藤前干潟
今日の干潮時間 5時56分 潮位 98cm
今日の満潮時間13時38分 潮位194cm
9月からカモたちが続々と渡ってきています。
10月も下旬になってオナガガモ、スズガモは500羽を超える日も出てきました。
この後、さらに南へ移動するカモもたくさんいると思いますが、例年のこの時期の藤前干潟にしては、今秋はハシビロガモやヒドリガモの飛来数が多く、この一週間ほどはカウント(調査)が大変つらい状況になっています。
数が多いのももちろんつらいのですが、この時期のカモたちは一般に知られているオスの色鮮やかな羽衣ではなく、(水面採餌ガモは)一見全身が茶色の非繁殖羽(オスはエクリプスと呼ばれる)という羽衣をまとっているため、識別がしづらいのです。
からだの大きさやシルエット、さらには種ごとに特徴のあるくちばしの色や形、足の色などで種を見分けていますが、、、、頭を背中に隠してうずくまって寝ているとくちばしも足も見えず、さらには正面向きで胸の部分しか見えないと、非常にわかりづらいのです。
↓10月16日撮影。水面採餌ガモたちの群れは干潟の縁で休んでいることがあり、これが干潟に沿ってずーーっと続いて、1,000羽以上になることも。これを1羽1羽識別していくのはいつも以上に時間と集中力が必要です。
非繁殖羽(エクリプス)のカモたちの季節です。
— 名古屋市野鳥観察館 (@nagoya_yatyou) October 25, 2024
干潟には背中に顔をうずめて休む茶色のカモたちがずらーっと並んでいて、識別がとてもしづらいことが。こんな状況だと調査にとても時間がかかります。
お休みのところ申し訳ないけれど、少しだけ顔をあげてほしい!と思ってしまう、、、。#藤前干潟 pic.twitter.com/hQgUylT9di
これから繁殖羽に換羽が進んで、識別がしやすくなっていきますが、まだしばらくは茶色のカモたちのカウントに苦戦する状況が続くのではないかと思います。
カモたちが完全な繁殖羽になり、美しい姿になるのは12月以降です。
その頃が待ち遠しいです。
今日観察できた主な野鳥 カンムリカイツブリ18、カワウ483、ダイサギ12、コサギ1、アオサギ32、マガモ4、カルガモ14、コガモ83、オナガガモ342+、ヒドリガモ157+、ハシビロガモ30+、ホシハジロ15、キンクロハジロ5、スズガモ131、ミサゴ15、ハマシギ71、アオアシシギ1、ホウロクシギ1、セグロカモメ3、ユリカモメ1、ウミネコ5
キジバト、スズメ、ヒヨドリ、モズ、ジョウビタキ、ハシボソガラス、ハシブトガラス
明日の干潮時間 7時26分 潮位101cm
明日の満潮時間14時51分 潮位204cm