定年 再就職とシネマの日々(旧かんちゃんSr.のオヤジな日々)

あと3年で70の大台です。再雇用の職場も定年、パート仕事をしています。映画と写真を愛しているオヤジです。

笑いもなく 泣きもなく

2021年06月16日 19時52分00秒 | 日記
主演キム・ミニという韓国女優の素朴なオシャレさにやられてしまった。
ホン・サンス監督作品に必ず出る人。
登場人物はみな、あるレベル以上の知識階級と思われる。

結婚5年で初めて、夫の元から離れた主人公が、ソウル郊外で暮らす旧知の友だち3人を訪ねて歩く。
別居や離婚で独居の人2名と、主人公の元カレと暮らしていると思われる女性1名。

それぞれの場所で、会話が盛り上がるわけでもなく、かと言ってすぐにお開きとなるわけでもない。
BGMもないので、乾いた空気が全編を覆う印象。

「夫婦は常に共にいるべき」との夫の言いつけに疑問を持たなかった主人公に、現状への疑念が生まれ始める(ような感じ)。
『逃げた女』のタイトルにマッチするような生々しい内容ではない。
多分、結婚生活の安住に逃げた自分に気づいた女?なのかなと解釈した。

ホン・サンス監督作品で、加瀬亮主演作がある。映画館の帰りに、レンタル店にて『自由が丘で』を借りて観ているところ。