藤前干潟
今日の干潮時間 7時29分 潮位130cm
今日の満潮時間12時31分 潮位164cm
昨夜はまた雨がたくさん降りましたね。
今日は、雲が少なく、昨日より天気が良かったのですが、風が強く、冷たく吹き、外にいると寒いくらいでした。
ここ数日は冷え込んでいたものの、週末には暑くなるとのこと・・・。
体調管理が大変ですが、みなさんお気を付けください。
そんな風が強い日でしたが、今日も多くのシギ・チドリが干潟に飛来し、ハマシギは1,000羽を超えました。
今日は潮が悪く、干満の差が少なかったので、庄内川河口の導流堤の脇の干潟は、日中は常に干出しており、シギ・チドリたちも多くの時間をそこで過ごしていました。
午後になって少し干潟が広がり始めてからは、庄内川護岸近くの干潟にも昨日同様、シギ・チドリが飛来している様子も観察できました。
そして、今日、よく観察できたのが、コアジサシの群れ。
今日は80羽以上が飛来しており、干潟で休んでいるコアジサシもいれば、盛んに干潟のすぐそばの川に飛び込んでいるコアジサシたちもいました。
さらに、この群れの中にはコアジサシよりも一回り大きいアジサシ2羽も確認できました。
小さくて分かりにくいですが、シギ・チドリと一緒に干潟の上にいるコアジサシや、飛んでいるコアジサシが写っています↓。
コアジサシは、黒色の頭の模様と黄色のくちばしが特徴です。カモメの仲間ですが、小さく、細い体をしています。
小魚を狙って浅くなった川に次々と飛び込みます。小魚(ボラの稚魚など)がやってくる干潟は、コアジサシにとって恰好の餌場です。そして、捕えた魚をオスがメスに与える様子(求愛給餌)もあちこちで観察できました。
南方から日本へ渡ってきたコアジサシは、この後、礫地などに集団で営巣して、卵を産み、子育てをするのですが、現在、名古屋港(藤前干潟)周辺には、営巣に適した場所がほとんどありません。
数年前までは、稲永公園のすぐ近くに大きな営巣地があり、そこで子育てが行われており、夏の半ばまでは藤前干潟ではコアジサシが毎日、餌を捕る様子が観察され、これは夏の風物詩とも呼べるものでした。
しかし、その営巣地がなくなり、そういった夏に当たり前だった光景はここ数年は見ることができなくなっています。
今日、庄内川河口(藤前干潟)で舞っていたコアジサシたちも、一時、ここで過ごすのみで、その後は営巣地を求めてどこかへ移動していくのではないかと思われます。
なお、コアジサシは愛知県全体でも営巣地が減り、飛来数が激減しており、現在保護活動が進められています。
知多半島等では、野鳥保護団体や企業によって営巣誘致が行われたり、営巣した場所の保護もされたりします。
このブログでも紹介したコアジサシのデコイ(色塗り後)は今春から営巣誘致に活用されるそうです。
コアジサシの舞う場所が少しでも多く守られることを願います。
☆コアジサシ営巣誘致募金実施中!(日本野鳥の会愛知県支部)→詳細はこちら(2月14日の日記)
野鳥観察館でも募金の受付をしています。デコイについてはこちら→日本野鳥の会愛知県支部HP
【藤前干潟に関わるイベント等のご案内】
☆4月21日(土)~5月27日(日)愛鳥週間写真展「わたしの好きな鳥」@名古屋市野鳥観察館2階
☆5月12日(土)・13日(日)愛鳥週間イベント2018@名古屋市野鳥観察館→詳細はこちら(4月5日の日記 または チラシ(PDF))
☆5月26日(土)藤前干潟クリーン大作戦2018春(主催:藤前干潟クリーン大作戦実行委員会)→詳細はこちら(藤前干潟クリーン大作戦のHP)
今日観察できたシギ・チドリは、ダイゼン54、キョウジョシギ1、トウネン98、ハマシギ1,089、アオアシシギ8、キアシシギ6、イソシギ1、ソリハシシギ1、オグロシギ1、オオソリハシシギ34、ホウロクシギ2、チュウシャクシギ46 でした。
また、カモメの仲間は、ユリカモメ4、ズグロカモメ1、コアジサシ83、アジサシ2 を観察できました。
明日の干潮時間 8時37分 潮位113cm
明日の満潮時間14時10分 潮位174cm