藤前干潟
今日の干潮時間11時44分 潮位 22cm
今日の満潮時間18時33分 潮位268cm
今日から8月。
相変わらず猛暑の日が続いています。
空の向こうの方には真夏らしい大きな入道雲が。
今日は潮が良く、干潟がよく広がり、その干潟ではたくさんのカニが動いているのを観察できました。
今日から8月。
— 名古屋市野鳥観察館 (@nagoya_yatyou) August 1, 2023
相変わらず暑い日が続きますが、干潟のカニたちは活発に活動しています🦀。#藤前干潟 pic.twitter.com/jENoVcLfpf
そんな今日は、「真夏の大冒険!海にワクワク 夏休み体験イベント in 藤前干潟 レゴランド®・ジャパン・ホテル シーライフ名古屋 supported by 進研ゼミ」が株式会社JTB名古屋事業部と海と日本プロジェクトin愛知県実行委員会によって開催されました。
野鳥観察館にて野鳥を観察したり、
干潟でカニや貝などを探し、干潟に流れ着いたごみを拾ったりして、
暑い中でしたが、参加者のみなさんはいろんなことを体験して学んでくれていました。
参加者のみなさんは、この後、AIを使った夏休みの自由研究のヒントとなる教材を体験後、レゴランドホテルとシーライフ名古屋へ行って、海に関するプログラムを楽しんだそうです。
夏休みの思い出と学びがぐっと増えていると良いです。
さて、干潟の野鳥たちはと言うと、、、
シギ・チドリの秋の渡は始まっていますが、まだ飛来数が少なく、フィールドスコープを使って陽炎の中から無理やり探す状態なので、6月から確認している現在越夏途中のシマアジ雄について報告します。
↑5月5日撮影
シマアジは、他のカモと違って冬季になると東南アジアなどまで南下して越冬し、日本ではその渡りの途中の春と秋に飛来します。藤前干潟でも通常は春と秋にのみ観察できるカモなのです。
上の写真は今年の5月頃に、きれいな姿の繁殖羽で頻繁に姿を見せてくれたシマアジの雄です(越夏中の個体とは異なると思われます)。
今年の春に庄内川河口を訪れた多くの方もこのシマアジのきれいな姿を見ることができたようです。
そして、多くのシマアジは5月上旬には繁殖地のロシア東部・北部などの繁殖地に向かって渡り、そこで繁殖を終えた後、9月初旬から10月下旬に雄はエクリプスの姿で藤前干潟を通過して南の繁殖地に向かって行きます。
↑6月17日撮影
しかし、本来ならシマアジが北に向かっているはずの今年6月14日、鳥類調査時にシマアジの雄を確認しました。
この時期にシマアジが残っているのは藤前干潟では珍しいことです。
ただ、この日はたまたまいつもと違う調査員が調査していたため、見る場所が普段と少し違っていたので発見できたのかもしれません。
最初見かけた頃は、まだ春に見たシマアジと同じ羽色できれいな繁殖羽でした(上の6月17日の写真)。見つけたらすぐにシマアジと分かる姿です。
↑7月1日撮影
それから2週間後の7月1日、この時のシマアジは少しくすんで鮮明さがなくなってきました。
繁殖羽の特徴である、白い眉斑が太く目立っていたのが黒ずんできていました。
そして、毎回一緒にいるオナガガモの雄もエクリプス化が進んでいました。
↑7月30日撮影
さらに1か月後の7月30日には、9月~10月に藤前干潟で見るエクリプスのシマアジに換羽していました。
ほぼ1か月で繁殖羽からエクリプスへと換羽が進んでいったようです。
青灰色の雨覆や頭部の羽衣、一番の特徴だった太い眉斑も目立たなくなった代わりに、嘴から眼を通り側頭部にかけて黒褐色の過眼線が目立つようになりました。
シマアジはコガモと大きさが似ており、さらにコガモと秋の飛来時期が重なるため、秋のエクリプスの時期はシマアジとコガモは見分けがしづらいですが、今はコガモのエクリプスが飛来していないので確認は比較的容易です。
仲間のシマアジが再び藤前干潟に飛来するのはあと1か月後。
その頃にはエクリプス化したコガモに混ざったシマアジの同定にイライラする日がやってきます。
【ご注意ください⚠️】
明日(8月2日(水))は稲永公園の港サッカー場で天皇杯(名古屋グランパス✖️浦和レッズ)の試合があります。
このため、駐車場や周辺道路の混雑が予想されています。
明日の特に午後に野鳥観察館に来館を予定されている方はご注意ください。
明日の干潮時間12時32分 潮位 14cm
明日の満潮時間19時12分 潮位274cm