毎年恒例のこの賞を選ぶ時期となった。今年は忙しくて、このままでは、年内に発表出来ないのではという心配もしていたくらいである。今秋から、土日祝日も無関係に勤務するシフトになったので、年末年始に長期の休みを取れなくなったのだ。明日、大晦日の仕事である。
そんな事を言い訳にしてもいけないのだが、こうしてパソコンに向かう時間が取れてほっとしているところである。
さて、気がつけば、このマラソン大賞も今回で10回目になるのだ。過去の受賞者は下記のURLで見ることが出来る。
http://green.ap.teacup.com/applet/kanchan42195/msgcate4/archive
同じランナーに3年で2回も「カムバック賞」を与えていたり、同じカップルの2年連続して「ベストカップル賞」を授与していたりという「不手際」もあるし、外国人ランナーへの受賞基準が統一されていない部分もあるが、それ以外は、
なにがしかの「基準」に沿ったブレのない選考と感じていただけるものだと自負している。
今年のマラソン界、明るい話題が少なく、「低迷期」と思われているが、そんな中、それなりに頑張ったランナーたちは少しでも多く評価したいと思って選んだ結果を発表しよう。
新人賞
前田和浩 東京2位 世界選手権39位
秋葉啓太 別大3位
山本 亮 北海道2位
赤羽有紀子 大阪2位 世界選手権31位
藤永佳子 名古屋優勝 世界選手権14位
カムバック賞
ダニエル・ジェンガ 東京27位 北海道優勝
国近友昭 防府2位
渋井陽子 大阪優勝 世界選手権欠場
那須川瑞穂 東京優勝 北海道7位 シカゴ7位
功労賞
高岡寿成
弘山晴美
特別功労賞
広島日出国
佐々木七恵
ベスト市民ランナー賞
吉村豊和 びわ湖12位 コペンハーゲン優勝 防府3位
上谷聡子 大阪13位 北海道3位 メルボルン2位 ホノルル6位
水谷理紗 ディズニーワールド優勝 東京30位 横浜18位 つくば優勝 NAHA優勝
今年の世界選手権、男女10人のうち3人が選考レースが初マラソンで選ばれたランナーだった。しかしながら、本番では「経験不足」が露呈したような結果なのは残念である。3人とも、トラックでは五輪、もしくは世界選手権の代表になっているランナーである。やはり、もはやトラックで国内トップクラスの力を持っていないとマラソンの代表にもなれないということだろう。藤永は初マラソン初優勝ながら「カムバック賞」に選ぼうかと思ったくらいである。赤羽は「ママさんランナー」という話題が先行気味だったが、そのうち日本でも「ママさん」である事が特別でなくなる時代は来るだろう。男子のベテランランナーは「パパさんランナー」とは誰も呼ばないように。秋葉、山本の次のマラソンを見たい。初マラソンの記録が自己ベスト、で終わらないで欲しい。カムバック賞については説明無用だろう。国近は防府がラストランではないかと思ったが、まだまだやれそうだなと思った。次の東京での快走も期待したいが、彼が日本人トップ、という結果になればどうか・・・、それもいいじゃないか!と思うことにする。
東京でラストランを走った二人を「功労賞」に選んだ。まったく偶然というか二人ともトラックでは日本記録を保持し、五輪や世界選手権で入賞歴を持ちながら、遂にはマラソンの五輪代表にはあと一歩のところで届かず、世界選手権のマラソンで入賞、長きに渡って一線級の実力を維持したランナーとあまりにも似すぎている。「生涯現役」と言う言葉があるが、実業団の陸上部を退部以後もレースに出場し続けるランナーには好感を抱いている僕だが、高岡については、そういう道を進むことが似合わないと思う。これはやはり、君原健二さんや宗猛さん、谷口浩美さんのようなタイプのランナーこそ「似合う」ように思う。
今年逝去された二人に「特別功労賞」を授与した。さすがに僕の世代では広島さんの現役時代の記憶は無く、宗兄弟の指導者であり、宮崎弁丸出しの解説者のイメージが強い方であった。佐々木さんについては、僕の知り合いの女性ランナーが彼女について、
「憧れというよりも神のような存在です。」
と語った言葉を紹介しておこう。女性がマラソンを走ることが「普通の事」では無い時代に、走り始めて、「女子マラソン」というジャンルを定着させ、普及させる事に多大な貢献を果たした方のあまりにも早すぎる死だったと思う。
東京マラソン以後、「市民ランナー」という言葉も、ランニング専門誌以外でも定着したように思う。事実上、「走る事が仕事のプロフェッショナル」である実業団ランナーの対語と僕は受け取っているが、そんな「プロ」と比べても遜色のない実績を残している偉大な「アマチュア」たち。吉村は今年の防府で自己ベストを2時間15分台まで縮めた。吉村は35歳の鍼治療師だが、上村は大学院生、水谷は医大生である。水谷は今年の1月、フロリダのディズニーワールドの中を走るマラソン大会で日本人が優勝、とニュース番組でも紹介された。隔週でマラソンに出場して、二連勝という結果を高く買った。「プロ」には決して許されないレース・スケジュールだと思う。
第2部は日付が変った頃にアップする予定である。なんせ、まだ年賀状も一枚も書いていないのだ。
「年賀状は25日までに出しましょう」とPRしている仕事をしているくせに(苦笑)。
そんな事を言い訳にしてもいけないのだが、こうしてパソコンに向かう時間が取れてほっとしているところである。
さて、気がつけば、このマラソン大賞も今回で10回目になるのだ。過去の受賞者は下記のURLで見ることが出来る。
http://green.ap.teacup.com/applet/kanchan42195/msgcate4/archive
同じランナーに3年で2回も「カムバック賞」を与えていたり、同じカップルの2年連続して「ベストカップル賞」を授与していたりという「不手際」もあるし、外国人ランナーへの受賞基準が統一されていない部分もあるが、それ以外は、
なにがしかの「基準」に沿ったブレのない選考と感じていただけるものだと自負している。
今年のマラソン界、明るい話題が少なく、「低迷期」と思われているが、そんな中、それなりに頑張ったランナーたちは少しでも多く評価したいと思って選んだ結果を発表しよう。
新人賞
前田和浩 東京2位 世界選手権39位
秋葉啓太 別大3位
山本 亮 北海道2位
赤羽有紀子 大阪2位 世界選手権31位
藤永佳子 名古屋優勝 世界選手権14位
カムバック賞
ダニエル・ジェンガ 東京27位 北海道優勝
国近友昭 防府2位
渋井陽子 大阪優勝 世界選手権欠場
那須川瑞穂 東京優勝 北海道7位 シカゴ7位
功労賞
高岡寿成
弘山晴美
特別功労賞
広島日出国
佐々木七恵
ベスト市民ランナー賞
吉村豊和 びわ湖12位 コペンハーゲン優勝 防府3位
上谷聡子 大阪13位 北海道3位 メルボルン2位 ホノルル6位
水谷理紗 ディズニーワールド優勝 東京30位 横浜18位 つくば優勝 NAHA優勝
今年の世界選手権、男女10人のうち3人が選考レースが初マラソンで選ばれたランナーだった。しかしながら、本番では「経験不足」が露呈したような結果なのは残念である。3人とも、トラックでは五輪、もしくは世界選手権の代表になっているランナーである。やはり、もはやトラックで国内トップクラスの力を持っていないとマラソンの代表にもなれないということだろう。藤永は初マラソン初優勝ながら「カムバック賞」に選ぼうかと思ったくらいである。赤羽は「ママさんランナー」という話題が先行気味だったが、そのうち日本でも「ママさん」である事が特別でなくなる時代は来るだろう。男子のベテランランナーは「パパさんランナー」とは誰も呼ばないように。秋葉、山本の次のマラソンを見たい。初マラソンの記録が自己ベスト、で終わらないで欲しい。カムバック賞については説明無用だろう。国近は防府がラストランではないかと思ったが、まだまだやれそうだなと思った。次の東京での快走も期待したいが、彼が日本人トップ、という結果になればどうか・・・、それもいいじゃないか!と思うことにする。
東京でラストランを走った二人を「功労賞」に選んだ。まったく偶然というか二人ともトラックでは日本記録を保持し、五輪や世界選手権で入賞歴を持ちながら、遂にはマラソンの五輪代表にはあと一歩のところで届かず、世界選手権のマラソンで入賞、長きに渡って一線級の実力を維持したランナーとあまりにも似すぎている。「生涯現役」と言う言葉があるが、実業団の陸上部を退部以後もレースに出場し続けるランナーには好感を抱いている僕だが、高岡については、そういう道を進むことが似合わないと思う。これはやはり、君原健二さんや宗猛さん、谷口浩美さんのようなタイプのランナーこそ「似合う」ように思う。
今年逝去された二人に「特別功労賞」を授与した。さすがに僕の世代では広島さんの現役時代の記憶は無く、宗兄弟の指導者であり、宮崎弁丸出しの解説者のイメージが強い方であった。佐々木さんについては、僕の知り合いの女性ランナーが彼女について、
「憧れというよりも神のような存在です。」
と語った言葉を紹介しておこう。女性がマラソンを走ることが「普通の事」では無い時代に、走り始めて、「女子マラソン」というジャンルを定着させ、普及させる事に多大な貢献を果たした方のあまりにも早すぎる死だったと思う。
東京マラソン以後、「市民ランナー」という言葉も、ランニング専門誌以外でも定着したように思う。事実上、「走る事が仕事のプロフェッショナル」である実業団ランナーの対語と僕は受け取っているが、そんな「プロ」と比べても遜色のない実績を残している偉大な「アマチュア」たち。吉村は今年の防府で自己ベストを2時間15分台まで縮めた。吉村は35歳の鍼治療師だが、上村は大学院生、水谷は医大生である。水谷は今年の1月、フロリダのディズニーワールドの中を走るマラソン大会で日本人が優勝、とニュース番組でも紹介された。隔週でマラソンに出場して、二連勝という結果を高く買った。「プロ」には決して許されないレース・スケジュールだと思う。
第2部は日付が変った頃にアップする予定である。なんせ、まだ年賀状も一枚も書いていないのだ。
「年賀状は25日までに出しましょう」とPRしている仕事をしているくせに(苦笑)。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます