kankoのひとりごと

外出できず、ネットと電話・ラジオで日々が過ぎています

テレビのドラマ

2024年02月06日 | ラジオ・TVメモ
先ず、ドラマはあまり見てないから思うのだ、と断り書きした上で。

歴史上の人物を、ドラマ化して楽しむことに、違和感が残る。
大河ドラマの「光る君へ」を見てのこと。
「ドラマって、そんなもんよ」と言われるんだろうねえ…。


例えば、何百年にもわたって、いろんな分野から創作を追加されて
作り上げられてきた人物がいる。

12世紀末、平安時代終わりころにさかのぼっての話。
熊野の別当(寺社で働いていた人)の何某は、50歳になっても子がなかったので、
「若一王子(にゃくいちおうじ)」に申し子を祈願した。
めでたく懐妊したが、なかなか生まれない。
3年たって生まれた子は、髪は長く、歯は生えそろい、手足の筋肉はついていた。
そして「何とまあ、明るい世界であることよ」と叫んだ。

親は、鬼の子と思って山に捨てた。
その子を、熊野詣に来た都の大納言が見つけて、拾って帰り
「若一」と名づけて育てた。

7歳になった若一は比叡山に預けられたが、荒々しく乱暴で追い出された。
仕えるべき主(あるじ)を探すため、刀鍛冶師や鎧兜師の所に行き
武具を奪い取っていた。
そんな折、洛中で、鞍馬山から出てきた御曹司・牛若と出会う。
この後はあまりにも有名なので、略。

この「弁慶」が実在したかどうかは不明。
(いたわけがない)

弱者や薄幸の者に同情し、味方になることを判官贔屓(ほうがんびいき)言うが
一般の人は、「源頼朝」よりも「源義経」の方を心情的に好む。
義経も弁慶も、いろんな人々によって語り継がれ
「こうであったら、いい!」と、荒唐無稽な創作も付け加えられ
歌舞伎の十八番番となったし、各地に伝説も生まれた。

それらは多くの人々の、勇気と希望に繋がっていったのだろう。


話を戻して、『源氏物語』の作者として知られている程度の「紫式部」。
名前も生い立ちについても、あまり残ってないから
フィクションで作り上げていくのが、今回のドラマらしい。

『ベルサイユのばら』に出てくる架空の人物「オスカル」のような位置に
藤原道長(実在した超権力者)を据えて
ヒロインに箔をつけるんだろうと思ったりしながら、ドラマを見ている。

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