関門までラスト10kmのパイロンを通り過ぎる。
コースで言うと、残りまだ30kmあるんだが、
100km11時間45分の関門に辿り着かなければ意味は無い。
関門まで残り時間約1時間
酷使してきて石になったような脚は、
1歩踏み出すごとに太腿やら脹脛やら足裏やら、いたるところに痛みが走る。
前から逆走してくるランナーが目に飛び込んでくる。
このコースで逆走してくるということは、それは「勇者」を意味している。
勇者の道コースは一旦ゴールに向かい、そこから10km逆走し折り返し
再ゴールするもの。
初めて目にする勇者は、関門を通過した証の黄色いタスキを着け
しっかりした足取りで折り返しを目指している。
あれが勇者なのか!?
その姿に思わずエールを叫ぶ。
91kmのエイドに辿り着く
時間が惜しい、ドリンクだけで再スタート。
関門まで残り9km
ここから一二峠のてっぺんまでは4km残り5kmは下り坂。
上り坂、最初1kmくらいは歩いたが、後はなんとか駆け上がれる斜度だったはず。
最後の下りは4分台だった。
それを再現出来れば・・・
よし!イケル!イケマッセ~!!
気合を入れてエイドを出る・・・・
出る・・・・
でる・・・・
・・・・あれ?
足が上がらん・・・
攣った訳でもないのに、足が進まない。
上り坂をヨチヨチ進むのが精一杯
うおぉぉぉぉぉ!!動け動け動け~~~~!!
・・・あか~ん!!
駄目だこりゃ・・・
気持ちの糸がプッツリと切れる。
ここで自分は勇者には成れないことを悟りました。
キツイ最初の1kmを過ぎても走れる訳も無く
とにかく前へ前へ
あけぼの山荘辺りから何度も抜き、抜き返しを繰り広げてきた
トラシャツの兄ちゃんも同様らしく、目が合うと苦笑
「こんなに明るい一二峠は初めてですね」
なんて和やかに話を交わしながら、それでも脚は前へ前へ。
その間も逆走してくる勇者達
笑顔の人もいれば苦しそうな人も居る。
私達に出来る事はエールを送ることくらい。
前回は走ることが出来たから短く感じた一二峠も
歩くと長~い。
ようやく峠のてっぺんに辿り着く
エイドでドリンクをいただくと下り坂へと突入。
すぐに関門時間の16時45分を迎える
あ~あ・・・駄目だったかぁ~
前回のように4分台で走ることなど出来ず、
抜いている訳ではないが6分台がせいぜい。
私達が下りに入ったということは
勇者ランナーは上りだということ。
100km走ってゴール横から再び逆走するってどんな気持ちなのだろう?
その精神力こそ勇者だ。
下から見覚えのある鬼太郎コス。ゴリケンさんも勇者ロードに挑戦中だ。
エールを送る。
途中から襷が無くなったのか、白い紐を掛けている勇者が現れる。
予想より多い人が勇者になりそうだ。
(後日、記念の襷は郵送されてきたそうだ)
激下りが終わり、道が広くなる。
町の人の応援が多くなってくる。
見覚えのある体育館が近づいてきて
「おかえりなさ~い!!」とエールを送ってくれる人垣の間を抜け
小学校の校庭へ。
私はメインのビクトリーロードを走ることは出来ない。
その隣にひっそりと作られた、120kmコースの折り返し地点に誘導される。
そんな私にも「お疲れ様~!」「がんばったね~!!」等、声援が送られてくる。
ゲートに吸い込まれ、私の勇者への挑戦は終わりを告げる。
「すみません、お時間が来てしまいました」と言われるスタッフに
「こちらこそ折り返せなくてすいません」と言葉を返し
勧められて椅子に座る。
高校生がチップを外してくれる。
テントに行くと、完走証では無く記録証を印刷してくれる。
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100km12時間9分51秒
100kmでは村岡自己ベストだが、完走では無い。
無料の豚汁をいただき、売店でビール購入。
椅子に座って、やっと一息つける・・・
てなことやっているうちに、NN渡さん、ゴールしちゃったらしい。
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(村岡HPより拝借)
私の15分後
確か、初村岡だったはず。どんだけ速いのよ!。
さすが、萩往還、みちのく津軽完走者。
一息ついたところでビクトリーロード脇へ移動し、完走者を迎える。
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(村岡HPより拝借)
Y澤夫妻&Y川さん
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(村岡HPより拝借)
リベンジ達成、M尾さん おめでとう!!
なんか皆、横向いているけど、私のエールに答えてくれたところらしい・・・
ナンカスイマセン・・・
そして、感動的なのはやはり勇者の皆様
ダッシュする人、足を引き摺っている人、
共通しているのは、皆笑顔だ。
そして、帰って来ました、ゴリケンさん。
勇者の道制覇!おめでとうございます!!
最後のランナーまで応援し、ゴール制限時間
会場の電気が消え、空にドーン!!と花火が花開く。
皆の胸に色々な物を残しながら、村岡ダブルフルが幕を閉じる。
預けていたドロップバックを受け取り、シャトルバスに乗り込む。
旅館街の駐車場には既にわさびやの大将が車で迎えに来てくれていた。
朝、会場まで送っていただいた方はそのまま帰られたようなので
部屋はゴリケンさんと2人部屋
襷や完走証を見せていただく。
お風呂で汗を流すと
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夕食 ゴリケンさん勇者の道制覇、おめでとう乾杯!!
あっという間に眠りにつき
翌朝
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前回同様、朝の散策
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前回より筋肉痛がひどく、足のあちらこちらが痛い。
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あれ?17kmの標識の位置が前回と変わっている。
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大会の名残があちらこちらに
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宿に戻ると、朝風呂を沸かしてくれていた。
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正しい朝食
帰りのバスの集合場所まで車で送っていただく。
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あちらこちらの旅館、民宿から女将さん、大将集合。
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出発! ありがと~~!! また来るね~!!
のどかな山間の道から段々賑やかになり、やがて大阪の街へ
大阪駅に到着
昨日、会うことが出来なかったまんたさんと駅ビルへ
ラーメン屋に入り、お昼ご飯食べながらお話をする。
大会は残念ながら73kmの射添会館でリタイアだったそうだ。
仕事の都合で大会参加も練習も出来ていないそうなので、まぁしょうがないか。
この先も大会参加は難しいらしい。
お早い復帰を願っております。
熱海で奢ったお返しに、ラーメンご馳走になりました。ありがとうございます。
再会を誓い、お別れする。
新幹線に乗り込みさくさく帰宅。
さて、永らくお待たせしました、村岡ダブルフルレポ
これにて、終了でございます。
残念ながら、勇者になることは出来ませんでしたが
村岡ダブルフルの100km自己ベストを出しての敗退であるなら
全力は尽くした結果ではあると思う。
村岡ダブルフルは不思議な大会です。
行く度に知り合いが増えていく。
次回、もし又、勇者の道が再び開かれるとしたら
早くて第25回辺りだろう。
行きますかって?
逝くでしょ~!!
・・・その為には、
この先3年で100km完走しとかなきゃだわ・・・
コースで言うと、残りまだ30kmあるんだが、
100km11時間45分の関門に辿り着かなければ意味は無い。
関門まで残り時間約1時間
酷使してきて石になったような脚は、
1歩踏み出すごとに太腿やら脹脛やら足裏やら、いたるところに痛みが走る。
前から逆走してくるランナーが目に飛び込んでくる。
このコースで逆走してくるということは、それは「勇者」を意味している。
勇者の道コースは一旦ゴールに向かい、そこから10km逆走し折り返し
再ゴールするもの。
初めて目にする勇者は、関門を通過した証の黄色いタスキを着け
しっかりした足取りで折り返しを目指している。
あれが勇者なのか!?
その姿に思わずエールを叫ぶ。
91kmのエイドに辿り着く
時間が惜しい、ドリンクだけで再スタート。
関門まで残り9km
ここから一二峠のてっぺんまでは4km残り5kmは下り坂。
上り坂、最初1kmくらいは歩いたが、後はなんとか駆け上がれる斜度だったはず。
最後の下りは4分台だった。
それを再現出来れば・・・
よし!イケル!イケマッセ~!!
気合を入れてエイドを出る・・・・
出る・・・・
でる・・・・
・・・・あれ?
足が上がらん・・・
攣った訳でもないのに、足が進まない。
上り坂をヨチヨチ進むのが精一杯
うおぉぉぉぉぉ!!動け動け動け~~~~!!
・・・あか~ん!!
駄目だこりゃ・・・
気持ちの糸がプッツリと切れる。
ここで自分は勇者には成れないことを悟りました。
キツイ最初の1kmを過ぎても走れる訳も無く
とにかく前へ前へ
あけぼの山荘辺りから何度も抜き、抜き返しを繰り広げてきた
トラシャツの兄ちゃんも同様らしく、目が合うと苦笑
「こんなに明るい一二峠は初めてですね」
なんて和やかに話を交わしながら、それでも脚は前へ前へ。
その間も逆走してくる勇者達
笑顔の人もいれば苦しそうな人も居る。
私達に出来る事はエールを送ることくらい。
前回は走ることが出来たから短く感じた一二峠も
歩くと長~い。
ようやく峠のてっぺんに辿り着く
エイドでドリンクをいただくと下り坂へと突入。
すぐに関門時間の16時45分を迎える
あ~あ・・・駄目だったかぁ~
前回のように4分台で走ることなど出来ず、
抜いている訳ではないが6分台がせいぜい。
私達が下りに入ったということは
勇者ランナーは上りだということ。
100km走ってゴール横から再び逆走するってどんな気持ちなのだろう?
その精神力こそ勇者だ。
下から見覚えのある鬼太郎コス。ゴリケンさんも勇者ロードに挑戦中だ。
エールを送る。
途中から襷が無くなったのか、白い紐を掛けている勇者が現れる。
予想より多い人が勇者になりそうだ。
(後日、記念の襷は郵送されてきたそうだ)
激下りが終わり、道が広くなる。
町の人の応援が多くなってくる。
見覚えのある体育館が近づいてきて
「おかえりなさ~い!!」とエールを送ってくれる人垣の間を抜け
小学校の校庭へ。
私はメインのビクトリーロードを走ることは出来ない。
その隣にひっそりと作られた、120kmコースの折り返し地点に誘導される。
そんな私にも「お疲れ様~!」「がんばったね~!!」等、声援が送られてくる。
ゲートに吸い込まれ、私の勇者への挑戦は終わりを告げる。
「すみません、お時間が来てしまいました」と言われるスタッフに
「こちらこそ折り返せなくてすいません」と言葉を返し
勧められて椅子に座る。
高校生がチップを外してくれる。
テントに行くと、完走証では無く記録証を印刷してくれる。
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100km12時間9分51秒
100kmでは村岡自己ベストだが、完走では無い。
無料の豚汁をいただき、売店でビール購入。
椅子に座って、やっと一息つける・・・
てなことやっているうちに、NN渡さん、ゴールしちゃったらしい。
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(村岡HPより拝借)
私の15分後
確か、初村岡だったはず。どんだけ速いのよ!。
さすが、萩往還、みちのく津軽完走者。
一息ついたところでビクトリーロード脇へ移動し、完走者を迎える。
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(村岡HPより拝借)
Y澤夫妻&Y川さん
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(村岡HPより拝借)
リベンジ達成、M尾さん おめでとう!!
なんか皆、横向いているけど、私のエールに答えてくれたところらしい・・・
ナンカスイマセン・・・
そして、感動的なのはやはり勇者の皆様
ダッシュする人、足を引き摺っている人、
共通しているのは、皆笑顔だ。
そして、帰って来ました、ゴリケンさん。
勇者の道制覇!おめでとうございます!!
最後のランナーまで応援し、ゴール制限時間
会場の電気が消え、空にドーン!!と花火が花開く。
皆の胸に色々な物を残しながら、村岡ダブルフルが幕を閉じる。
預けていたドロップバックを受け取り、シャトルバスに乗り込む。
旅館街の駐車場には既にわさびやの大将が車で迎えに来てくれていた。
朝、会場まで送っていただいた方はそのまま帰られたようなので
部屋はゴリケンさんと2人部屋
襷や完走証を見せていただく。
お風呂で汗を流すと
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夕食 ゴリケンさん勇者の道制覇、おめでとう乾杯!!
あっという間に眠りにつき
翌朝
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前回同様、朝の散策
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あれ?17kmの標識の位置が前回と変わっている。
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大会の名残があちらこちらに
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正しい朝食
帰りのバスの集合場所まで車で送っていただく。
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あちらこちらの旅館、民宿から女将さん、大将集合。
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出発! ありがと~~!! また来るね~!!
のどかな山間の道から段々賑やかになり、やがて大阪の街へ
大阪駅に到着
昨日、会うことが出来なかったまんたさんと駅ビルへ
ラーメン屋に入り、お昼ご飯食べながらお話をする。
大会は残念ながら73kmの射添会館でリタイアだったそうだ。
仕事の都合で大会参加も練習も出来ていないそうなので、まぁしょうがないか。
この先も大会参加は難しいらしい。
お早い復帰を願っております。
熱海で奢ったお返しに、ラーメンご馳走になりました。ありがとうございます。
再会を誓い、お別れする。
新幹線に乗り込みさくさく帰宅。
さて、永らくお待たせしました、村岡ダブルフルレポ
これにて、終了でございます。
残念ながら、勇者になることは出来ませんでしたが
村岡ダブルフルの100km自己ベストを出しての敗退であるなら
全力は尽くした結果ではあると思う。
村岡ダブルフルは不思議な大会です。
行く度に知り合いが増えていく。
次回、もし又、勇者の道が再び開かれるとしたら
早くて第25回辺りだろう。
行きますかって?
逝くでしょ~!!
・・・その為には、
この先3年で100km完走しとかなきゃだわ・・・