他の教室で習ってらっしゃっるお子さんが体験レッスンにいらっしゃいました。小学校中学年です。
演奏を聴いて「弾けてない」と思いました。基礎的な事も「抜けてる部分」が沢山あると思いました。
そのような時は「簡単なテキストに戻って復習させて頂きます、それでよろしいでしょうか?」と確認させて頂きますが、今回は其処まではお話ができなかったです。
その理由の一つ目は、お母さんはやらせたかったけど、お子さんは全くやる気はなかったから。
二つ目は、やんわりと、それとなく、基礎からやり直した方がいいです、とお話しした際、「エッ?」というお顔をされたから。
これは難しい、と思いました。大きなギャップを感じました。
上手でないとか、弾けてないとかはどちらかというとどうでもいいんです。どうでもなるんです。問題は、お母さんも本人も「凄く上手に弾けてる」と思ってらっしゃる事です。このギャップです。それは「とまろうが、間違えようが弾けてたらいい」というレベルです。それは違います。
本人の前で辛口の事は言えないので後でお母さまにご連絡して、その辺りをお話ししましたら、希望してる内容ではないので辞めます、とのお返事でした。
初級のテキストをつっかえつっかえ弾いてました。最初の頃だけでもいいので毎日1時間は練習してほしいです、とお話ししましたが、そこまでするつもりはなかったようです。
意識の違いを感じました。
ただ、これは日ごろのレッスンでも時々感じることではあります。
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私が「丸」と思う演奏と、お母さんが「丸」と思う演奏と「ずれ」のある場合が時としてあります。
「レッスン・シートのコメント欄」に「弾けてます」「OK」です、と書いてあっても「丸」に出来ない時。又、物凄い曲数を練習してきてくれてもいずも「丸」に出来ない時、そんな時ギャップを感じます。
お母さんがピアノを弾ける弾けない、は余り関係ないと思います。
8月31日のブログに「コンクールに出た子が飛躍的に伸びた」と書きましたが、伸びたのは子供だけでなくお母さんも、です。
子供と一緒にお母さんも会場で聴いてます。それが日頃の家庭でのレッスンに反映されます。何より「上手な子達」の演奏を聴いてお母さんも「耳が肥えます」意識が変わります!
「本物」を聴くのは上達の一番の近道だと思います。「同年代の子」の演奏を聴くのは更に近道だと思います。
全国規模のコンクールの「全国大会」は「東京」で開催されます。埼玉に住んでる地の利を生かして聴きにいかれてもいいと思います。
又自分が参加すれば、頑張って「練習」して上手になって、「舞台」体験が出来て、尚且つ「優れた演奏を聴ける」という「一石何鳥」もの経験が出来ます。。。が、そこまでは・・・と思う方は先ずは「ステップ」に参加してみて欲しいと思います。
それが「初めの一歩」です。
「導入1」のレベルに届かない生徒さん用の「プレ・ステップ」が出来て良かったな、と思います。
秋のステップには、この春入会した子も含めこの「プレ・ステップ」に数名の生徒さんが参加して下さいます。「ステップデビュー」です。可愛いらしい演奏が聴けると思います。楽しみにしています。