落葉松亭日記

ニュース・評論スクラップ、凡夫の日々雑感、山歩記など

弱腰外交極まる

2007年11月18日 | 政治・外交
 東シナ海のガス田開発を巡って、日本は知らない間に排他的経済水域においても共同開発を提案する軟化姿勢になった。しかしその協議は進展せず、日本が試掘を示唆すると「軍艦を出す」と脅したという。譲歩すればするだけズカズカと踏み込んでくる狡猾さに日本は為す術もないのだろうか。
 参院選の与野党逆転、マスコミの異様な安倍内閣バッシングによる退陣。「戦後体制の脱却」は吹っ飛び、民主党がしっかりするのかと思いきや内部のガタガタが露呈し頼りにならぬ事がはっきりした。防衛省役人の汚職問題で紛糾していると見るや足下を見るような脅し方。親中派二階氏が経産相に代わったあたりからおかしくなったのではないか。現首相も親中派だ。

 中共の長年にわたる「日本解放第二期工作要綱」がまさに功を奏しているとしか思えない。

中国「試掘なら軍艦出す」 中間線日本側でも共同開発 東シナ海ガス田、政府打診 2007/11/17 13:53 産経iza
 東シナ海ガス田開発をめぐる日中共同開発案について、日本政府は、中国側が「白樺」(中国名・春暁)ガス田を含めた日中中間線にまたがる海域での共同開発に応じるのであれば、中間線の日本側の一部での共同開発を認めることを打診していたことが16日、分かった。14日の局長級協議で中国側に明言した。協議ではまた、日本側が協議の停滞を理由に試掘を示唆した際、中国側が「そうなれば(中国海軍は)軍艦を出す」と発言していたことも新たに判明した。
 これまで政府は、中間線から中国側にあるガス田での共同開発を求めており、中間線の日本側は日本の排他的経済水域(EEZ)のため共同開発を認めていなかった。
 協議で日本側は、中国が領有権を主張する尖閣諸島周辺と日韓大陸棚周辺は国家主権にかかわるとして開発対象から除外する方針も伝えた。
 政府が中間線の日本側での共同開発の一部容認にかじを切ったのは、中間線付近の海域で日本側が軟化姿勢を示すことで、中国から譲歩を引き出し「日中関係に強いとされる福田康夫首相の初訪中で具体的成果を確保する」(自民党筋)ねらいがある。 こうした中、町村信孝官房長官は16日、中国の崔天凱駐日大使と首相官邸で会談。年末以降で調整中の首相訪中までに問題を決着させたいとの意向を表明。崔大使は「共に努力し、早期に妥当に解決する誠意と決心を有している」と述べた。
 温家宝首相が今年4月に訪日した際に発表した日中共同声明では、「今年秋までの共同開発の具体的方策の報告」が確認されている。
 共同開発海域で合意が得られれば、両国は一定期間同海域での境界線画定を棚上げし、(1)開発費を両国が半額ずつ負担する(2)産出される天然ガスなどの権利を双方で折半する?などの内容で2国間協定を結ぶ方向だ。ただ、中国側は「係争海域は日中中間線と(中国が主張する境界線の)沖縄トラフの間だ」との姿勢を崩していない。