KANCHAN'S AID STATION 4~感情的マラソン論

マラソンを愛する皆様、こんにちは。
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輝け、日本マラソン大賞2004~特別賞vol.1

2004年12月26日 | 日本マラソン大賞
特別賞というのは、これまでに発表した賞からははみ出してしまったランナーや、マラソンにまつわるエトセトラに与える賞である。自分で言うのもヘンだが、これらの賞の方が「独断と偏見」度が高いと思う。

1.ブライテスト・ホープ賞
松宮祐行(コニカミノルタ)
佐藤智之(旭化成)
徳永孝志(三菱重工長崎)

この賞は、マラソン経験2~3回前後の若手ランナー(フットボールで言うところのU-25)に与えるものだ。今回は思いきって、男子3人を選んでみた。いずれも、今年自己ベストを出したランナーで、この中から、来年の世界選手権代表が選ばれることを願っている。
「女子には期待していないのか?」
と思われるかもしれないが、そんな事はない。ただ、僕の定めた基準にあてはまる選手がいないだけである。
あえて、2時間13分台の徳永を選んだのは、彼がいわゆる「イケメン」ランナーということで、スター性十分だから。「イケメン」であれば、古典芸能継承者から隣国の俳優まで持て囃される今、男子の若手長距離ランナーというのは、「知られざる鉱脈」ですぞ、奥さん。

2.ベストカップル賞
大島健太(くろしお通信)&田中めぐみ(しまむら)

意外と思われるかもしれないが、結婚後も第一線で競技を続ける女性アスリートは、陸上界ではさほど珍しくはない。女子マラソンでも弘山晴美は有名だが、今年の日本選手権の結果を見ると、女子100mで同タイム優勝となった小島初佳と坂上香織、400mH3位の小坂田美恵は、アテネ五輪で4位に入賞した男子マイル・リレーのアンカー、小坂田淳の奥さんである。
走り高跳びのシドニー五輪代表の太田陽子もアメリカ人と結婚後も、ハニカット陽子として、今年の日本選手権で代表を狙ったが2位に終わった。
名古屋国際女子マラソンで土佐礼子に逆転されたものの、日本選手権の10000mで2位に入賞し、代表入りした田中めぐみ。五輪代表入りが発表された直後に入籍を発表した女子アスリートというのは、これまでに記憶がない。
女子アスリートにとって、必ずしも「結婚」が引退の理由とは言えなくなった。そうした選択肢もできたということだ。
4歳年下の夫、大島健太も五輪の10000m代表に選ばれてもいいだけの実力を持っている。4年後の北京と言わず、来年の世界選手権で夫婦揃っての代表入りを目指して欲しいところだ。

3.ベスト解説者賞
有森裕子

アテネ五輪女子マラソンの中継、解説はいつもの増田明美さんではなく、有森さんだったが、これがなかなか良かった。増田さんの「取材情報山盛りてんこ盛り」解説とは一味違っていて、さすがに五輪でメダル争いをした人ならではのコメントに感心させられた。2年前にこの賞を与えた瀬古利彦さんも、俳句を作るは、放送禁止用語を口走るはでハラハラさせてくれた(笑)。来年元旦のニューイヤー駅伝も瀬古さんが解説。他には金哲彦氏と花田勝彦氏と早稲田の後輩が担当。またまた、
「きんちゃ~ん!」
「はなだあ!」
と先輩風を吹かすかな?

4.ベスト・ホームページ賞
「あまった」
http://www.k4.in12.squarestart.ne.jp/

これはぜひ、多くの方に見ていただきたい。
「マラソン・ランナー」のイメージが一変する。
ニューイヤー駅伝の常連チームの主要メンバーで国体の県代表にも選ばれている現役ランナーが、これだけのサイトを管理、運営しているというのが凄い。24時間競技の事だけを考えて強くなる選手もいるが、競技以外に、熱中できる趣味を持ちつつ強くなる選手もいてもいいと思う。(彼は10000m、10マイル、ハーフマラソン、いずれも今年ベストを更新している。)
彼の趣味、それは見てのお楽しみ。彼が「夢」を叶えられるよう、応援したい。

特別賞、まだまだ続きます!




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