観察館日記

藤前干潟の庄内川河口部にある名古屋市野鳥観察館の日記帳です。

秋の野鳥イベント「野鳥観察会」と「野鳥のおはなし」を行いました。

2023-10-01 17:48:49 | 秋の藤前干潟

藤前干潟

今日の満潮時間 6時54分 潮位277cm

今日の干潮時間12時59分 潮位 69cm

 

今日は青空が広がった昨日とは一変、時折ではあったものの予想以上に雨が降り、寒いくらいに感じることもありました。

ですが、午前中に行った秋の野鳥イベントの野鳥観察会には多くの方の参加をいただきました。

ミサゴやサギの仲間、カモの仲間、そして、観察の終わりがけに近くの干潟にやっと飛来してくれたダイゼン、ハマシギ、オオソリハシシギなどのシギ・チドリを観察してもらうことができました。

今日の野鳥観察会で見られた野鳥は21種でした(カワウ、ダイサギ、コサギ、アオサギ、マガモ、カルガモ、コガモ、オナガガモ、ヒドリガモ、ミサゴ、ハヤブサ、シロチドリ、ダイゼン、トウネン、ハマシギ、アオアシシギ、オバシギ、オオソリハシシギ、セグロカモメ、ウミネコ、ハシボソガラス)。

雨が降っていないときも雲が多く、薄暗いお天気で野鳥の色が分かりにくかったですし、遠くにしか観察できなかった野鳥もいましたが、昨日の渡り鳥調査隊ではあまり見られなかったシギ・チドリの群れをみなさんに見ていただけて、良かったと思っています。

 

また、午後からは野鳥のおはなし「小笠原諸島は生きものたちのワンダーランド」を開催。

東京農工大学OBの河邉健さんをお招きして、小笠原諸島の歴史やそこでしか見られない生きもの、河邉さんが学生時に研究されていたメグロとアリ、そして外来種や漂着ごみ問題の現状をお話いただきました。

小笠原諸島の魅力的な生きものたちや、小笠原諸島の歴史が生きものや環境に大きく関係していることを知ることができた、とても中身の濃いお話でした。

ますます小笠原諸島に行きたいと感じた参加者も多かったようです。

 

今日の野鳥観察会、野鳥のおはなしに参加いただいたみなさん、ありがとうございました。

また、講師の河邉健さん、そしてイベントを手伝っていただいたスタッフのみなさんもありがとうございました。

 

また、今日は月に1回の藤前干潟周辺鳥類調査が行われました。

毎日少しづつ冬鳥のカモ達が増えています。ですので、他の調査員も地味に増えて来たエクリプス状態のヒドリガモのカウントに苦しんでいました。

葦原から飛び出してきたカモの群れを数えていたら、コガモの群れの中にくちばしの根元に白い点のある個体を見つけました(↑↓写真(スマスコ))。

先週の日曜日と水曜日にも確認されていたトモエガモです。

(追記、水曜日の個体はこれじゃなくて、もっと♂らしい個体だそうです。)

ここ近年、全国的に飛来数が増えてきたと言われるトモエガモですが、藤前干潟には何年に一度位に群れが入ることはありますが、昔から稀に観察できる種類です。

自分が野鳥観察を始めた頃は木曽川には千羽単位でトモエガモが飛来していましたが、ここ最近はそんな大きな群れを見ることが出来なくなってもいます。

この個体はまだエクリプスの状態で雌雄がはっきりしません。

眼の下に黒い痕跡が有るように見えるので雄と考えますが、皆さんはどう思われますか?

わかりやすい冬羽に換羽するまでいてくれたらよいですね。

 

さらに、今日は今季初めてユリカモメ(1羽、幼鳥)が夕方に飛来しました。

冬鳥は今後もどんどんと増えていくはずです。

 

今日の藤前干潟周辺鳥類調査でカウントされた主な野鳥 カンムリカイツブリ2、カワウ745、ダイサギ64、コサギ4、アオサギ66、マガモ58、カルガモ208、コガモ209、トモエガモ1、ヒドリガモ75、オナガガモ151、シマアジ38、ハシビロガモ11、ホシハジロ8、スズガモ19、ミサゴ5、ハヤブサ1、クイナ1、オオバン2、シロチドリ4、ダイゼン35、ケリ2、トウネン113、ハマシギ116、オバシギ3、キリアイ3、アカアシシギ2、コアオアシシギ1、アオアシシギ16、イソシギ11、オグロシギ2、オオソリハシシギ4、オオハシシギ2、タシギ3、ユリカモメJv1、セグロカモメ6、オオセグロカモメ1、ウミネコ69、クロハラアジサシ1 他 合計50種 2,268羽

 

※明日(月曜日)は休館日です。

火曜日の満潮時間 8時18分 潮位251cm

火曜日の干潮時間13時55分 潮位113cm

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