目覚めたら午前2時くらい
1~2時間くらいは眠れたようだ。
歩きからはじめ、ほぐれてきてからジョグにしていく。
ひたすら国道365を北上していく。
歩道も広く走りやすい道ではあるが、
ひとつ悩まされたのが蜘蛛の糸
標識のポールやガードレールから、
蜘蛛の巣を張る為、長い糸を風になびかせてるもんだから
走っていると、ふわっふわっと糸が絡み付いてくる。
身体から取っても取っても、サワサワと肌に纏わりついてくる。
これがまた気持ち悪い・・・。
この現象は、夜が明けて人通りが出てくるまで続いた・・・。
暗闇の中淡々と走っていくと
東の山の向こう側がぼんやりと明るくなってくる。
時間は4時過ぎ。
道は大きく西へと曲がり
阿弥陀橋というありがた~い名前の橋を渡る。
橋を渡った後、国道365は右に曲がり川沿いを進むが、
歩道が無く、交通量も多いので、そのまま直進。
JR北陸本線沿いに右折すると
高月駅。
昨日の夕陽と同じに、朝焼けも秒単位で表情が変わっていく。
国道8号に出ると北上。
お腹が空いてきたのでコンビニへ
イートインは無かったが、まだ気温も上がってなかったので、駐車場の一角で朝食。
この通りには、懐かしの近江ちゃんぽん亭もあったが、残念ながら営業時間外。
やっと具体的なゴールまでの距離が見えてきた。
国道8号は突き当たり、そのまま左折。
ビワイチで通ったコースと合流する。
ここでスタートしてから24時間
全コースで120~130kmだからのんびりいっても24時間あればゴール出来ると思っていたが・・・。
ちなみに90数Kmくらい
前回、冬季封鎖で通れなかった旧道の賤ヶ岳トンネルを通りたかったけど
残念ながら一部崖崩れで通行止めになっていた。
しかたがないので、前回と同じコースの新賤ヶ岳トンネルへ。
相変わらず狭い歩道に多い大型車。
一度、後ろから来た自転車に道を譲ったが、
旧道を通れなくて自転車も大変そう。
トンネルを抜けると、今回唯一観られた、琵琶湖の湖面。
前回と同じく、歩道が無い中、こぇぇ~と言いながら、坂道を下るが、
明るい分恐怖心は少なかったかな?
こっち側の旧トンネル入り口は、がっちり通行止め。
奥琵琶湖の風景を堪能してから、
前回は通らなかった藤ヶ崎トンネルへ
980mのトンネルは涼しくていいけど、やはり灰ガス臭い。
トンネルを抜けると塩津の町。
ビワイチで皆と再会したコンビニを通り過ぎ、
道の駅、あぢかまの里にて休憩。
ワセリンや日焼け止めを塗り直す。
気が付いたら5~10分くらいベンチでうたた寝してた。
ビワイチのコース国道303との分岐の塩津の交差点を直進
引き続き国道8号を北上する。
港町敦賀と志賀方面を繋ぐ道なので、大型車の通行は激しい。
近江塩津駅を過ぎて少し行くと、又しても歩道が無くなる。
右の集落へ向かう道へ
まぁ、おかげでこんな涼しげな景色に出会える訳だが。
集落を抜けると、再び国道8号に合流
道は県境に向け上りメイン
夏の植物の威力は凄く、草が繁り過ぎて車側線を塞いじゃっているところもあり、
時折、草の空きに身を潜ませ、ダンプやらトレーラーをやり過ごすこともしばしば・・・。
夜だったら怖くて進めないかも?
大型車を避けながら、こっそりこっそり歩きメインで上って行くと
ついに福井県突入!
峠の茶屋があり「名物とろろそば」とか幟があったので、
寄ってみたかったが、暑くなる前にゴールした方がいいと判断して先を急ぐ。
ここからは下りメイン。
福井県に入ったらとたんに歩道が現れましたよ。
さすがは、原発銀座のある福井県、お金持ちである。
塩津街道は三足富士と言われる山をぐるっと迂回する為、
一時的に西へと曲がる。
ぽつんと建った釣具店を過ぎると、またまた歩道が消える。
敦賀市は、あの松本零士さんとコラボしており
バス停の看板も松本先生のイラスト
出生地でもないのになぜコラボしているかは、各々調べてくだされ。
笙の川が平行していて、白い岩の渓谷で目を楽しませてくれる。
畑仕事をしているおばちゃんと目が合い、「こんにちは~」と挨拶。
「暑いね~、どこから来たんかね?」
「四日市からです~」
「それはそれは大変だね~」
と思わずコミュニケーション。
再び、歩道が無くなり、集落を通る。
国道8号に戻り、バイパスの入り口を抜けると、敦賀の市街地はもうすぐ。
特急しらさぎが目の前を通過
と、思ったら、今度は足元通過。
急に来たから、カメラ間に合わんかった。
高速道路の高~い高架線の間から敦賀の街、日本海(若狭湾)が見える。
ここまで来たら、ゴールはもうすぐ。
タイムは関係ないとはいえ、せめて30時間はきりたいなぁ・・・。
山道に比べて、街中の道は曲がり角が多いなぁ。
通りたかった川沿いの道が歩道が無くて、他の道にしたら
曲がるところを何度か間違えちゃったよ。
海に近づき、こんもりとした松林が見えてきたら
敦賀の名所「気比の松原」
日本海に手を浸して・・・
ゴーーーーール!!
タイム29時間54分
このままじゃぶじゃぶ海に入っちゃおうかと思ったけど、
足が砂だらけになると嫌なので思いとどまる。
美しい砂浜が広がる。
ゴールとしては最高のロケーションだ。
平日なので海水浴客は少ないが、海の家は営業している。
たまらず飛び込む。
「いらっしゃいませ~!」
ちょっと片言な日本語のお姉さんが迎えてくれる。
もちろん生を注文。
海水浴とは場違いの格好の私を見て
「自転車で来たの~?」
「いえ、走ってきました」
「どこから~?」
「四日市からです」
「ふ~ん・・・そういうの好きな人は好きだよね~」
と分かったんだか分かってないんだかと言った会話の後。
「はい!生~!最初に泡出したのもどうせ捨てちゃうだけだから、サービスでどうぞ~」
をを~うれしいぞ~!
日陰のベンチで海を見ながら一人乾杯
う~ん、至福の時!
お姉さんにお礼を言って、気比の松原を後にする。
敦賀の街を25分程とことこ歩き
予め調べておいたスーパー銭湯へ
さっぱりと汗を流す。
水風呂が超気持ちイイー!
そのままお座敷で二度目の乾杯と塩ラーメン。
気が付いたら、壁にもたれてウトウトしてたみたい。
最初の予定では、余った時間で敦賀の街をブラブラしようかと思ってたけど
到着が遅くなったことに加え、外は殺人的暑さ。
もう、さっさと帰ることしか考えてません。
受付の店員さんに駅までの行き方を聞くと
次のバスの時刻まで調べてくれた。
少し歩いてバス停へ。
敦賀駅到着。
駅の周りには、松本零士さんの作品にまつわるブロンズ像が沢山観られるらしいが、
一刻も早く日陰に入りたかったので、泣く泣くスルー。
16時9分の特急しらさぎに乗り込む。
さっき走っていたコースを眺めながら
米原駅で新幹線に乗り換え。
もちろん車内では爆睡
20時前には地元に到着。
閉館時間前のスポクラに飛び込み、本日2度目のお風呂。
帰り際に、牛丼屋にて、3度目の乾杯!!
今回のGPSの記録。
総距離は132kmでした。
高低差
グラフの横軸が短い為、アップダウンが激しく見えるが、最高標高でも300mくらい
斜度が激しい坂も無いし、涼しければ全コース走り抜くことができるだろう。
思い付きから始まった「割とお手軽?本州横断ルート」
暑さとの戦いはハードでしたが、なんとか完踏することが出来ました。
養老の滝や、関ヶ原、小谷城址、長浜
ちょっと遠回りすれば彦根なんかにも繋がりそうです。
なにより、単独行としては、初の立案、計画、100km越え
それが成功したということにより、新しい扉が拓かれた気分です。
ただ、コース中には、歩道が無いところや、大型車がバンバン通るところ、
外灯がないところ、動物が出てきそうなところ
コンビニや自販機が少ないところなんかがありますので
実行される方は、十分気をつけてくださいね。
今回の唯一の心残りは、敦賀の街をぶらつけなかったこと。
まぁ、いずれ、逆走してもいいし、新ルートを開拓してもいい。
いつかまた、敦賀には行くと思いますので、それまでお預け~。
本州横断!!それは男のロマン!!
1~2時間くらいは眠れたようだ。
歩きからはじめ、ほぐれてきてからジョグにしていく。
ひたすら国道365を北上していく。
歩道も広く走りやすい道ではあるが、
ひとつ悩まされたのが蜘蛛の糸
標識のポールやガードレールから、
蜘蛛の巣を張る為、長い糸を風になびかせてるもんだから
走っていると、ふわっふわっと糸が絡み付いてくる。
身体から取っても取っても、サワサワと肌に纏わりついてくる。
これがまた気持ち悪い・・・。
この現象は、夜が明けて人通りが出てくるまで続いた・・・。
暗闇の中淡々と走っていくと
東の山の向こう側がぼんやりと明るくなってくる。
時間は4時過ぎ。
道は大きく西へと曲がり
阿弥陀橋というありがた~い名前の橋を渡る。
橋を渡った後、国道365は右に曲がり川沿いを進むが、
歩道が無く、交通量も多いので、そのまま直進。
JR北陸本線沿いに右折すると
高月駅。
昨日の夕陽と同じに、朝焼けも秒単位で表情が変わっていく。
国道8号に出ると北上。
お腹が空いてきたのでコンビニへ
イートインは無かったが、まだ気温も上がってなかったので、駐車場の一角で朝食。
この通りには、懐かしの近江ちゃんぽん亭もあったが、残念ながら営業時間外。
やっと具体的なゴールまでの距離が見えてきた。
国道8号は突き当たり、そのまま左折。
ビワイチで通ったコースと合流する。
ここでスタートしてから24時間
全コースで120~130kmだからのんびりいっても24時間あればゴール出来ると思っていたが・・・。
ちなみに90数Kmくらい
前回、冬季封鎖で通れなかった旧道の賤ヶ岳トンネルを通りたかったけど
残念ながら一部崖崩れで通行止めになっていた。
しかたがないので、前回と同じコースの新賤ヶ岳トンネルへ。
相変わらず狭い歩道に多い大型車。
一度、後ろから来た自転車に道を譲ったが、
旧道を通れなくて自転車も大変そう。
トンネルを抜けると、今回唯一観られた、琵琶湖の湖面。
前回と同じく、歩道が無い中、こぇぇ~と言いながら、坂道を下るが、
明るい分恐怖心は少なかったかな?
こっち側の旧トンネル入り口は、がっちり通行止め。
奥琵琶湖の風景を堪能してから、
前回は通らなかった藤ヶ崎トンネルへ
980mのトンネルは涼しくていいけど、やはり灰ガス臭い。
トンネルを抜けると塩津の町。
ビワイチで皆と再会したコンビニを通り過ぎ、
道の駅、あぢかまの里にて休憩。
ワセリンや日焼け止めを塗り直す。
気が付いたら5~10分くらいベンチでうたた寝してた。
ビワイチのコース国道303との分岐の塩津の交差点を直進
引き続き国道8号を北上する。
港町敦賀と志賀方面を繋ぐ道なので、大型車の通行は激しい。
近江塩津駅を過ぎて少し行くと、又しても歩道が無くなる。
右の集落へ向かう道へ
まぁ、おかげでこんな涼しげな景色に出会える訳だが。
集落を抜けると、再び国道8号に合流
道は県境に向け上りメイン
夏の植物の威力は凄く、草が繁り過ぎて車側線を塞いじゃっているところもあり、
時折、草の空きに身を潜ませ、ダンプやらトレーラーをやり過ごすこともしばしば・・・。
夜だったら怖くて進めないかも?
大型車を避けながら、こっそりこっそり歩きメインで上って行くと
ついに福井県突入!
峠の茶屋があり「名物とろろそば」とか幟があったので、
寄ってみたかったが、暑くなる前にゴールした方がいいと判断して先を急ぐ。
ここからは下りメイン。
福井県に入ったらとたんに歩道が現れましたよ。
さすがは、原発銀座のある福井県、お金持ちである。
塩津街道は三足富士と言われる山をぐるっと迂回する為、
一時的に西へと曲がる。
ぽつんと建った釣具店を過ぎると、またまた歩道が消える。
敦賀市は、あの松本零士さんとコラボしており
バス停の看板も松本先生のイラスト
出生地でもないのになぜコラボしているかは、各々調べてくだされ。
笙の川が平行していて、白い岩の渓谷で目を楽しませてくれる。
畑仕事をしているおばちゃんと目が合い、「こんにちは~」と挨拶。
「暑いね~、どこから来たんかね?」
「四日市からです~」
「それはそれは大変だね~」
と思わずコミュニケーション。
再び、歩道が無くなり、集落を通る。
国道8号に戻り、バイパスの入り口を抜けると、敦賀の市街地はもうすぐ。
特急しらさぎが目の前を通過
と、思ったら、今度は足元通過。
急に来たから、カメラ間に合わんかった。
高速道路の高~い高架線の間から敦賀の街、日本海(若狭湾)が見える。
ここまで来たら、ゴールはもうすぐ。
タイムは関係ないとはいえ、せめて30時間はきりたいなぁ・・・。
山道に比べて、街中の道は曲がり角が多いなぁ。
通りたかった川沿いの道が歩道が無くて、他の道にしたら
曲がるところを何度か間違えちゃったよ。
海に近づき、こんもりとした松林が見えてきたら
敦賀の名所「気比の松原」
日本海に手を浸して・・・
ゴーーーーール!!
タイム29時間54分
このままじゃぶじゃぶ海に入っちゃおうかと思ったけど、
足が砂だらけになると嫌なので思いとどまる。
美しい砂浜が広がる。
ゴールとしては最高のロケーションだ。
平日なので海水浴客は少ないが、海の家は営業している。
たまらず飛び込む。
「いらっしゃいませ~!」
ちょっと片言な日本語のお姉さんが迎えてくれる。
もちろん生を注文。
海水浴とは場違いの格好の私を見て
「自転車で来たの~?」
「いえ、走ってきました」
「どこから~?」
「四日市からです」
「ふ~ん・・・そういうの好きな人は好きだよね~」
と分かったんだか分かってないんだかと言った会話の後。
「はい!生~!最初に泡出したのもどうせ捨てちゃうだけだから、サービスでどうぞ~」
をを~うれしいぞ~!
日陰のベンチで海を見ながら一人乾杯
う~ん、至福の時!
お姉さんにお礼を言って、気比の松原を後にする。
敦賀の街を25分程とことこ歩き
予め調べておいたスーパー銭湯へ
さっぱりと汗を流す。
水風呂が超気持ちイイー!
そのままお座敷で二度目の乾杯と塩ラーメン。
気が付いたら、壁にもたれてウトウトしてたみたい。
最初の予定では、余った時間で敦賀の街をブラブラしようかと思ってたけど
到着が遅くなったことに加え、外は殺人的暑さ。
もう、さっさと帰ることしか考えてません。
受付の店員さんに駅までの行き方を聞くと
次のバスの時刻まで調べてくれた。
少し歩いてバス停へ。
敦賀駅到着。
駅の周りには、松本零士さんの作品にまつわるブロンズ像が沢山観られるらしいが、
一刻も早く日陰に入りたかったので、泣く泣くスルー。
16時9分の特急しらさぎに乗り込む。
さっき走っていたコースを眺めながら
米原駅で新幹線に乗り換え。
もちろん車内では爆睡
20時前には地元に到着。
閉館時間前のスポクラに飛び込み、本日2度目のお風呂。
帰り際に、牛丼屋にて、3度目の乾杯!!
今回のGPSの記録。
総距離は132kmでした。
高低差
グラフの横軸が短い為、アップダウンが激しく見えるが、最高標高でも300mくらい
斜度が激しい坂も無いし、涼しければ全コース走り抜くことができるだろう。
思い付きから始まった「割とお手軽?本州横断ルート」
暑さとの戦いはハードでしたが、なんとか完踏することが出来ました。
養老の滝や、関ヶ原、小谷城址、長浜
ちょっと遠回りすれば彦根なんかにも繋がりそうです。
なにより、単独行としては、初の立案、計画、100km越え
それが成功したということにより、新しい扉が拓かれた気分です。
ただ、コース中には、歩道が無いところや、大型車がバンバン通るところ、
外灯がないところ、動物が出てきそうなところ
コンビニや自販機が少ないところなんかがありますので
実行される方は、十分気をつけてくださいね。
今回の唯一の心残りは、敦賀の街をぶらつけなかったこと。
まぁ、いずれ、逆走してもいいし、新ルートを開拓してもいい。
いつかまた、敦賀には行くと思いますので、それまでお預け~。
本州横断!!それは男のロマン!!