12時12分発の列車までには1時間ほど余裕があった。 ちょっと早め
ではあったが、昼飯をと考える。 街を歩いているとき、「うずめ飯」
という看板を何度も観た。郷土料理のようである。 ここはひとつ、その
郷土料理を食べてみようと決意。 よさげな店をみつけ、中へ。

<あおき>
うずめ飯定食とビールを注文。 空いていたこともあってか、うずめ飯は
すぐに出てきた。 どんな料理なのか興味があったが、碗の蓋をあけて
ビックリ。 なんだ、お茶漬けじゃん。 ご飯の上には海苔とわさび。
ご飯の下に 椎茸と人参と青み野菜のみじん切りが入っていて、そこに
だしがかかっている。ただそれだけの料理。 料理っていうか・・・。
まぁおいしくいただきましたけど、旅先でお茶漬けってのもなぁ~。
調べてみると、当時のお殿様が、贅沢を好まず、庶民はそれに配慮して、
ご飯の下におかずを埋めたのだとか。
何はともあれ、空腹も満たされ、津和野を後にする。 新幹線に乗るため
に、新山口まで行く必要がある。 新山口に13時55分着予定。

<新山口駅>
14時6分の東京行きに間に合うか? その次の14時27分でもいいか、
などと思案。 新山口のみどりの窓口に行くと、掲示板には、27分
空席有りになっているのに、窓口のおじさんは満席だと言う。合点が
いかなかったが、空いている席の列車を訪ねると15時48分だと言う。
しかも残り僅かだと。 四の五の言っている場合ではない。早速の列車を
取ってもらった。
1時間30分ほど、何をしようかと、周りを見渡しても、例えば
マクドナルドや、ドトールがあるわけでもなく、ブラブラと歩きまわった
後、バス乗り場のベンチに座って時間を待つ。
ベンチの向かいに唯一あったコンビニで、飲み物とつまみを買い込み、
新幹線のホームへ。 新山口からはまださほど混雑はしていなかったが、
広島あたりで満席となった。 飲んで食べて寝て、iPadで動画を見て、
20時30分、無事に東京に到着。
<完>