日が暮れたそこはまるで童話に登場する城の様だった。
高いレンガ積みの壁の向こうは広大な庭には噴水。いくつもの照明が手入れの行き届いた青い芝生を照り返し、ライトアップされた屋敷はさながらテーマパークのシンボルの城、そのものだ。
「聴いてはいましたけど、本当にお城ですね…」
そのレンガの壁際から見上げるメイリンはため息をついた。
(本当に人の住んでいるお城ってあるんだ…)
やっぱりお金持ちって想像できない。そんなことを思っていると、後ろからフレイが呆れたように言った。
「あんなの、本当の金持ちじゃないわよ。お金の使い方を知らないから、変にごちゃごちゃ趣味悪く作っただけ。センスないわ。」
「そうなんですか?」
「そうよ。」
まだどこか偶像への憧れが捨てられないメイリンと、現実の御令嬢フレイの会話を遮るようにインカムからアナウンスが発せられた。
<そろそろ予定時刻だ。ホークさん、準備はできた?>
こっちの偶像は現実だ。王子様…いや、アスランの声にメイリンの背筋がシャキン!と伸びる。
「はい。今、ケーニッヒ先輩のところにデータは送りました。私も戻ってヤマト先輩を手伝います。」
<君の技術は折り紙付きだ。よろしく頼むよ。>
「はい!」
王子様から「頼りにしている」だなんて…嬉しくて仕方がないわ。本当はお姫様役がよかったけど、でもいいの。現実に「王子様が囚われのお姫様を救い出す」処に居合わせられるんだもの!
「じゃ、こっちは待機しているから。頼むわよ。」
フレイもそういって片手をあげると、メイリンは嬉しそうにハイタッチした。
―――続きはこちらから。
***
週末SS、いつも通りUPいたしました。よろしければ御目文字下さいませ(-人-)
最近、ちょっとしたことがありまして、封印を重ねていた『種運命』を見返しております。あまりにもカガリたんの扱いが酷くって、もう見る気しない・・・とまで思っていたんですが、見返してみると(※というか「ものすごく偏見で見てみる」と)、「カガリって、実はすごかったんだ・・・(・0・)」と思うことがいくつも出てきて嬉しかったりしてます。
10年以上前はもうガックリ来ていましたが、また時間を置いて、あるいは歳を取って見てみると、別角度から見ることができて意外といいもんですね♪
またそこら辺のことはブチブチ呟いてみたいと思います。
高いレンガ積みの壁の向こうは広大な庭には噴水。いくつもの照明が手入れの行き届いた青い芝生を照り返し、ライトアップされた屋敷はさながらテーマパークのシンボルの城、そのものだ。
「聴いてはいましたけど、本当にお城ですね…」
そのレンガの壁際から見上げるメイリンはため息をついた。
(本当に人の住んでいるお城ってあるんだ…)
やっぱりお金持ちって想像できない。そんなことを思っていると、後ろからフレイが呆れたように言った。
「あんなの、本当の金持ちじゃないわよ。お金の使い方を知らないから、変にごちゃごちゃ趣味悪く作っただけ。センスないわ。」
「そうなんですか?」
「そうよ。」
まだどこか偶像への憧れが捨てられないメイリンと、現実の御令嬢フレイの会話を遮るようにインカムからアナウンスが発せられた。
<そろそろ予定時刻だ。ホークさん、準備はできた?>
こっちの偶像は現実だ。王子様…いや、アスランの声にメイリンの背筋がシャキン!と伸びる。
「はい。今、ケーニッヒ先輩のところにデータは送りました。私も戻ってヤマト先輩を手伝います。」
<君の技術は折り紙付きだ。よろしく頼むよ。>
「はい!」
王子様から「頼りにしている」だなんて…嬉しくて仕方がないわ。本当はお姫様役がよかったけど、でもいいの。現実に「王子様が囚われのお姫様を救い出す」処に居合わせられるんだもの!
「じゃ、こっちは待機しているから。頼むわよ。」
フレイもそういって片手をあげると、メイリンは嬉しそうにハイタッチした。
―――続きはこちらから。
***
週末SS、いつも通りUPいたしました。よろしければ御目文字下さいませ(-人-)
最近、ちょっとしたことがありまして、封印を重ねていた『種運命』を見返しております。あまりにもカガリたんの扱いが酷くって、もう見る気しない・・・とまで思っていたんですが、見返してみると(※というか「ものすごく偏見で見てみる」と)、「カガリって、実はすごかったんだ・・・(・0・)」と思うことがいくつも出てきて嬉しかったりしてます。
10年以上前はもうガックリ来ていましたが、また時間を置いて、あるいは歳を取って見てみると、別角度から見ることができて意外といいもんですね♪
またそこら辺のことはブチブチ呟いてみたいと思います。