華々しく登場したオバマ大統領は支持率が凋落の一途を辿っているらしいが、日本の鳩山首相の支持率は依然として6割を超えている。予算検討で「公開仕分け作業」が受けたのかも知れない。鳩山御殿は観光スポットになって善男善女で賑わっているそうな。
首相の秘書が杜撰な資金管理で起訴されることになった。「秘書の不始末は(雇い主の)政治家が責任をとるべき」と仰っていたのでもう覚悟はされているのだろう。安倍内閣以降、ころころと日本のリーダーが交替し日本の国際的信用は落ちる一方、落ち着いた時代はくるのだろうか。
首相の秘書が杜撰な資金管理で起訴されることになった。「秘書の不始末は(雇い主の)政治家が責任をとるべき」と仰っていたのでもう覚悟はされているのだろう。安倍内閣以降、ころころと日本のリーダーが交替し日本の国際的信用は落ちる一方、落ち着いた時代はくるのだろうか。
【産経抄】11月25日 2009.11.25 02:57
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091125/plc0911250257002-n1.htm
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本当に鳩山由紀夫首相は宇宙人かもしれない。自らの献金をめぐって次々と疑惑が明るみに出ようが、国会でろくな審議もしないで採決を強行しようが、米軍普天間基地をめぐって閣内がバラバラだろうが、支持率は6割を超えている。 ▼メディアは、東京地検が首相の元秘書を政治資金規正法違反で立件する方針と報じたが、それでも「鳩山人気」は大して落ちないだろう。本人も偽装献金の原資が自らの資産とあっけらかんと認めており、世間の怒りもさほどでもない。
▼きのうは首相の祖父である一郎氏が55年前に「日本民主党」を創設した記念日だったが、一郎氏の私邸である「音羽御殿」は、いまや都内屈指の観光スポットになっている。入館料500円を払って見物してきたが、邸内は中高年の善男善女であふれかえっていた。
▼御殿は、一郎氏が大正13年、41歳のときに建てた豪壮なイギリス風洋館。広々とした庭といい、しゃれたサンルームといい、セレブな宇宙人が住むのにふさわしい。こういう恵まれた環境で育てば、2億や3億もちょっとした小遣いにしか感じないのかもしれない。
(2/2ページ)
▼誠にうらやましい限りだが、鳩山首相は6年前のメールマガジンで、こう発信している。「政治家は基本的に金銭に関わる部分は秘書に任せており、秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべきなのです」と。
▼秘書の罪が立証されれば、直ちに責任をとれ、とはいわないが、丼勘定がお好きな首相は経済の勉強が足りない。日経平均株価は就任時に1万円台を超えていたのに、今や9401円。869円も下がってしまった。欧米の株価は高騰しているというのにだ。市場は世間ほど甘くない。小手先の事業仕分けに熱中している暇はないはずだ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/091125/plc0911250257002-n1.htm
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本当に鳩山由紀夫首相は宇宙人かもしれない。自らの献金をめぐって次々と疑惑が明るみに出ようが、国会でろくな審議もしないで採決を強行しようが、米軍普天間基地をめぐって閣内がバラバラだろうが、支持率は6割を超えている。 ▼メディアは、東京地検が首相の元秘書を政治資金規正法違反で立件する方針と報じたが、それでも「鳩山人気」は大して落ちないだろう。本人も偽装献金の原資が自らの資産とあっけらかんと認めており、世間の怒りもさほどでもない。
▼きのうは首相の祖父である一郎氏が55年前に「日本民主党」を創設した記念日だったが、一郎氏の私邸である「音羽御殿」は、いまや都内屈指の観光スポットになっている。入館料500円を払って見物してきたが、邸内は中高年の善男善女であふれかえっていた。
▼御殿は、一郎氏が大正13年、41歳のときに建てた豪壮なイギリス風洋館。広々とした庭といい、しゃれたサンルームといい、セレブな宇宙人が住むのにふさわしい。こういう恵まれた環境で育てば、2億や3億もちょっとした小遣いにしか感じないのかもしれない。
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▼誠にうらやましい限りだが、鳩山首相は6年前のメールマガジンで、こう発信している。「政治家は基本的に金銭に関わる部分は秘書に任せており、秘書が犯した罪は政治家が罰を受けるべきなのです」と。
▼秘書の罪が立証されれば、直ちに責任をとれ、とはいわないが、丼勘定がお好きな首相は経済の勉強が足りない。日経平均株価は就任時に1万円台を超えていたのに、今や9401円。869円も下がってしまった。欧米の株価は高騰しているというのにだ。市場は世間ほど甘くない。小手先の事業仕分けに熱中している暇はないはずだ。
【イチから分かる】鳩山首相の偽装献金問題 ずさんな資金管理次々と2009.11.18 07:31 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091118/crm0911180736001-n1.htm
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鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題で、鳩山氏側のずさんな資金管理の実態が次々と明らかになっている。東京地検特捜部は、会計事務担当だった元公設第1秘書について、政治資金規正法違反(虚偽記載など)容疑で捜査を進めているが、偽装献金額や献金の原資、動機などの解明が立件の可否を判断するポイントとなっている。
鳩山氏は6月、平成17~20年の4年間の「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書に故人や実際に献金をしていない人の名義の記載が193件、計2177万8千円分あったと発表した。
しかし、その後も鳩山氏が公表した以外の事実が次々と発覚した。
産経新聞の取材で、16年分も同様の虚偽記載が複数あることが判明。さらに、5万円以下で個人名などを記載する必要がない「匿名献金」についても大半が虚偽だったことが明らかになった。匿名献金は16~20年の5年間で計1億7717万500円に上る。
関係者によると、パーティー券収入も実際の収入よりも年間数百万円多く記載されていたといい、立件対象となる虚偽記載の総額は、鳩山氏の公表分と16年分、匿名献金分、パーティー券水増し分を合わせ、2億円近くに達する見通しとなっている。 献金の原資については、企業からのヤミ献金ではなく、鳩山氏の個人資産が充てられていたことが濃厚だ。鳩山氏も国会で、元秘書が鳩山氏の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)から資金を引き出す際、指示書に署名していたことを認め、6年間に年平均約5千万円で計約3億円が引き出されていたことを明らかにした。
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収支報告書の虚偽記載は5年以下の禁固または100万円以下の罰金が科せられ、規正法の中で最も重い。資金管理を任された元秘書が単独で虚偽記載を行った疑いが強く、鳩山氏本人が刑事処分を問われる可能性は低いとみられている。
元秘書は鳩山氏側の内部調査に対し「寄付をお願いする仕事を自分が怠り、それを隠したのが原因」と説明しているという。
特捜部は元秘書から任意で聴取するなどして実態解明を進めている。
◇
■規正法の適用厳格化
検察当局は近年、政治資金規正法を厳格に適用する姿勢を強めている。
平成20年6月、坂本由紀子前参院議員が代表を務めていた自民党支部の職員が、収支報告書に137万円分の架空支出があったと偽ったなどとして在宅起訴され、7月、執行猶予付きの有罪判決を受けた。同年9月には、玉沢徳一郎元農水相の元公設秘書が、収支のつじつまを合わせるため偽装領収書のコピーを不正に計上し虚偽の記載をしたとして執行猶予付きの有罪判決を受けた。
いずれのケースも、鳩山氏と比べると、金額は少ない。
一方、背景事情が「悪質」と判断されると逮捕されるケースも。今年3月、公設秘書が逮捕された小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体などの虚偽記載額は3500万円。過去に逮捕された虚偽記載額は「1億円」が一つの目安とされてきたが、公設秘書の動機はゼネコンからの企業献金を隠すためだったとされており、東京地検は「政治活動の透明性を確保するという規正法の趣旨に照らし、看過し得ない重大な事案」と説明した。
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/091118/crm0911180736001-n1.htm
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鳩山由紀夫首相の資金管理団体「友愛政経懇話会」の偽装献金問題で、鳩山氏側のずさんな資金管理の実態が次々と明らかになっている。東京地検特捜部は、会計事務担当だった元公設第1秘書について、政治資金規正法違反(虚偽記載など)容疑で捜査を進めているが、偽装献金額や献金の原資、動機などの解明が立件の可否を判断するポイントとなっている。
鳩山氏は6月、平成17~20年の4年間の「友愛政経懇話会」の政治資金収支報告書に故人や実際に献金をしていない人の名義の記載が193件、計2177万8千円分あったと発表した。
しかし、その後も鳩山氏が公表した以外の事実が次々と発覚した。
産経新聞の取材で、16年分も同様の虚偽記載が複数あることが判明。さらに、5万円以下で個人名などを記載する必要がない「匿名献金」についても大半が虚偽だったことが明らかになった。匿名献金は16~20年の5年間で計1億7717万500円に上る。
関係者によると、パーティー券収入も実際の収入よりも年間数百万円多く記載されていたといい、立件対象となる虚偽記載の総額は、鳩山氏の公表分と16年分、匿名献金分、パーティー券水増し分を合わせ、2億円近くに達する見通しとなっている。 献金の原資については、企業からのヤミ献金ではなく、鳩山氏の個人資産が充てられていたことが濃厚だ。鳩山氏も国会で、元秘書が鳩山氏の資産管理会社「六幸商会」(東京都港区)から資金を引き出す際、指示書に署名していたことを認め、6年間に年平均約5千万円で計約3億円が引き出されていたことを明らかにした。
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収支報告書の虚偽記載は5年以下の禁固または100万円以下の罰金が科せられ、規正法の中で最も重い。資金管理を任された元秘書が単独で虚偽記載を行った疑いが強く、鳩山氏本人が刑事処分を問われる可能性は低いとみられている。
元秘書は鳩山氏側の内部調査に対し「寄付をお願いする仕事を自分が怠り、それを隠したのが原因」と説明しているという。
特捜部は元秘書から任意で聴取するなどして実態解明を進めている。
◇
■規正法の適用厳格化
検察当局は近年、政治資金規正法を厳格に適用する姿勢を強めている。
平成20年6月、坂本由紀子前参院議員が代表を務めていた自民党支部の職員が、収支報告書に137万円分の架空支出があったと偽ったなどとして在宅起訴され、7月、執行猶予付きの有罪判決を受けた。同年9月には、玉沢徳一郎元農水相の元公設秘書が、収支のつじつまを合わせるため偽装領収書のコピーを不正に計上し虚偽の記載をしたとして執行猶予付きの有罪判決を受けた。
いずれのケースも、鳩山氏と比べると、金額は少ない。
一方、背景事情が「悪質」と判断されると逮捕されるケースも。今年3月、公設秘書が逮捕された小沢一郎民主党幹事長の資金管理団体などの虚偽記載額は3500万円。過去に逮捕された虚偽記載額は「1億円」が一つの目安とされてきたが、公設秘書の動機はゼネコンからの企業献金を隠すためだったとされており、東京地検は「政治活動の透明性を確保するという規正法の趣旨に照らし、看過し得ない重大な事案」と説明した。