12年もインターネットをしていて、ブログや掲示板を複数持っていると、メルアドが悪用されるのもやむを得ないのかもしれません。毎日のように、パソコンや携帯に迷惑メールが多数届きます。内容の大半は出会い系サイトやバイアグラの通販など、「エッチ」方面の案内ですが、中にパチスロや競馬の必勝法を収めたDVDの通販案内のメールもちらほら。先日、何と、僕の下に、
「初心者でも完走できるマラソン・トレーニング」
なるタイトルのメールが届きました。これでも一応、28回フルマラソンを完走していて、60kmのウルトラマラソンも完走しているんですけど。この種のメールが受取人がどのような人物であるかということなど何も考えずに、アトランダムに送信されるものかがはっきりしました。まあ、せっかくですから、ごみ箱に放り込まずに、目を通してみました。
初心者であっても、
「週2回、一回1時間のトレーニングを3ヶ月続ければ、フルマラソンを完走出来る。」
というのだそうです。
とうとう、こういうものまでが出回るようになったのかと、ため息が出ました。ダイエットでも、いかに簡単に短期間でやせられるかを謳うものが人気を集めるようです。そういう発想がマラソンにまで押し寄せてきたようです。
ランニングを始めて20年。自分が続けてきたメソッドが正しいかどうかは分かりません。少なくともそれで28回フルマラソンを完走できましたが、何度も足も傷めました。自分の持つ価値観とあまりにもかけ離れた発想から作られたものだけに、全否定してしまおうかと思いましたが、ここは百歩(プラスα)譲ることにしましょう。大学の体育学部で健康科学を学んだ専門家だという方が監修を務めているDVDのようですし、少なくとも、
「マラソンは、正しいトレーニングをしないと、ケガをするだけではなく、心肺にも負担をかけてしまい、最悪の場合は生死にも関わることがあります。」
ということが基本のようですから。
しかしながら、このDVDの紹介文で僕が引っ掛かるのは、
「毎日ハードな練習しなくても、マラソンは完走出来る。」
ということを強調していることです。忙しくて十分な時間が取れないというのならまだしも、
「フルマラソンを完走したいけど、ハードな練習をしたくない、という方へ」
というくだりです。
「甘ったれるんじゃねえよ!!!」
と一喝したいところですが、そこはぐっと我慢しましょう。しかし、僕に言わせれば、
「練習するのが嫌なのに、どうしてフルマラソンを完走したいのですか?」
と思います。そもそも、練習は「嫌なこと」なのですか?体育会系の部活でしばしば見られる「しごき」を連想する向きもあるでしょう。しかし、少なくとも、あなたがマラソンを走ってみようと思ったきっかけは何ですか?誰かに強制されたのですか?
まがりにも僕が20年走り続けることが出来たのは、マラソンを走ろうという目標を、自分の意思で選び取ったからです。フルマラソンを走れるようになりたかったから、そのために何をしたらいいかをさまざまな方法で学び取りました。多くは活字から得た情報でした。
この紹介文でもう一つ、違和感を覚えたのは、
「多くのマラソン・トレーニング本が、元五輪選手や実業団の監督によって書かれている。マラソンのプロである彼らに、初心者がマラソン完走法をたずねるのは畑違いである。」
そうでしょうか?芸事の世界には、
「下手な者に教わると下手になる。」
という言葉があるではありませんか。だいたい、どうして練習することが「嫌な事」なのですか?まずは、初心者がすべきことは、「練習ができる身体を作ること」であり、その上で、「練習することを好きになること」ではないでしょうか?
そのためには、「3ヶ月」というのは短すぎます。僕は走り始めた頃に、3年後にはフルマラソンに出たいなと思っていました。最低、そのくらいはかかるものと思っていました。別に走り始めてから、フルマラソンを完走するまでの期間が短いからといって、それはどうでもいいことです。それよりも「発想が逆転している」と感じています。
目標とするマラソンが何月にあるから、その何ヶ月前から練習を始める、という人が多いのでしょうか?実際には、まずは身体を毎日動かすことから始め、走る距離と時間を少しずつ延ばしていき、まずは3kmや5kmのレースから出場し、合を見計らってマラソンにエントリーする、というのが、マラソンを目指すということではないでしょうか?少なくとも、僕はそうしてきました。実際に走り始めて、フルマラソンに出たのは1年9ヶ月後。それまでに、ハーフマラソンを3回走りました。
「マラソンを完走するためには、練習をたくさんしないといけないんですか?」
とたずねられたら、僕ならこう答えます。
「そんなの、当たり前でしょう?」
別に僕は「根性主義」を押し付けているつもりはありません。マラソンの本当の楽しさは、どこにあるか?僕は、それはトレーニングだと思っているのです。
「初心者でも完走できるマラソン・トレーニング」
なるタイトルのメールが届きました。これでも一応、28回フルマラソンを完走していて、60kmのウルトラマラソンも完走しているんですけど。この種のメールが受取人がどのような人物であるかということなど何も考えずに、アトランダムに送信されるものかがはっきりしました。まあ、せっかくですから、ごみ箱に放り込まずに、目を通してみました。
初心者であっても、
「週2回、一回1時間のトレーニングを3ヶ月続ければ、フルマラソンを完走出来る。」
というのだそうです。
とうとう、こういうものまでが出回るようになったのかと、ため息が出ました。ダイエットでも、いかに簡単に短期間でやせられるかを謳うものが人気を集めるようです。そういう発想がマラソンにまで押し寄せてきたようです。
ランニングを始めて20年。自分が続けてきたメソッドが正しいかどうかは分かりません。少なくともそれで28回フルマラソンを完走できましたが、何度も足も傷めました。自分の持つ価値観とあまりにもかけ離れた発想から作られたものだけに、全否定してしまおうかと思いましたが、ここは百歩(プラスα)譲ることにしましょう。大学の体育学部で健康科学を学んだ専門家だという方が監修を務めているDVDのようですし、少なくとも、
「マラソンは、正しいトレーニングをしないと、ケガをするだけではなく、心肺にも負担をかけてしまい、最悪の場合は生死にも関わることがあります。」
ということが基本のようですから。
しかしながら、このDVDの紹介文で僕が引っ掛かるのは、
「毎日ハードな練習しなくても、マラソンは完走出来る。」
ということを強調していることです。忙しくて十分な時間が取れないというのならまだしも、
「フルマラソンを完走したいけど、ハードな練習をしたくない、という方へ」
というくだりです。
「甘ったれるんじゃねえよ!!!」
と一喝したいところですが、そこはぐっと我慢しましょう。しかし、僕に言わせれば、
「練習するのが嫌なのに、どうしてフルマラソンを完走したいのですか?」
と思います。そもそも、練習は「嫌なこと」なのですか?体育会系の部活でしばしば見られる「しごき」を連想する向きもあるでしょう。しかし、少なくとも、あなたがマラソンを走ってみようと思ったきっかけは何ですか?誰かに強制されたのですか?
まがりにも僕が20年走り続けることが出来たのは、マラソンを走ろうという目標を、自分の意思で選び取ったからです。フルマラソンを走れるようになりたかったから、そのために何をしたらいいかをさまざまな方法で学び取りました。多くは活字から得た情報でした。
この紹介文でもう一つ、違和感を覚えたのは、
「多くのマラソン・トレーニング本が、元五輪選手や実業団の監督によって書かれている。マラソンのプロである彼らに、初心者がマラソン完走法をたずねるのは畑違いである。」
そうでしょうか?芸事の世界には、
「下手な者に教わると下手になる。」
という言葉があるではありませんか。だいたい、どうして練習することが「嫌な事」なのですか?まずは、初心者がすべきことは、「練習ができる身体を作ること」であり、その上で、「練習することを好きになること」ではないでしょうか?
そのためには、「3ヶ月」というのは短すぎます。僕は走り始めた頃に、3年後にはフルマラソンに出たいなと思っていました。最低、そのくらいはかかるものと思っていました。別に走り始めてから、フルマラソンを完走するまでの期間が短いからといって、それはどうでもいいことです。それよりも「発想が逆転している」と感じています。
目標とするマラソンが何月にあるから、その何ヶ月前から練習を始める、という人が多いのでしょうか?実際には、まずは身体を毎日動かすことから始め、走る距離と時間を少しずつ延ばしていき、まずは3kmや5kmのレースから出場し、合を見計らってマラソンにエントリーする、というのが、マラソンを目指すということではないでしょうか?少なくとも、僕はそうしてきました。実際に走り始めて、フルマラソンに出たのは1年9ヶ月後。それまでに、ハーフマラソンを3回走りました。
「マラソンを完走するためには、練習をたくさんしないといけないんですか?」
とたずねられたら、僕ならこう答えます。
「そんなの、当たり前でしょう?」
別に僕は「根性主義」を押し付けているつもりはありません。マラソンの本当の楽しさは、どこにあるか?僕は、それはトレーニングだと思っているのです。
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