気持ちのいいペース

ゆる~いウルトラマラソン

第4回飛騨高山ウルトラマラソン~その5~

2015年06月25日 16時11分10秒 | 飛騨高山ウルトラマラソン
71kmの部とお別れ
あっちは後10kmちょっと・・・着いて行きたいなぁ~・・・
と後ろ髪引かれながら、千光寺への道と正対する。

距離は短いはずだが行く手を阻むのは、その斜度。
約2kmで230mの上り。

まわり、ほぼ歩きに入る。
私はここまで来たらと、意地で(気持ちだけ)走っていく。
この斜度だと、歩いても走っても速度はそんなに変わらない。

えちごくびき野の反省から、今回はコースを一応下調べしておいた。
もちろん、実際走ったわけではなく、google ストリートビューだが(笑)。

五本杉到着。ここの駐車場にエイドでもあるかと思ってたが
無くてがっかり。休みたい・・・。
道路側からは4本しか見えず、どこが五本杉?と思いながら通過。
ここまでくれば半分と書いたブログもあったが
地図でみるとここで2/5くらい。気を緩めずに気合を入れなおす。

が、またまた、脹脛に不穏な前兆が。
ビクッビクッ!と痙攣をはじめる。
ええい、ここで再び漢方投入か!
とポケットに手を入れて、私真っ青・・・
無い・・・無いよ
頼みの綱の芍薬甘草湯が無いのである。

マジか???。 
落としたのか?いや、その他のものはすべて入っている。
丹生川支所で入れ忘れたか、ゴミと一緒に捨てちゃったか・・・?

どっちにしろ、今は頼みのものが無い。
でも、絶対歩きたくは無い。
スピードを落として、だましだまし上っていく。

「うひょっ・・うぎっ・・ぐわぁ・・」
とブツブツ呻きながら、やっと山門が見える。
見えてから又斜度が上がる。心拍数が一気に上がる。

山門到着。
心臓はバクバク、脚はビクビク
山門前で一歩も動けなくなる。
しばらく立ち止まり、心臓が大人しくなるまでストレッチを繰り返す。
5~6人に抜かれていくが、ここで慌ててもしょうがない。

実は今回、飛騨高山ウルトラで掲げていた目標
第1位が「千光寺の108段を駆け上がる」と言うもの
第2位は「すべて走りきる」と言うもの
まぁ、1位がクリアできなきゃ、2位も消滅なんだけどね。
ちなみに3位は「13時間切り」

改めて、階段を眺める。
千光寺の石段の写真はよく見てきたけれど、
カメラのレンズって広角になっていることが多く
イメージより高い感じがしない。
途中、3段くらい踊り場があり、
2段目で妙齢のお姉さま方が花道を作って応援してくれている。

心臓と脚は落ち着いてきた。イケル!

山門で一礼し、なんとなく「お願いしまーす!!」と一声
階段を一気に駆け上がっていく。
「あら、走ってきたわ」「がんばれー!」
上からお姉さま方の歓声があがる。
歩いて上っているランナーからも応援の声があがる。

お姉さま方のアーチをハイタッチで駆け抜ける。
脚が悲鳴をあげる。
最後の踊り場を抜けラスト20数段
脹脛が攣りまくる。 もうちょい、もうちょい
最後は歩くようなスピードだが、確かに駆け上がる。
上りきった・・・・

また、動けなくなる。

上がり切ったらエイドがあると思ってたら
エイドはそこから50mくらい先
ちょっと立ち止まり、息と脚を整える。
整ったところで本堂に一礼しエイドまで走る。

エイドでちょっと長めの休憩。
ここには円空仏の寺宝館がある。
時間があれば覗いてみたいが・・・。

千光寺の108段の石段、村岡ダブルフルの但馬大仏殿と匹敵する名物物かも?


エイド出発、駐車場を抜け、再び上り坂
前日の説明会で聞いていなかったら、ショックで脚が止まっちゃうところだ。

この上り坂は長くはないと分かっていても、
今までの疲労の蓄積でなが~く感じる。


やっと峠
下りに入る。
千光寺をクリアできれば楽勝だろう・・・と思っていた。

なんだ、この太腿の激痛は!!

一歩下るごとに太腿(膝小僧の上あたり)にぎしっぎしっと激痛が走る。
上り坂まで走る事で、ずっと大腿四頭筋を酷使してきたツケがやってきた。

走る時と歩く時では使う筋肉が違うので、ウルトラマラソンでは、
歩きを効果的に使うことで、筋肉疲労を分散させるのは
完走する上で有効なテクニックだ。
ずっと走るより、歩きを交えた方がタイムが良かったりする。

けれど、私は走ることに拘っている。
そのツケが今私を苦しめる。

71kmの部とも分かれ、めっきりランナーは少なくなり
前後、誰も居なくなり一人旅になることも。
時々、ものすごい勢いで駆け下っていく人はいるけど
それほど、抜かれていくわけではない。

・・・しかし、下り坂で1km7分台って・・・
遅すぎ。
美女高原の下りでは4分台出してたってのに・・・。

しかも、意外と長いし急だぞ、この下り。
こんなところに裏ボスが居ようとは。


坂を下りきったところで「下柏林道終点エイド」
エイド一覧では只の水分補給エイドだったが、このエイドが素晴らしかった。
まず、ここへきて「麦茶」 甘いものに飽きてました。
そして、フルーツゼリー。3つもいただいちゃいました。
そしてアイシング用氷。
チョッパー帽の中にINし極楽極楽。
地元のアイデアでオリジナルなエイドを作っていてくれて、楽しめました。
ありがとうございました。

坂をおりたら、延々と田園風景の中
アップダウンもキツイけど、平らな道もキツイわ~。
(結局、なにしてもキツイんですけどね)
道の両脇にひなげし(ポピー?)の群生があり、目を楽しませてくれる。

宮地公民館エイドを過ぎ、70km越える

70km 8:20:29

ぐは、この10kmかかり過ぎ

段々街中に入って行ったなと思ったら
意外と早く、最終関門「国府B&G海洋センター」到着


・・・今日はここまで

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