落葉松亭日記

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労組票欲しさに懲戒職員再雇用

2009年11月22日 | 政治・外交
社保庁の年金の杜撰な事務処理の原因を作った全国社会保険職員労働組合など。
民間会社ではあり得ないと思われるが、その懲戒処分歴のある職員を再雇用するとは。

何千万件という行方不明年金の調査にどれほどの時間と税金が投入されたか知りたいものだ。
「来年の参院選の頃には一般有権者は忘れているだろう」とでも思っているのかな。
http://www.iza.ne.jp/news/newsarticle/politics/dompolicy/327311/
社保庁分限免職、処分歴のある職員を救済へ 2009/11/22 01:36 産経iza

 政府は21日、来年1月に社会保険庁が廃止され日本年金機構が発足する際、機構に移行できない職員について、懲戒処分歴のある者を含め厚生労働省の非常勤職員として採用する方針を固めた。期限は2年で数百人規模を想定している。
 こうした方針を固めたのは、再就職先が決まらず民間企業の解雇にあたる「分限免職処分」とした場合、労組による集団訴訟に発展する可能性があるためだ。社保庁によると、機構に移行しない職員は約1千人。約半数は退職する見通しだが、残る500人は現在も再就職先が見つかっていない。

 民主党の有力な支持団体である連合や自治労の幹部は、政府・民主党に再就職先を見つけるよう要請。これを受け、民主党幹部は長妻昭厚生労働相に早期解決を図るよう求めていた。
 同党は、来年夏の参院選で労組の支援に期待しており、「集団訴訟になれば選挙への影響は小さくない」と懸念している。


 ただ、再就職先が見つからない約500人のうち300人ほどに懲戒処分歴がある。懲戒には、国家公務員法で免職や停職、減給、戒告がある。懲戒処分歴のある職員を採用しない方針を示してきた長妻氏としては、民間企業や地方自治体への再就職あっせんを極力優先させたい考えだ。
 一方、野党は「年金記録をのぞき見した職員を厚労省で雇い続けたら年金不信は払拭(ふっしょく)できない」(自民党閣僚経験者)と批判している。懲戒処分歴のある職員を採用すれば「組合の圧力に屈して方針転換した」との批判は免れない。
 政府としては、一般公募にして面接の結果次第で不採用とすることで理解を得たい考えだが、職員側には一般公募への不満もある。
 社保庁最大労組である全国社会保険職員労働組合は「採用条件が不明で、現時点では何とも言えない」と静観の構え。受け入れる側の厚労省は「2年間というのは不安定な立場。どこまで応募があるかは分からない」(幹部)としている。