SaltyDog

               by kaji

空を飛んだ(2/3)

2011-08-07 | パラグライダー
パラグライダースクールには、ひとりで勝手に飛ぶことができる上級者から、
ようやく飛べるようになった人、そして我々のような全くの初心者など
いろんなレベルの人が居るので、狭いスタート台は自ずと順番待ちになる。
この待っている時間がかなり長い。混雑状況や風の具合にもよるのだろうが、
この日はテイクオフの練習を午前中に2回できただけにとどまる。



お昼休み。 食事はスクールにて用意してくれていた。 ま、素麺のみでは
あったが。 食事をしながら、ベテランの方々にいろんな話を伺うことが
できたのはとても参考になった。 天気が良すぎると、上昇気流が発生
しやすくなり、初心者には難しいコンディションなのだとか。 

ちょっと長めの昼休憩を終え、午後のスクールが開始された。すると、
「タンデムフライトの方集合」との声がかかった。 ちょうど今、最適な
コンディションなので、先に飛びましょう と。 走り方、浮いた後の
処理、着地の方法などの指示を受け、私が最初に飛ぶことになった。



号令とともに、全速力で走る。 走る。 走る。 浮いた。マジ浮いている。
いや飛んでいる。 ハーネスに腰掛け、空を飛んでいることを実感し、
写真を1枚撮影。


<上空からの撮影。足は私>

何度か旋回しながら下降。 ディズニーランドのアトラクションのような
感覚を受ける。 やがて着地点が見えてきた。地面が近づくに従って、
どのくらいのスピードが出ているのかがわかる。 結構早い。着地後
うまく走ることができるかとやや不安を感じながら、着地。 こけるかと
思ったがなんとか事なきを得た。 ほんの数分であったが、発フライトは
なんとも気持ちの良いものであった。

つづく

空を飛んだ(1/3)

2011-08-07 | パラグライダー
空を自由に飛んでみたい。 おそらく多くの人が1度や2度は思い描いた
夢ではないだろうか。

その手段として、私は、パラグライダーを選択。
しかし、いざ実行に移すとなると、それには、ほんの少しの勇気が必要である。

これは、その初フライトの体験記である。

ネットで探すと数カ所のスクールがヒットした。 あれこれと思案した結果、
都心から一番近いスクールに決めた。

まずネットから、体験&タンデムフライトの予約をする。 持ち物は軍手、
長袖長ズボン、トレッキングシューズ。 ただし、あまり厳格ではなさそう。
しかし身の安全を考えるのであれば、きちんとしておいたほうが無難。
このほかに、サングラスや雨具などもあると安心。

朝6時半に家を出て、越生(おごせ)駅に8時30分着。


<越生駅>

集合時間の9時まで駅周辺を散策して時間をつぶす。9時少し前にスクールの
車が迎えに来てくれたので乗車。 決してキレイとは言えない車両には
クリップ式の扇風機が3台。これには少し笑えた。

車両には7人ほど乗り込み、今回初めてという面々と、今日の期待と
今後の夢の話をしながら、約15分ほどの後、スクールに到着。



到着の第一印象は、山の上の工事現場。 ちょっとイメージと違った。
更衣室もロッカーもなく、貴重品を含め全ての荷物はその辺に置いておく
スタイル。スタッフも居るし、これまで問題は起きていないのだろうと推察。



受付を済ませ、概要の説明を受け、準備体操。

グライダーと自分とをつなぐ部分である、ハーネスの装着方法を学ぶ。
グライダーからは、無数の紐(ライン)が出ていて、意外と細いんだと感じる。



午前中はグライダーを広げて軽く浮き上がるまで、すなわちテイクオフ
の練習を行う。 持ち方や走り方、手の位置などいろいろと教えてもらうが、
覚えることが多くてやや不安になる。 ただ、繰り返す内にだんだんと
身体が覚えていった。

つづく