辺トンネル
今回のコースで一番長いトンネルで1,911mもある。



深い山々と川、これも佐渡らしい風景。
水量が多い!



佐渡トラ表示板。10kmごとにある。
先のほうには第1エイドがある入崎の風景が見えてくる。



謎のドンデンという地名。



もう一息



第1エイド到着



29.8km 9時40分着 スタートから3時間40分

ここでは中に入り、軽食も食べられるのだが
朝食も目一杯食べているし、まだ4時間も走ってないのでお腹も空いていない。
前回は食べてお腹一杯になってしまった。
TOFR友のSさんに裏技も教えてもらっていたので、
ここでは表で水分補給だけにしてすぐスタート。



暑くなり始めていたので、エイドから1km程のAコープでアイス購入。



いくつかの集落を抜け、清水寺を通り過ぎる



大きな銀杏の木
この根本に湧き水が湧いているが、残念ながら、増水の影響で濁っていた。



新しいトンネルの横には旧道跡があることが多い。
ここ大倉トンネルも、左の方に箱根の函嶺洞門のようなアーチが見える。



佐渡トラ50kmの標識の手前からアーチへ続く道があるが
旧道はほとんど老朽化による通行禁止になっているので、行くだけ無駄。
・・・でも、行って見たい!!
この他にも封印された隋道跡とかあったりして、廃墟マニアには堪らないだろう。



写真じゃよく分からんが、ここの崖は大迫力。





佐渡おけさレリーフのあるトンネル。
風が吹くと気持ち良いが、気温はどんどん上がっているようで、
喉が渇いてしょうがない。
しかし、しばらく自販機が途切れ、手持ちも乏しくなってくる。
ようやく集落に自販機を発見。
サイダーを飲み干し、お茶を購入。
よっちゃんや他のランナーも思いは同じようで、次々と自販機に群がっていく。



触れるほど近い牛さん達
これが佐渡牛だね。



稲刈りシーズン真っ只中。
その先に見えるのは・・・



ご存知、Z坂こと跳坂

その前にちょっと休憩。



皆のオアシス。谷口商店
前回は知らずに素通りしていまったが、今回は忘れず立ち寄る。
たまたまゴリケンさんと一緒に到着



新潟では有名らしい「桃太郎」というアイスを購入。
ここでは毎年ランナーの為に差し入れを用意してくれている。
今年は、胡瓜の浅漬けと完熟イチジク。
完熟だと皮を剥かずに食べられる。
甘くて口の中でとろけてしまった。
ツワモノは早くも黄金色のジュースで乾杯している。

おかみさんにお礼を伝え、跳坂に挑む。



坂のトンネル辺りの工事が終わってると思ったら
今度は、坂の入り口の橋の辺りを工事している。
橋の真ん中を流れる滝も増水中で凄い迫力だ。

前回はド根性で跳坂すべて駆け上がったが、その後走れなくなってしまい
余り意味が無い事を知ったので、今回はすべて歩き倒します。

よいしょよいしょとZの下線をなぞって行く。



ずっと工事していた、真新しいトンネル。



蟻のようなランナー達が見える。見分けがつくのがのが面白い。



前半のクライマックスのパノラマ。

Z字が終わっても、まだまだ上ります。

上りが終わり、フラットになると



海府大橋。



眼下には大ザレの滝。



佐渡トラと稲穂と遠くに大野亀

ここから下っていく



稲穂と青い海
ここから裏Z坂を下っていく。
この部分が、コース上唯一海が右手に見える部分らしい。



坂を降りきると、謎のお社
前回から寄ってみたかったんだが、生憎干潮時しか行けないみたいで、今回も断念。



こういう手彫り隋道が見えてくると、大野亀に近づいてきた目印。



手彫り隋道は3つくらい有ったかな。
そして細かなアップダウンが多くなってくる。

フルを越えた辺りから、左のお尻から腿裏にかけて、軽い痛みが出てきている。
坐骨神経痛の再発か?



雄大な大野亀が見えてくる。

ススキヶ原の上りを歩き倒すと





大野亀ロッジに到着。

ちょうど一緒になったY井さんと一緒に入る。



第1エイドで軽食を取らなかった理由はコレ!
ここのカレーが美味しいよ~とSさんに聞いていたのだ。
時間も13時半、ちょうどいい。
あ、隣の小麦色の液体は気にしないでください・・・。

店内には続々とランナーが入ってきて、やはりカレーやソフトクリームを買っている。

少しのんびりと休んでロッジを後にする。
コメント (2)
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