夜8時からは君の「スペシャルレッスン・タイム」です(^^♪」 私も仕事先から車を飛ばして戻りました。
滑り込みセーフで準備したレッスン室に入って来た君は、なんだか元気が無かったです。
「土・日試合があって練習全然出来てないです」とポツリという君・・・来るの、気が重かったと思います。
取り合えず弾いてもらいましたが、自信の無さが演奏に出てました。こうゆう時は、先ず「気持ちから」です。
もうダメかも、発表会に間に合わないかも、そんな不安な気持ちに完全に支配されてしまってます。この気持ちをなんとか変えてあげる事が先決です。
このような時は「王道」ですが「片手練習」です。生徒さん達は「片手練習」が嫌いで家では殆どしてないです(多分)・・・でも、行き詰ってる子は先ず「原点に戻る」です。
一人だと絶対やりたくない片手練習を、一緒にやってあげるんです。ゆっくりゆっくり一緒に弾いてあげるんです。途中で「指使い」も一緒に考えてあげます。テキストの指使いだと弾きずらそうだったら他のも一緒に考えてあげます。そして、先ず「8小節」位を繰り返し一緒に弾いて、そこだけでも「弾ける」ようにしてあげるんです。その繰り返しです。
これが一番の近道です。その子の「年齢」、習ってる「年月」は関係ないです。年齢と共に弾く曲も難しくなるのですからやっぱりこれは必要です。
「譜読み」が早い子はこの「行程」を飛ばしてしまう事が多いのですが、譜読み出来てる子でもこの「確認作業」は必須です。
弾ける部分が増えてきても少しリラックスしてきました。
君は発表会で2曲弾きますが、今苦戦してるのは「ドラムとベース」のアンサンブルの曲です。「アンサンブル」はとまれません(;^_^A
有名な映画の曲です、本人が弾きたいと言いました。
楽譜を選ぶときのポイントは「同じ調」であること。
子供用にアレンジされてる楽譜は簡単な調にしてるものが多いですが、これだと原曲と一緒に練習出来ません。
君が選んだ曲は「リズム」が物凄く難しいです。私も良く耳にしてた曲ですが、実際に弾くとリズムがかなり難しいでした。頭で考えると混乱してしまいます。だからオリジナルと合わせて弾いて体で覚えるんです。左だけでいいんです。
弾いてる内にだんだんあってきました。
レッスン室に入って来た時は、やや疲れた顔しをしてた君ですが、終わった時は笑顔になってました。
その笑顔の裏にあるのは「安心感」です。不安な気持ちが少し無くなり「出来るかも」という安心感が芽生えたと思います。
レッスンはそのために来るものかな?とも思いました。何があっても生徒さんを「落ち込ませて」返してはいけません。「前向きな気持ち」にさせてあげるんです。そしたら、練習もしてくれます。
レッスンが終わって君を見送る時、お母さんの姿が見えました。いつもはお父さんの送迎ですが、駐車場に「自転車とお母さん」の姿が見えて、慌てて降りていきました。
お会いするのは久しぶりです。積もる話はありましたが、もう9時近くになっていて明日も学校なので控えましたが、お母さんはいつも「前向き」な方なのでとても助かります。お子さんを信じているんでしょうね。学ぶ点が多々あります。
今日も延長レッスンします。準備頑張ります(*^^)v